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エアコンの台風対策は必須!その理由や対策方法について詳しく解説します

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.16
エアコンの台風対策は必須!その理由や対策方法について詳しく解説します

台風とエアコンの関係性について、「エアコンは室内にあるものだから、台風とは関係ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、エアコンは外とつながっていることから、台風が接近するとエアコンは故障してしまうこともあります。

そこで今回はエアコンの台風対策についてご紹介します。

1.台風が接近する時にエアコンを使うのは危険?

台風接近時には止めておくこと

運転しているエアコンの写真

台風が接近しやすい時期である6~9月にかけては、蒸し暑い日が多いのでエアコンを使いたくなるかもしれません。
特に台風が接近するとなると、お部屋を閉め切っているのでジメジメ感は拭いきれないことが多いでしょう。

しかし、台風が近づいてきている時にはエアコンを止めておくことが大切です。
なぜなら、エアコンの室外機の故障や水の逆流といったトラブルを引き起こすためです。

常に屋外に晒されているエアコンの室外機ですが、強風に弱く、風速30mを越えてくると風の影響で故障してしまうことがあります。
室外機に付いているファンは強風にあおられると、風による衝撃からモーターが逆回転し、故障の原因となってしまいます。

また、強風のみならず大雨による影響も見逃せません。台風による大雨で屋外に出しているドレンホースの水が逆流してしまうことがあります。
逆流のみではエアコン自体は故障することはないものの、エアコン付近に他の家電製品を置かれている場合には水没に注意しなければなりません。

このように台風やそれに伴う大雨によって、エアコンはさまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。
暑さの気になる時期ですが、なるべくエアコンは稼働させず、その間は扇風機などで暑さを凌ぐことをおすすめします。

2.台風が接近する前にやっておくべきエアコンの対策

対策すべき箇所

カバーがついたエアコンの室外機の写真

ニュースなどで台風の接近がわかったら、すぐにエアコンの対策をしておきましょう。
現在ではホームセンターやインターネットでさまざまな対策グッズが販売されているので、個人でも簡単に対策を行うことができます。

・エアコンカバーを付けておく
エアコンカバーとは室外機にかけるカバーのことであり、強風で室外機内部にゴミや雨水といった不純物が入り込んでしまうのを防ぐことができます。
ファン部分をしっかりと覆うように作られているので、強風が吹き荒れている日には大活躍してくれます。

・逆流防止弁を付ける
逆流防止弁とはドレインホースの先端部分に取り付けるものであり、水が逆流してくるのを防いでくれます。

使い方はいたって簡単で、ドレインホースの先端にビニールテープを留めて固定するだけ。

ドレインホース内部にはゴミやホコリなどが溜まっていることが多く、これらが室内へと流入しないようにします。

また、ゴキブリなどの害虫が屋内への侵入してくれるのを防ぐ役割も果たしてくれます。

・消音バルブを付ける
消音バルブとは、台風による室内外の気圧差で発生するドレインホースの音を消してくれるもの。
これを設置しておくことで、エアコンから出るポコポコ音をかき消すことができます。

3.エアコン室外機も台風対策は必須

室外機の対策

エアコンの室外機の写真

台風においてエアコン室外機は、ゴミなどの不純物が入り込む以外にも故障や破損を引き起こす要因があります。

それは転倒すること。
台風時には強風が吹き荒れるため、風速30mを超えると転倒する可能性が高くなります。実際に台風が通過してから、室外機修理の相談が増える傾向にあります。

転倒を防ぐ場合には、室外機はなるべく背面に風を受けないように配置することが肝心。こうすることで強風にあおられても転倒しにくくなります。

また、これ以外にも外から飛ばされてきたものに当たって室外機が破損してしまうことも。

もし室外機が強風によって倒れてしまったり、破損してしまったりした場合には、自分で対応しないようにしましょう。
室外機が倒れていると冷媒配管が壊れていて、冷媒ガスが流出してしまっている可能性があり、万が一冷媒ガスに素肌が触れてしまうと怪我につながる危険性があります。

そのため、室外機のトラブルについては個人ではなく、エアコン修理の専門業者に依頼するようにしましょう。
費用こそ掛かるものの、エアコン修理のプロフェッショナルですので安全かつ確実に修理してもらえます。
知識も豊富ですので、エアコンに関するトラブルなら何でも相談に乗ってくれますよ。

4.台風通過後に確認すべきこと

まずはエアコンの動作をチェック

エアコンのリモコンを操作している写真

台風が通過してからもエアコン周辺はしっかり対策しておく必要があります。周りを確認してみて、どこか異常がないか把握しておきましょう。

・エアコンの動作確認をする
台風が過ぎ去った後は、まずエアコンの動作確認をしておきましょう。
もし正常に稼働させることのできない場合は、室外機に異常が見られる可能性があります。
室外機に異常がなかったとしても、エアコン本体の点検もしてもらう必要があります。

・室外機の状態を確認する
屋外へ出たら、室外機が転倒していないかどうか確かめてみましょう。倒れていたら、すぐに専門業者に連絡しておきます。
なお室外機の修理には数日を要する場合もあります。

・室外機の吹出口、吸入口を確認する
室外機の吹出口・吸入口は冷暖房の効率を左右する箇所です。それらを調べてみて、ゴミや汚れが溜まっている場合にはそれらを取り除きます。
それでもエアコンの効きがよくならない時は専門業者に依頼しましょう。

・室外機の内部を確認しておく
室外機本体は何の問題がないように見えても、カバーや内部にあるファンが壊れている可能性があります。
壊れたままにしておくとエアコンが使えなくなるので、業者に頼んで修理ないしは部品交換をしてもらうようにしましょう。

5.エアコン修理にかかる費用

専門業者の費用相場

費用相場のイメージ写真

台風に伴うエアコンの修理費用ですが、一体いくらくらいかかるのでしょうか。
エアコン修理業者による費用相場は以下のようになります。

室内機の基板:22,000~33,000円
室外機の基板:23,000~40,000円
ファンモーター:20,000~32,000円
マイコン:13,000~28,000円
圧縮機:40,000~100,000円
冷媒管:11,000~20,000円
モーター:10,000~21,000円

エアコンに不具合が発生した場合は複数の箇所を修理しなければならないこともあり、何かと費用が高くなりがちです。
そんなエアコンの修理費用を安く抑える方法があります。

一つは保証期間を確認すること。
ほとんどのメーカーや販売代理店ではエアコンの修理の無料保証の期間が設けられています。
この期間内でしたらエアコンの冷房が効かないというトラブルがあっても、お金をかけずに直してもらえます。
しかし、自然災害や不注意による故障が原因の場合は保証が受けられないことがあります。

もう一つは火災保険を利用すること。
火災保険ではエアコンは建物の一部と見なされているため、補償対象として扱われます。
ただし、エアコンの故障が経年劣化によるものと断定された場合は、補償が受けられなくなります。
保険会社が提供している商品によって免責金額や補償条件が異なりますので、契約されている火災保険を見直しておきましょう。

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