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引き戸クローザーは後付けできる?特徴・メリットと取り付け手順を解説

公開日:2026.1.28
引き戸クローザーは後付けできる?特徴・メリットと取り付け手順を解説

自宅の引き戸が勢いよく閉まって大きな音が出たり、指を挟みそうになってヒヤッとした経験はありませんか。引き戸は横に滑らせて動かす構造のため、少し力が加わるだけでも想像以上に勢いがつき、音や衝撃が気になりやすいものです。こうした小さなストレスは、毎日の生活の中で積み重なっていきます。

引き戸の開閉に関する悩みは、建具の重さやレールの状態、設置環境、使い方などが影響し、一つの原因だけで起きているとは限りません。市販の部品で対応できる場合もあれば、引き戸の種類や設置条件によっては、後付けが難しいケースもあります。

引き戸クローザーを後付けする方法は、引き戸特有の「勢いよく閉まる動き」を抑え、安全性と静音性を高めたい場合に有効な選択肢です。

この記事では、引き戸クローザーを後付けすることで得られるメリットや、基本的な取り付けの流れ、使用時に注意したいポイントを整理し、自宅の引き戸に合った対策かどうかを判断するための基準を示します。

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1.引き戸にドアクローザーを後付けするメリット

安全性やバリアフリー化に活躍

和風玄関の写真

ドアクローザーとは、ドアや引き戸の上部に取り付け、開閉時の動きを油圧やエアーポンプの力で制御する装置です。ソフトクローズ機構によってドアが急に閉まるのを防ぎ、ゆっくりと動かすことで、日常の使い勝手や安全性を高める役割があります。

引き戸クローザーは、これまで病院や店舗など不特定多数が出入りする場所で使われることが一般的でしたが、近年では自宅の引き戸に後付けされるケースも増えています。生活音を抑えたい、家の中での安全性に配慮したいと考える家庭が増えていることが背景にあります。

以下では、引き戸クローザーを採用することで得られる主なメリットを、玄関引き戸での利用も含めて整理します。

・安全性が向上する
引き戸を勢いよく閉めた際に指を挟んでしまう事故は、家庭内でも起こりやすいトラブルです。特に子供がいる環境では、思わぬ動きが怪我につながらないか不安を感じる場面も少なくありません。引き戸クローザーを設置すると、戸の閉まり際がゆっくりになるため、指を挟むなどの怪我のリスクを抑えやすくなります。

・戸の閉め忘れを防げる
引き戸が自動で閉まる仕組みになることで、閉め忘れを防ぎやすくなります。防犯面での不安を減らせるほか、冷暖房を使っているときに室内の空気が逃げ続ける状態を避けられるため、無駄な電気代がかかりにくくなります。ペットがいる家庭では、引き戸の閉め忘れによる脱走防止につながる点もメリットです。

・バリアフリー化につながる
引き戸の開け閉めに力が必要な場合、日常動作そのものが負担になることがあります。引き戸クローザーを導入することで、開閉時の動きが安定し、操作にかかる力を抑えやすくなります。車椅子を使って通過したあとも自動で戸が閉まるため、戻って閉める必要がなく、生活動線を妨げにくい環境につながります。

・玄関引き戸では防犯性と静音性が高まりやすい
玄関は出入りの頻度が高く、引き戸を閉め忘れて開けっ放しにしてしまうと、防犯面でのリスクが高まります。引き戸クローザーを後付けすることで、閉め忘れを防ぎ、自動で戸が閉まる状態を保ちやすくなります。また、ガラガラとした大きな音が出やすい玄関引き戸でも、開閉時の動きが穏やかになり、早朝や深夜の出入り時の騒音を抑えやすくなります。

このように、引き戸クローザーは安全性・防犯性・静音性・使いやすさをそれぞれの場面で高め、住宅内の引き戸をより快適に使うための装置といえます。

2.引き戸クローザーに搭載される主な機能とは

引き戸クローザーで重要になるソフトクローズ機能

引戸クローザーのイメージ画像

ドアクローザーにはさまざまな付加機能がありますが、引き戸クローザーの場合は、開き戸用クローザーとは考え方や機能の前提が一部異なります。ここでは、引き戸クローザーに当てはまる機能に絞って整理します。

引き戸クローザーで特に重要になるのは、扉が閉まる終盤の動きを制御するソフトクローズ系の機能です。引き戸は横方向に動く構造のため、開き戸のように角度やヒンジを使った多段階制御は基本的に行われません。

・ソフトクローズ機能
引き戸クローザーの中心となる機能で、扉が閉まる直前にスピードを落とし、ゆっくりと最後まで閉じる仕組みです。勢いよく閉めてしまった場合でも急激な動きを抑えられるため、指を挟む事故や大きな音が出るのを防ぎやすくなります。病院や家庭用の引き戸で広く使われている機能です。

引き戸クローザーでは、開き戸用クローザーにあるシングルソフトモーションやダブルクローズのような多段階制御は前提とされず、ソフトクローズ機能が安全性と静音性の要になります。

