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着物の買取相場はいくら?種類別の価格と高額査定のコツ

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.4
着物の買取相場はいくら?種類別の価格と高額査定のコツ

タンスの中に眠っている着物。 引っ越しや断捨離のタイミングで手放したいと考えても、捨てるのは忍びなく、結局そのままになっていませんか? しかし、着ないままタンスにしまっていても、かさばるだけでなく、シミやカビでダメージを受けて着物の価値を下げてしまう可能性が高まります。これでは宝の持ち腐れです。 そんな時に利用したいのが、着物の買取サービスです。 今回は着物の買取相場や種類別の価格、高額査定のコツについてお話ししましょう。

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1. 種類別着物の買取相場

着物をいざ売りたいと考えると、気になるのが買取価格です。

買取相場のイメージ写真

着物は高価なものが多く「売ると結構な値段になるのでは?」と思っている人も少なくありませんが、実は着物は値段が付きづらいものです。

なぜなら着物は洋服に比べると着用の機会が少なく「欲しい」と思う人の絶対数が少ないこと、また気軽に手入れができないため、汚れやダメージが付いたまま十分なメンテナンスができておらず、しまっている間に劣化していることが多いからです。

しかし、どんなものにも相場はあるもの。買取を依頼する前に、着物の買取相場をある程度理解しておけば、相場からあまりにも安い価格で買取されるリスクを回避することができます。

着物の種類による買取相場は以下の通りです。
訪問着 9,000円~4万2,000円
付け下げ 8,000円~1万1,000円
色留袖 4,000円~1万2,000円
黒留袖 5,000円~1万3,000円
振袖 1万2,000円~4万5,000円
小紋 500円~1万円
色無地 2,500円~5,000円

ただし、着物の価値は保存状態や着物の種類、使用頻度などによって大きく変動します。そのため、カビや汚れが目立つものは大きく価格が下がり、保存状態の良いもの、しつけがかかった未使用のものなどは価格が上がります。

2. 高額買取が期待できる着物のポイント

それでは高額買取が期待できる着物はどんなものでしょうか?

様々な種類の着物の写真

高値が付く着物の特徴は、以下の3つです。
・シミや汚れがない
・カビがない
・着用回数が少なくダメージがない

これらは洋服の買取と同じで、状態が良いものには良い値段がつきます。

次に大切なのは「証紙」が付いているかどうか。「証紙」とは着物の品質や産地、作者などを保証するもの。それぞれの着物が厳しい基準をクリアした証明にもなり、着物の価値をはっきりと証明してくれるので、査定の際に証紙も一緒に見てもらうと査定金額のアップにつながります。

もちろん「証紙がないから」と買取を拒否されることはありませんが、持っている場合は必ず鑑定士に見せましょう。証紙が付いている着物の中でも特に高価なものは「作家もの」と言われるものです。着物の世界には、独自の技法を生み出した染めや織りの作家がいて、世界的に有名な作家となると国内外で非常に高い価値があります。

次に、伝統工芸品である紬。紬と言うと普段着として着られる着物の代表ですが、昔ながらの技法が高く評価されている「大島紬」「結城紬」「塩沢紬」「黄八丈紬」「牛首紬」などは価値が高く、やはり高値になる着物の代表と言えるでしょう。

他にも「宮古上布」や「琉球織物」なども伝統工芸品として価値が高く、高額買取になる場合が多いです。また、着物の格が高いものほど高値の傾向があり、「黒留め袖」「訪問着」「付け下げ」「振袖」などは比較的値段が付きやすいと言えます。

3. 査定金額が下がる要因

着物の査定金額が下がる要因の一つは、使用品であること。

屋根に干された甚平の写真

普段着の着物であったり、遺品として使用感を大切に引き継いだものなどは、査定についてはあまり期待できません。洋服と同じで、特別な場合をのぞき、使用感のあるもの、古い着物であることもマイナスポイントとなるのです。

また、サイズが小さすぎる着物も現代人では着用できる人が少ないため、安価になってしまいます。中でも子供用の着物はほとんど値段がつきません。逆にサイズが大きなものは仕立て直しができるので、高い査定を期待できます。

査定が下がる一番大きな原因は、着物のダメージです。シミや汚れ、黄ばみや虫食い、カビなどは着物の価値を大きく下げてしまいます。ダメージがあまりにもひどい場合には、買取不可になる場合も。着物の査定をする時、まず目に付くポイントになるので、買取を検討している場合は一度広げてチェックしてみましょう。

ただし、ダメージが確認できても、焦って自分でクリーニングに出す必要はありません。なぜなら買取業者は買取後にクリーニングすることを踏まえて査定していることがほとんどだからです。買取業者が自社で仕立てなどを行っている場合は、クリーニングのノウハウを持っている場合も多く、生地の質によっては汚れなどがあっても高額で買い取ってくれる可能性も。そのため、ダメージがあっても諦めずに、一度査定に出すことをおすすめします。

4. 着物をより高く売るコツ

着物を高く売るコツは、できるだけ良いコンディションで出すことです。

畳まれた着物の写真

シワシワのままや、嫌なにおい、シミや汚れが付いていれば、当然価値は下がります。そのため、袖を通した着物は正しく手入れをしてしまうことが大切です。タンスにしまっている場合は、時々タンスを開けて、タンスの中の空気を入れ替えてあげると良いでしょう。

また、もしもこの先も着ないことがわかっているのであれば、劣化が進む前にできるだけ早く査定してもらうことがより良い査定につながります。手放すことを思い切るのは勇気が必要かもしれませんが、あなたが大切にしていた着物を、次の誰かが大切にしてくれると思うと早めに手放せるかもしれませんね。

続いて、証紙が付いているものは証紙をなくさないようにすること。着物を包んである、たとう紙に一緒に入れられているはずなので、見当たらない場合は、査定に出す前に探しましょう。

そして、時間が許すのであればいくつかの業者に見積もりをお願いするのも効果的です。もちろん、すぐに納得のいく価格が付けばいいのですが、少しでも疑問や不安があるのであれば、納得がいく金額になるまでいくつかの業者にお願いしてみると、後々の後悔を減らすことができます。

5. 買取先は専門店がおすすめ

着物をより高く売るためには、着物買取専門の業者に査定を依頼することが大切です。

着物を着た女性が歩いている写真

リサイクルショップなども買い取ってはくれますが、専門店ではない場合は、着物の正しい価値を査定できる人でない場合も多く、せっかくの着物を二束三文で買い取られてしまうかもしれません。

特に著名な作家の作品や伝統工芸品の場合は、正しく評価をしてもらうことが大切です。後になって売ったことを後悔しなくて済むように、着物の価値に詳しい着物専門業者に依頼しましょう。

最近では持ち込み買取だけでなく、出張買取や宅配買取の専門業者も多数登場しており、着物が大量にある場合でも運搬の手間なく売ることができます。

着物を売ることを決めたら、ぜひ、自分の都合や着物の量に合わせて、適切な業者を選ぶことから始めてみてください。

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