雷からパソコンを守る対策とは?故障時の対処法も解説
公開日:2024.8.8
雷が発生している時にパソコンやその他電子機器を使用していると、故障のリスクがあることをご存じでしょうか。
この記事では、雷がパソコンに及ぼす影響や、雷からパソコンを守る対策を紹介します。
雷が発生している時にパソコンやその他電子機器を使用していると、故障のリスクがあることをご存じでしょうか。
この記事では、雷がパソコンに及ぼす影響や、雷からパソコンを守る対策を紹介します。
雷が落ちて停電すると、家中の電気を使うすべての製品が止まってしまいます。
パソコンの電源がいきなり切れるとハードディスクが損傷し、OSが正常に起動しないなど使用に支障が生じるかもしれません。
ノートパソコンの場合は充電があれば引き続き使えますが、デスクトップで電源をコンセントにつないでいる場合は、落雷で電源が切れるリスクも考えられます。
また、落雷によってパソコンが感電する可能性や、パソコンに流れた電流によって人間が感電する危険性もあります。
雷がすぐ近くで落ちた場合は、感電のリスクを回避するためにも、できるだけパソコンから離れてください。
そのほか、落雷による雷サージにも注意しなくてはいけません。
雷サージとは、落雷で発生する異常に高い高電圧・過電流のことです。アンテナや電線を伝って電圧や電流がパソコンに侵入して被害が発生します。
雷サージはパソコンにとって負荷が大きく、基盤が焦げてしまうなどのリスクが考えられます。
落雷によってハードディスクが損傷すると、中にあるデータが閲覧できなくなってしまう恐れがあるため、仕事でパソコンを使っている場合は特に注意してください。
関連記事:雷サージとは?落雷から家電を守る方法をご紹介します
雷で大切なデータが失われないように、事前に対策をしましょう。
落雷からパソコンを守るためには対策を行いましょう。対策といっても難しいものではないため、パソコンに詳しくなくても簡単にできます。
近くで雷が鳴った際はパソコンにつながっているケーブルをすべてコンセントから外してください。落雷による雷サージは、自宅への落雷でなくても発生する可能性があります。
雷サージは異常な高電圧や過電流であり、パソコンに大きなダメージをもたらします。電源ケーブルや通信線から電流が伝わるため、電源ケーブルは速やかに外してください。パソコンに有線LANをつないでいる場合も、LANケーブルから電流が伝わる可能性があるため、取り外しておきましょう。
また、近くで落雷があった際には、パソコンを速やかにシャットダウンして、データが消えるリスクを防止してください。
そのほか、UPSを利用するのも1つの対策です。
UPSとは無停電電源装置のことで、停電が起きた際の予備電力になります。落雷による急な電源遮断を防げるため、ハードディスクの損傷が防げます。
仕事で使っているパソコンであれば、落雷があってもデータを保存できるため使っておくと安心です。
UPSは製品によって予備電力の稼働時間が違うため、用途に応じて選びましょう。
天気予報などで雷が予想されている場合は、事前に対策ができます。
落雷が起きるたびに電源ケーブルやLANケーブルを抜くのは大変なので、雷サージ対応の電源タップを利用すると便利です。
雷サージで内部データが消失したり火災が発生したりする恐れがありますが、雷サージ対応の電源タップを使用していれば落雷があってもその心配がありません。
ただし、雷サージに対応している電源タップは、一度雷サージから防御すると壊れてしまいます。頻繁に買い直すか、あらかじめ複数の電源タップを買っておけば落雷対策として安心です。
また、いざという時に備えてデータのバックアップをこまめに取っておくことも大切です。
雷サージによる被害を防げても、パソコンに不具合が起きたり、電源コードを誤って抜いたりしてしまうことで、パソコンにトラブルが起こる可能性があります。
USBメモリーや外付けのHDDを使用するなどして、バックアップをこまめに取っておきましょう。
バックアップを取っておけば、落雷やパソコンの不具合によってデータが失われても、作業内容が失われるリスクを避けられます。
電源が入らない、インターネットにつながらない、ハードディスクに問題が起きるなど、落雷によってパソコンが故障した場合は、症状によって対処法が異なります。
事前にチェックしておき、トラブルが起きた際の参考にしてください。
電源が入らない場合は、まず電源ランプが点いているかをチェックします。
もし電源ランプが点いているのに画面に何も表示されない場合は、コンセントを抜いて5〜10分程度置いてみてください。
ノートパソコンであれば、バッテリーを外してパソコンを放電させ、時間が経ったらバッテリーを取り付けたりコンセントを差したりして起動させます。
ただし、一度起動できたとしても、時間が経つとまた点かなくなることがあります。そのような事態に備えて、起動している間にバックアップをとっておくと安心です。
起動しなかった場合や焦げ臭い場合は、過電流によってマザーボードが壊れていたり、短絡を起こしていたりするかもしれないため、パソコンを修理に出す必要があります。
また、インターネットにつながらなければ、パソコンだけではなくモデムとルーターに不具合が生じている可能性があります。
回線接続に関わるランプが点いているかどうかをチェックし、ランプが消えている場合は修理を依頼してください。
ハードディスクに問題が起きた旨のメッセージが出た場合も、個人での修理するのは難しいため、修理に出すことをおすすめします。
修理してもらう場合は、保険の適用範囲内かどうか、メーカーの保証を受けられるかどうかを確認しましょう。
パソコン修理の専門業者は、家電量販店やパソコンメーカーよりも納期や要望に対して臨機応変に対応してくれます。
即日で修理してくれる業者もいるため、仕事でパソコンを使っている場合など、急を要する際も無理だと決めつけずに問い合わせてみてください。
また、専門業者はメーカーの純正品だけではなく互換性のあるパーツを使って安く修理してくれるため、出費を抑えられる点でも専門業者への依頼がおすすめです。
さらに、出張や配送での修理依頼もできることから、近くに家電量販店がない方でも利用できます。
ただし、パソコン修理の専門業者はたくさんあるため、その中から良い業者を選ばなくてはいけません。
良い業者を選ぶには、相見積もりで複数の業者の見積もりを比較しましょう。
1社からしか見積もりを取っていなければ、その業者の見積もりが不当に高くてもその金額が相場だと誤解してしまいます。
複数の業者を比較できれば、不当な費用を請求する業者に依頼せずに済むうえ、相見積もりによって安く請け負ってくれる業者が見つかり費用を削減できます。
料金体系も忘れずに確認しておく必要があります。基本料金だけ安くしておいて、後から追加料金を請求する業者がいるためです。
修理を依頼する前に、すべての費用を含んだ料金が書かれているか、オプション料金を提示してくれているかをチェックしておいてください。
そのほか、費用だけでなく、パソコン整備士と呼ばれる資格を持っているか、修理実績が豊富かどうかなどもチェックしましょう。