お風呂の追い焚き配管の掃除はどうする?掃除方法や頻度等わかりやすく解説します
公開日:2023.8.18 更新日:2024.4.22
お風呂は家の中でも特に汚れやすい場所です。湯垢やカビなどに注意して、清潔を保ちたいですよね。
しかし、こまめに掃除する人でも、追い焚き配管の掃除はしていないというケースも多いのではないでしょうか。
今回は、お風呂の追い焚きの掃除について詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
お風呂は家の中でも特に汚れやすい場所です。湯垢やカビなどに注意して、清潔を保ちたいですよね。
しかし、こまめに掃除する人でも、追い焚き配管の掃除はしていないというケースも多いのではないでしょうか。
今回は、お風呂の追い焚きの掃除について詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
お風呂に追い焚き機能がついていれば便利ですね。
追い焚き機能があれば、寒い日にお湯が冷めてしまっても、すぐに沸かし直せます。
家族でお風呂に入る時間がバラバラでも、いつでも温かいお湯につかれるので便利です。
こんな便利な機能ですが、追い焚きで温められたお湯は、意外に汚れていることをご存じでしょうか。
バスタブや洗い場など、目に見えて手の届くところは掃除ができても、追い焚きの配管内まではなかなか掃除しづらく、こまめに掃除をしている人も少ないかもしれません。
配管内は思った以上に汚れている場合もあるので注意が必要です。
では、追い焚きの汚れる原因は何でしょう。
汚れの最も大きな原因は皮脂の汚れです。
お湯に溶けた体の皮脂が、追い焚きの配管から吸い込まれ、配管内に付着して溜まっていきます。
他にも入浴剤やバスソルトが汚れの原因になることもあります。
給湯器の種類によっては、入浴剤の使用を控えるように説明書に記されているものがあるので、一度確認しておきましょう。
さらに厄介なのは、配管内に溜まった皮脂や入浴剤の汚れを栄養にして、さまざまな菌が繁殖することです。
サルモネラ菌やレジオネラ菌、大腸菌といった有害な菌が、知らず知らずのうちに追い焚きをしたお湯の中を漂っているかもしれません。
追い焚きの汚れを放置しているとどうなるのでしょう。
目に見える汚れでは、細かいゴミのようなものが浮いていることがあります。
これは配管内に溜まった皮脂や入浴剤の汚れが、追い焚きの時に剥がれてお湯に混ざって出てきたものです。
色は白っぽかったり黒かったり、汚れによってさまざまです。
その他にも、お湯が臭くなることもあります。
また、見た目はキレイで臭いがなくても、細菌に汚染されていることがあるので注意が必要です。
お風呂のお湯で繁殖する細菌で代表的なものがレジオネラ菌です。
レジオネラ菌はよく温泉施設で問題になる細菌で、消毒が不十分な温かい水で繁殖しやすい性質を持っています。
家庭のお風呂でも、水の入れ替えが少なく追い焚きを頻繁にしていれば、お湯が汚染されることが考えられます。
レジオネラ菌に感染すると、全身の倦怠感や筋肉痛、下痢や発熱などの症状が出て、ひどい場合は意識レベルが低下したり、手足の震えが出たりして命に関わることもあり大変危険です。
そのほか、大腸菌や黄色ブドウ球菌など、有害な菌が繁殖することもあるので注意しましょう。
入浴後のお風呂のお湯を一晩置いておくだけで、雑菌が1000倍にも増殖すると言われています。
健康な大人ならそれほど心配はないかもしれませんが、免疫力が弱い乳幼児や体の弱っている人が入浴する際には注意が必要です。
一般家庭のお風呂の追い焚き配管には、「自然循環型」と「強制循環型」のパターンがあり、それぞれで仕組みが異なり、掃除の仕方も変わってきます。
まずはご自宅の追い焚き機能がどちらのタイプか確認しましょう。
・自然循環型
お湯が出入りするフィルターが上下に2つに分かれてついているタイプです。
下の穴からぬるいお湯を吸い込んで、湯沸器で温められたお湯が上の穴から出てくる仕組みになっています。
温かいお湯が上の方に行く性質を使っているので、ポンプを使わず自然の流れでお湯を循環させて沸かせます。
沸き上がったお風呂のお湯は、上の方が熱く下は冷たいままなのが特徴です。
このタイプは、配管内をお風呂に溜まっていたお湯がゆっくりと通るので、汚れが見えないところに溜まりやすい構造になっています。
・強制循環型
お湯が出入りするフィルターが1つで、風呂釜の内部で吸い込む配管と出す配管が分かれているタイプです。
ポンプを使って強制的にお湯の流れを作っているので、沸き上がったお湯は均一な温度になりやすいのが特徴です。
このタイプには、お湯を落とした後に、配管を自動で掃除する機能がついているタイプもあります。
しかし、自然循環型に比べて配管が長く、やはりこのタイプも見えないところに汚れが溜まりやすいのは変わりありません。
強制循環型と自然循環型では掃除の仕方が異なります。
・強制循環型の追い焚きの掃除方法
ホームセンターなどで強制循環型の風呂釜掃除をする洗剤が売っているので、それを入手しましょう。
洗剤の使用方法に書いてある手順で掃除をすればいいのですが、バスタブに水を張って薬剤を入れ追い焚きをして、その後つけ置きをしておくのが大まかな流れです。
また、専用の洗剤を使わなくても過酸化ナトリウムで代用することもできます。適量は水100リットルに対し200グラム程度です。
・自然循環型の追い焚きの掃除方法
こちらも自然循環型の風呂釜を掃除する専用洗剤を使うか、過酸化ナトリウムで代用します。
下の穴(吸い込み口)をタオルなどで塞ぎ、上の穴(吐き出し口)から洗剤を入れ、続いて70度くらいのお湯を溢れる寸前まで入れます。
洗剤の使用方法に記された時間を放置して(2時間くらい)、その後タオルを外し、ホースかシャワーで勢いよく洗い流せば終了です。
■掃除の頻度はどれくらい?
強制循環型も自然循環型も放っておけばどんどん汚れが配管内に付着してしまいます。ではどれくらいの目安で掃除を行えばいいのでしょう。
いつも清潔に保つには1ヶ月に一度くらいの頻度で掃除をするのがおすすめです。
特に追い焚きをよく使うご家庭や、温め直す機会の多い寒い季節は、あまり長い間をあけずにこまめに掃除をしましょう。
ご自身で掃除するには手に負えないほど汚れている場合は、お風呂掃除のプロにお任せするのも方法の一つです。
すでに湯どろや黒い小さなゴミのようなものがお湯に混じるようになっていれば、配管はかなり汚れているかもしれません。
汚れがあまりにひどいと、市販の洗剤では落ちにくくなってしまいます。
ハウスクリーニング事業者では、風呂釜専用の清掃道具を使ったり、専用の洗剤を使ったりしている場合が多いので、自分ではできないところまで、徹底的にキレイにしてくれます。
また、追い焚き配管の掃除以外にも、湯舟や洗い場、排水口、換気扇など、浴室を丸ごとピカピカにしてくれるでしょう。
業者によって作業内容も異なり、さまざまなオプションもありますので、自分に合った業者を見つけて依頼することをおすすめします。