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画面が勝手に動く?!iPadの「ゴーストタッチ」の原因と直し方を解説します

公開日:2023.9.5 更新日:2024.4.22
画面が勝手に動く?!iPadの「ゴーストタッチ」の原因と直し方を解説します

iPadを使用しているなかで、タッチパネルに何も触れていないのに勝手に画面操作されているような「ゴーストタッチ」と呼ばれる挙動が起きることがあります。
「ゴーストタッチ」は使用する人の意図しない動きやアプリの起動、文字の入力などが勝手に行われるので、大変厄介です。

今回はiPadで「ゴーストタッチ」が起きた時の原因と、自分で試せる直し方について詳しく解説します。ぜひご参考にしてください。

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1.iPadのゴーストタッチの原因とは?

考えられる主な4つの原因

ゴーストタッチが起こっているiPadを持つ女性の写真

①画面の汚れや湿気
指紋や油、水滴などが画面に付着していると、タッチセンサーが誤って反応することがあります。

iPadのタッチパネルは、静電気の量の変化によって反応する「静電容量方式」といった仕組みを採用しています。指や他のものが画面に近づくと、特定の位置の静電容量が変わり、それをタッチとして検出します。
そのため、汚れや指紋の油分などがタッチパネルの表面に付着すると、静電容量が局所的に変化し、これが誤ったタッチとして検出されることがあります。

湿気については、タッチパネルの動作原理と湿気の物理的・電気的特性に関連しています。
水は電気を伝導する性質を持っていますが、湿気が多いと、水滴や水蒸気がタッチパネルについてしまうことがあります。
これにより、タッチパネルの表面で不要な電気的経路が形成され、誤ったタッチ信号が起こることがあります。

②画面の損傷
iPadを落としたり、強く押し付けたりして画面が損傷した場合もゴーストタッチが発生することがあります。

③内部の故障
ハードウェアの故障やソフトウェアのバグなど、iPadの内部的な問題が原因でゴーストタッチが発生することも考えられます。

④アクセサリーの影響
不適切な画面の保護フィルムやケースが原因でタッチパネルが誤作動している場合もあります。

2.自分でできるiPadのゴーストタッチの直し方 その①

iPadの再起動やソフトウェアのアップデートを行う

アップデートしているiPadの写真

iPadのゴーストタッチは、ソフトウェアやハードウェアの問題が原因で発生している可能性があります。
その場合、強制的な再起動やソフトウェアをアップデートすることで症状が改善されることがあります。
以下は、ゴーストタッチを直すための一般的な手順です。iPadのゴーストタッチにお困りの際はまずはこちらを試してみてください。

≪手順≫
1.画面を綺麗にする
前述の通り、iPadのタッチパネルはタッチ操作を静電気によって認識しているため、画面が指紋などで汚れていたり、異物が付着していたりすると、そこに発生した微弱な静電気によってゴーストタッチが発生してしまいます。
そのため、まずは画面を拭いて綺麗な状態にしましょう。こうするだけで、ゴーストタッチが解消する場合もあります。

2.iPadを強制的に再起動させる
iPadを強制的に再起動させる方法は機種によって異なるため、それぞれ以下の方法で試してください。

・iPadにホームボタンがあるモデル
①トップボタンとホームボタンを同時に押さえ続ける。
②画面にAppleロゴが表示されたら、両方のボタンを放す。

・iPadにホームボタンがないモデル
①音量を上げるボタンを押してすぐ放し、その後音量を下げるボタンも同様に押してすぐ放す。
②そのあと、トップボタン(電源ボタン)を押し続ける。
③Appleロゴが画面に表示されたら、トップボタンを放す。

3.iPadOS最新のバージョンにアップデートする
再起動をしてもゴーストタッチが解消されない場合は、iPadOSのバージョンを確認してください。
古いバージョンのままiPadを使用していると動作の不具合が起こりやすくなるので、最新のものに更新するようにしましょう。
 
・アップデート手順
①デバイスのデータを保護するために、iCloud やコンピュータを使用してバックアップを作成します。
② デバイスを電源に接続し、Wi-Fi に接続します。
③「設定」を開き、「一般」に移動し、「ソフトウェアアップデート」を選択します。

3.自分でできるiPadのゴーストタッチの直し方 その②

画面保護フィルムやケースを外す

ケースをつけているiPadの写真

iPadの画面割れを防ぐために貼っている保護フィルムが原因でゴーストタッチが発生しているケースも多いです。
保護フィルムが分厚すぎたり、フィルムにヒビ割れや気泡、変形などが生じていたりすると、これが物理的な障害としてタッチの検出を妨げることがあります。
また、フィルムの剥がれて立ち上がった部分等で間違ったタッチが検出されることも。

そのほか、iPad の保護ケースが画面に圧力をかけたり、画面の周囲に異常な圧力をかけたりすることでゴーストタッチの原因になることもあります。

そのため、まず現在つけている画面保護フィルムやケースを全て外してみてください。
次に画面が汚れている場合は、柔らかい布等で拭きとったうえで、タッチパネルが正常に戻るかどうか確認しましょう。