引き戸クローザーを選ぶ際は、多機能かどうかよりも、扉の重さや使用頻度に合ったソフトクローズ性能が備わっているかを基準に判断すると、使いにくさや後悔を防ぎやすくなります。

3.引き戸にドアクローザーを取り付ける手順まとめ

7つのステップで取り付け完了

色とりどりのマイナスドライバーの写真

引き戸にドアクローザーを取り付ける手順を、7つのステップに分けて整理しました。基本的な流れを把握しておくことで、作業全体のイメージがしやすくなります。

以下の手順を参考に、ドアクローザーの取り付けを進めましょう。なお、取り付け方法や部品構成は製品ごとに異なるため、作業前には必ず付属の説明書を確認してください。

1.取り付け位置を決め、ネジ打ち位置に印を付ける
ドアクローザー本体を取り付ける位置を決め、ネジを打つ箇所にあらかじめ印を付けておきます。

2.鴨居(扉の枠)にワイヤー固定用のネジを取り付ける
ネジの取り付け位置は、ドアクローザー本体のほぼ中央です。筒状の輪になったスペーサーがあるため、ネジ先をその輪に通して固定します。

3.扉にクローザー本体をネジ止めする
ドアクローザーの右下と左上など、指定された2か所をネジ止めし、扉にしっかり固定します。

4.ワイヤーを鴨居側のネジに引っかける
鴨居に取り付けたネジの頭部分に、ワイヤー先端の輪を引っかけます。

5.速度調整弁を回して開閉速度を調整する
マイナスドライバーを使って速度調整弁を回し、開閉の速さを調整します。一般的には時計回りで速く、反時計回りで遅くなりますが、メーカーによって逆の場合もあるため注意が必要です。

6.ワイヤー固定ネジをキャップでふさぐ
露出したネジ部分にキャップを取り付け、見た目と安全性を整えます。

7.本体カバーを装着し、ネジで固定する
最後に本体へカバーを取り付け、ネジで固定すれば作業は完了です。

取り付け後は、引き戸が正しく開閉するか必ず確認してから使用してください。作業に不安がある場合や取り付け条件が合わない場合は、無理をせず取り付け工事に対応している業者へ相談することが大切です。

4.引き戸クローザーを利用する際の注意点

無理な力をかけないことが重要

注意点のイメージ写真

引き戸クローザーは、引き戸の開閉を補助してくれる便利な装置ですが、使い方を誤ると故障し、修理や交換が必要になることがあります。正しく使うことで性能を長く保てるため、事前に注意点を把握しておくことが大切です。

以下に、引き戸クローザーを利用する際に注意したいポイントをまとめました。

・無理な力で押し込まない
引き戸クローザーは、内部の油圧やエアーポンプの仕組みで引き戸の動きを制御しています。その力を超えて無理に引き戸を押し込むと、内部機構に負荷がかかり、故障の原因になります。無理な力をかけ続けると、引き戸が急に重くなったり、逆に勢いよく閉まるなどの不具合が起こりやすくなります。速度調整弁で改善する場合もありますが、機構自体が壊れている場合は本体交換が必要になるため、引き戸が自然に閉まる動きに任せ、押し込まないようにしましょう。

・調整弁を回しすぎない
引き戸の開閉速度が以前と変わったと感じた場合は、速度調整弁を回すことで調整できます。このときは、ネジを少しずつ回し、その都度開閉の様子を確認することが重要です。一度に回しすぎると、引き戸が動かなくなったり、ネジが外れたりするおそれがあり、内部の油圧機構を壊してしまう原因にもなります。

5.引き戸クローザーの後付けは業者に依頼したほうがいいケース

引き戸クローザーの後付けを業者に依頼すべき判断基準

扉(スライドドア)を修理・点検する作業員の写真

引き戸クローザーは製品によっては自分で後付けできるものもありますが、設置条件や引き戸の状態によっては、無理に作業を進めることで不具合や故障につながることがあります。安全性や仕上がりを重視する場合は、業者への依頼を検討したほうがよいケースも少なくありません。

まず、引き戸や鴨居に穴あけ加工が必要な場合です。建具の材質や構造によっては、位置が少しずれるだけで正常に作動しなくなることがあります。特に集合住宅や賃貸物件では、建具を傷つけることで原状回復の問題が発生する可能性もあります。

次に、引き戸が重い、または動きが悪い場合です。レールの歪みや戸車の劣化がある状態でクローザーを取り付けても、想定どおりの速度で閉まらなかったり、クローザー本体に過度な負荷がかかったりします。このような場合は、クローザーの設置だけでなく、引き戸自体の調整や補修が必要になることがあります。

また、取り付け位置や速度調整に不安がある場合も注意が必要です。速度調整弁の設定を誤ると、引き戸が急に閉まったり、途中で止まったりする原因になります。取り付け後に「おかしい」と感じても原因が判断できない場合は、無理に触らず業者に相談するほうが安全です。

引き戸クローザーの後付けに少しでも不安がある場合や、設置条件が複雑な場合は、経験のある業者に依頼することで、引き戸の状態に合った取り付けや調整を行ってもらえます。結果として、故障ややり直しのリスクを減らし、安心して使い続けられる環境につながります。

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