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エアコンの除湿でカビ対策はできない?カビが生える原因や予防策など解説

公開日:2024.7.2
エアコンの除湿でカビ対策はできない?カビが生える原因や予防策など解説

エアコンの除湿(ドライ)運転をすれば部屋の湿度を下げられますが、エアコン内部のカビ対策にはならないことをご存じでしょうか。

この記事では、エアコンにカビが生える原因や予防方法を解説します。

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1.エアコンの除湿運転ではエアコン内部のカビ対策はできない

除湿運転で室内の湿度を下げても、エアコン内部の湿度は下がらない

エアコンの前で悩んでいる女性の写真

エアコンにカビが発生するのは、『湿度』『温度』『ホコリ』の3つの要因が揃っているためです。

冷房や除湿運転でエアコンから冷たい風が出るのは、取り込んだ室内の空気を熱交換器で冷やし、その後再び室内に送り出しているからです。
熱交換器で空気を冷却する際、空気中の水分の一部が結露水として発生します。この結露水がエアコン内部に溜まり、湿度が高い状態が続くことで、カビの発生が促進されます。

カビが発生しやすい湿度は70%以上と言われていますが、冷房や除湿の運転中のエアコン内部の湿度は90%以上に達することがあります。

さらに、エアコンは室内の空気を吸い込んでいるので、空気中のホコリなどの汚れも吸い込まれ、少しずつ内部に蓄積されていきます。

これらの条件が重なることで、エアコン内部でカビが発生しやすくなるのです。

2.エアコンの除湿運転でカビの発生を防ぐ方法

定期的な換気や掃除が重要

エアコンの電源を切ろうとしている手もとの写真

エアコンの除湿運転で内部に発生するカビを予防するためには、部屋の換気をこまめにするのがおすすめです。

室内の湿度が高いほど結露水が発生してしまうため、換気で湿度を調節しましょう。
天候に関わらず、キッチンや浴室で蒸気が発生すれば湿度が上がるため、換気扇をつけたり窓を開けたりしてください。
窓を開けられないときは、除湿器の使用がおすすめです。

また、エアコンのスイッチを切ったあと、自動運転を止めないことも大切です。
多くのエアコンは電源をオフにしても、しばらく動き続けることがあります。それを止めるために、リモコンのスイッチを2度押ししている方もいらっしゃると思いますが、それはカビを発生させやすくしてしまうNG行為です。
自動運転は内部に溜まった水分を乾燥させるための動作なので、これを無理矢理止めてしまうとエアコン内部が濡れたままになってしまいカビが生えやすくなってしまうのです。

自動運転の内部クリーン機能がない場合は、送風運転をしましょう。送風ができないエアコンは、温度を31度に設定して冷房運転すれば代用できます。

そのほか、フィルターの掃除もカビの予防には大切です。
取り込んだ空気中の埃がフィルターに溜まっていると、エアコン内部まで埃が入り込みます。埃が蓄積されるとカビの発生率が上がるだけでなく、臭いや電気代が高くなる原因にもなるため、こまめにフィルター掃除をしましょう。

3.エアコンの除湿運転でカビが発生してしまった時の対処法

掃除できる箇所は限られている

エアコンのフィルターを外している手もとの写真

エアコンの除湿運転を使い続けて発生したカビは、限られた範囲であれば自分で掃除できます。
フィルターやパネル、フィンは自分で掃除できますが、内部の掃除には故障やけがのリスクがあるため、専門事業者に依頼すると安心です。

自分で掃除するときは、先にコンセントを抜いて感電や誤作動を防いでください。
パネルを開けてフィルターを外したら、水洗いで埃を落とします。薄い金属の板が並んでいるフィンは、掃除機で埃を吸い取りましょう。細かい汚れは歯ブラシや綿棒、布を巻き付けた割り箸で落とせます。
水で薄めた中性洗剤を使用し、落ちにくい油汚れには炭酸セスキソーダを水に溶かしたものがおすすめです。
吹き出し口の汚れも、同じように拭き取りましょう。

汚れを落としたら、水拭きで洗剤を拭き取って掃除は完了です。

■エアコンのカビ掃除をする際の注意点
エアコン掃除の際は、洗剤や水を直接かけないでください。電装部分にかかると、故障の原因になります。
掃除用のスプレーを使用する際も、同様に注意しましょう。

また、掃除前にはドレンホース内に詰まりがないか確認する必要があります。万が一詰まっていたら、エアコン内部に水が溜まって水漏れを起こすからです。


エアコン内部のカビ除去では、細かい箇所の掃除が難しいうえにリスクを伴います。自分で掃除してもカビを落としきれず、臭いが残ってしまう場合もあります。
徹底的にきれいにしたい場合は、エアコン掃除の専門事業者に依頼しましょう。

4.エアコンの除湿運転で発生したカビが人体へ及ぼす影響

健康被害が発生する可能性も

部屋で鼻をかんでいる女性の写真

エアコンの掃除を怠り、汚れた状態で使い続けると、内部のカビが部屋に拡散されて健康に被害を及ぼすことがあります。
さまざまな種類があるなか、エアコンに発生しやすいのは黒カビで、送風口に黒い斑点が見えることがあります。

カビによる健康被害に挙げられるのは、アトピー性皮膚炎・ぜんそく・肺炎のようなアレルギー反応によって引き起こされる疾患です。
5月から10月の間に多くみられる「夏型過敏性肺炎」は、多くがエアコンの使用が原因といわれており、おもな症状は長引く咳です。

「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」も、カビへのアレルギー反応が原因で発症します。慢性的な咳のほか、喘鳴(呼吸時にヒューヒューと音がする)や呼吸困難を引き起こす疾患です。

カビは「シックハウス症候群」の原因の1つにも挙げられています。
シックハウス症候群とは、吐き気・頭痛・めまい・湿疹が起こるアレルギー性疾患です。

ほかにも、目の刺激や鼻水、疲労や眠気などの症状があらわれます。
カビだけでなく、ダニ・埃・化学物質も原因とされ、吸い込むと症状が引き起こされます。

除湿運転で発生したエアコン内部のカビや埃を放置すると、その室内で生活する人の健康に影響を及ぼしかねません。快適にエアコンを使うためには、こまめな掃除とカビ対策が大切です。

5.エアコンのカビ掃除は専門事業者に依頼しよう

複数のエアコンクリーニング業者から相見積もりを

エアコンのクリーニングを行う業者の写真

エアコンの掃除やカビ除去を徹底的に行うためには、専門の事業者に依頼しましょう。
一般的な家庭用のエアコンであれば、クリーニングにかかる費用の相場は1台あたり7,000円~12,000円ほどです。

実際にかかる費用は、エアコンの種類やオプションのほか、事業者によっても異なります。
例えば、クリーニング機能のあるエアコンは、分解や組み立てに時間を要する分、高額になりがちです。
室外機の掃除やコーティングのようなオプションを付ければ、料金が加算されます。
2台以上の掃除を依頼するとセット割引を行う事業者もあるため、事前に相見積もりを取って比較しましょう。

相見積もりには、安い事業者を見つけられるだけでなく、料金設定が適正ではない事業者に気付けるメリットもあります。
高額な料金が設定されていることが多いのは、経験が浅く作業に時間がかかる事業者や、信頼があり高くても依頼が集まる人気の事業者です。
実績が少なく、口コミが少ない事業者は料金を低く設定しているケースがあります。

相見積もりでは作業内容や時間、費用を比べましょう。見積もり料金が適正かどうかだけでなく、アフターサービスも比較してください。
利用者の口コミもチェックしておくと安心です。

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