画面が割れていたり、ヒビや小さな傷があったりする場合は、それがゴーストタッチにつながることもあります。
画面の故障や破損がセンサーに影響を与えたり、iPadのタッチセンサーが画面の割れ目から入っているホコリや水分に反応したりしている可能性があるからです。
画面トラブルに関連している場合、画面の修理や交換が必要になるので、自分での対処は不可能です。
専門の修理事業者に相談することをおすすめします。

4.自分でできるiPadのゴーストタッチの直し方 その③

特定のアプリを削除する

iPadのアプリを削除している写真

アプリとiPadの相性が悪い場合、タッチパネルが反応しない不具合も起きます。
最近インストールしたアプリがあれば、ホーム画面でそのアプリのアイコンを長押して削除してみてください。
その後、iPadのタッチパネルが正常に動作できるようになるかもしれません。

5.自分でできるiPadのゴーストタッチの直し方 その④

iPadを初期化する

初期化を行ったiPadの写真

iPadを初期化することで、ゴーストタッチが解消されることがあります。

ただし初期化を行うと、すべてのコンテンツと設定が完全に消去されてしまうため、慎重に行う必要があります。
初期化する際は大切なデータがバックアップされていることを確認してから行ってください。

また、ゴーストタッチの問題がハードウェアに関連している場合、初期化では解決しない可能性があります。ハードウェアの問題の場合は、専門家に相談しましょう。

iPadを初期化する手順は以下の通りです。

1.データを後から復元できるように、デバイスのバックアップを作成する。
2.「設定」アプリを開き、次に「一般」をタップする。その後、「転送または[デバイス]をリセット」を選択し、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップする。
3.表示された入力画面にパスコードとApple IDのパスワードを入力する。
4.デバイスの消去を確定する。
5.デバイスが完全に消去されるまで待つ。(※データの完全な消去には数分かかります。)

デバイスの完全な消去が完了すると、初期設定画面が表示され、デバイスを新たに設定するか、バックアップからデータを復元するかを選択できます。

6.自分で直せないiPadのゴーストタッチは修理を検討しよう

Appleや修理専門事業者に依頼する

ゴーストタッチが直らないiPadの写真

上記で紹介した方法を試してもiPadのゴーストタッチが直らない場合は、本体の機器が損傷を受けている可能性があります。
本体そのものが故障している場合は自分では対処できないので、できる限り早く修理に出すことをおすすめします。
修理する際はメーカーであるAppleに依頼する方法と、専門の修理事業者に依頼する方法があります。

・Appleに依頼する
Appleの修理受付は2つあり、1つはApple Storeに直接製品を持参して修理を申し込む方法と、もう1つはインターネットや電話を利用してアップルリペアセンターへ製品を送る方法です。
アップルリペアセンターは、アップルの公式修理施設のことです。ここではアップルの専門家が修理を担当するので、安全に依頼することができます。
Apple Storeが近くにない、または訪問する時間が確保できない場合は、配送修理を選択するのがおすすめです。

Appleに修理依頼をする際はご自身の保証内容も事前に確認しておくと良いでしょう。
購入してから1年以内であれば、メーカー保証がありますので、初期不良や自然故障であれば無償で修理してもらえます。
過失や事故の場合は修理費用が発生しますが、AppleCare+ for iPadに加入していると4,400円で修理が可能です。

・専門の修理事業者に依頼する
「早く修理を完了して欲しい」、「保証期間が切れてしまっている」、「修理費用を節約したい」といった方は、修理専門の事業者へ依頼することをおすすめします。
多くの場合、メーカー保証外の修理は、修理専門事業者の方が安価に修理できる場合があります。

また、メーカーに修理依頼すると、大抵の場合1週間ほど修理のためにiPadを預けることになりますが、専門事業者であれば修理内容によっては、その場での修理完了も期待できます。

そのほか、データのバックアップが取れていない場合は、データ関連の相談も行うと良いでしょう。
ただ、修理専門事業者を利用するとメーカーの保証を受けることができなくなる点は留意してください。

iPadのゴーストタッチが続くと大変不便ですので、早めに原因を特定して、正しい方法で改善しましょう。

監修

株式会社スマホスピタル

2016年3月1日創業以来、爆発的に普及したiPhone・スマホのトラブル・故障の修理・相談窓口としてわずか3年で全国80店舗へ拡大。
画面割れや液晶漏れ、バッテリーの交換や充電口トラブル、水没復旧など様々な依頼を受けていくうちに、修理実績は150万台を突破。(2023年1月現在)
2019年3月より上場企業「日本PCサービス株式会社」のグループとなり「家中の機器をワンストップでサポートする企業」を目指し日々取り組んでいる。
現在ではスマホだけではなくiPadなどのタブレット端末やSwitchやプレイステーションといったゲーム機の依頼も受け付けている。メーカー問わず相談できると定評のある、信頼と安心の『スマホスピタル』です。
<資格・著書・受賞歴など>

総務省登録修理業者(2017/9/15)

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