1. トロイの木馬に感染した時の症状
トロイの木馬に感染した時の症状は個人情報の抜き取りや遠隔操作などです
このマルウェアに感染した時の症状ですが、被害が出て初めて気づくことが多いです。と言うのもトロイの木馬はその名の由来の通り、一見すると無害なプログラムにしか見えません。むしろ役に立つアプリケーションとしてダウンロードされています。マクロ型やファイル感染型のウィルスは感染すると明らかにパソコンやスマートフォンの挙動がおかしくなりますが、それがないが故に非常に気づきにくいです。
しかしトロイの木馬が活動を始めると悪意のある攻撃者がいつでもパソコンをハッキングできるようバックドアという出入り口を作り、本物に酷似した偽のログイン画面を作ってネットバンクのユーザーパスワードを盗み取ったり、カメラを遠隔操作して盗聴や盗撮を繰り返したりします。少し前にも社会問題になりましたが、殺害予告などを掲示板に書き込む被害も発生しています。
この事件もパソコンの使用者が気付いたのではなく、警察が捜査に来て初めて自分のパソコンがトロイの木馬によってハッキングされていたことが分かったようです。
このようにトロイの木馬はダウンロードから感染し、症状が出ても実害があるまで本人すら気づかないケースがほとんどですので、事前に対策しておくことが非常に重要です。特にアプリを簡単にダウンロードできるスマホユーザーの方は気を付けましょう。
2. トロイの木馬の感染事例①
トロイの木馬に感染した事例その①詐欺表示には気をつけて下さい
このマルウェアに感染した事例として最初に紹介するのは詐欺表示に騙されたケースです。
パソコンでインターネットを楽しんでいたSさんの画面に突如webからのメッセージとして「すぐに行動して下さい。お使いのPCでトロイの木馬ウィルスが検出されました。OKを押して修復処理を開始して下さい」と表示されました。慌てたSさんはOKボタンをクリックして画面に指示された通りにプログラムをダウンロードし有効化しました。
自動車保険の年払いをネットバンクから済ませた数日後に銀行からSさん宛てに海外への送金確認メールがあり、銀行に問い合わせた時点で被害が発覚しました。
今回の事例では最初に表示されたメッセージが本物ではなくトロイの木馬をダウンロードさせるためにスクリプトを利用した偽表示だったのです。そこで気付けばよかったのですが、初めてのことで慌てたSさんは最も取ってはいけない行動をしてしまいました。
パソコンに限らずスマートフォンでもネットを閲覧していると、公式からの警告文のような表示が出てきます。スマートフォンの場合でしたら、ストアに誘導されるので気づく方が多いと思いますが、パソコンの場合はクリックするだけですので騙される方が割といらっしゃいます。タイマーが少しづつ少なくなるようにしてこちらの判断を焦らす表示もありますが、常識的に考えて時間制限つきの警告文なんて有り得ませんので冷静に対処して下さい。
3. トロイの木馬の感染事例②
トロイの木馬に感染した事例その②削除したはずなのに侵入されたケース
ここでの感染事例で紹介するのはトロイの木馬を削除したにも関わらず侵入を許してしまったケースです。
2ヵ月以上セキュリティスキャンしていなかったので久しぶりにスキャンしてみると、トロイの木馬が1件発見されましたと表示されたので削除しました。
その後何事も無く仕事をしていたら会社のホームページがおかしいとお客様から指摘を受けたので見てみると中国語のオンパレード。社員が書いていたブログもことごとく改変されていたので、ウェブ専門の業者に相談したところトロイの木馬による被害であることが判明しました。
仕方なく必要な情報だけを外部メモリに移し費用を払って再セットアップしました。それと同時にホームページやその他のパスワードも全て変更しました。
この事例のようなことがなぜ起きるのかと言うと、トロイの木馬は感染した時点で使用者にも見つからないようにバックドアを作成するからです。
バックドアとは勝手口のようなもので、いくらウィルスを削除したとしても意味がありません。例えば家に侵入した泥棒を捕まえたとしても家主の知らない入り口を作っておけば他の泥棒は入り放題ですよね。つまりトロイの木馬に感染した時点でリカバリか再セットアップせざる負えない状況になるということです。もちろん方法はそれだけではないのですが、今後の安全性を考えると再セットアップをお勧めします。
4. トロイの木馬への対策方法
トロイの木馬の対策方法はいくつかありますので簡単に紹介します
まずは釣り広告に引っかからないということです。インターネットをしていると、たった3分で〇〇万円稼ぐ方法とか、これ一本でアンチエイジングなどの思わず内容が気になる広告が出てきますが、決してクリックしないようにして下さい。トロイの木馬の中にはクリックするだけでファイルが展開されるものもありますので大変危険です。
第二の対策方法としてはメールを安易に開封しないことです。仮に知り合いから送られてきたものでも確認の取れないメールは開けないようにしましょう。どうしても不安という方には有害なファイルかどうかチェックしてくれるツールがありますので、そちらで確認して下さい。
第三の対策は不必要に外部メモリを使用しないことです。近年ではUSBメモリなどの使用を禁止している会社もありますが、ひとつのメモリを複数人で使いまわしているとワームウィルスに感染してしまい、そこからトロイの木馬に二次感染することがあります。
最後に紹介する対策方法はOS、Java、Flash、セキュリティソフトを常に最新のバージョンにしておきましょう。動画広告などの自動再生が不快な方はFlashを無効もしくは許可制にしておくのも対策としては有効な方法です。
いずれにしても他のウィルスと違い、トロイの木馬は重大な被害に発展してしまうケースも多いのでしっかりと意識をもって対策しておきましょう。
5. トロイの木馬の情報まとめ
トロイの木馬に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい
このマルウェアに関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
トロイの木馬は感染していても被害が出るまで気付かないことが多いので、予防することが非常に重要です。そのための方法はいくつかありますが、中でも重要なのが不必要にクリックやダウンロードしないことです。
特に最近ではスマホの若年層ユーザーの被害が目立っていますので注意して下さい。