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冬の着物をもっと楽しく!防寒対策に役立つおすすめグッズを紹介

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.9
冬の着物をもっと楽しく!防寒対策に役立つおすすめグッズを紹介

秋・冬は紅葉やお正月など、着物が栄えるイベントが数多くあります。ですが、同時に寒さ対策が気になる季節でもあります。そこで今回は着物をより楽しむために役立つ防寒グッズをご紹介します。これで寒い季節の着物コーディネートはバッチリです!

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1. 冬場におすすめの生地

四季の変化がはっきりしている日本では、古くから季節に合わせて衣替えを行ってきました。そのため、着物には季節ごとに最適な素材があります。

絹でできた菊柄の着物の写真

秋や冬など寒い季節に着るのであれば、ウールが使用している着物が最適です。洋装だけではなく、和装においても防寒対策として用いられています。動物の毛が使用されているので、厚手で保温性はバッチリです。また丈夫であるため、着崩れもしにくいのが特徴です。ただし、毛立ちがあるため、着るときに少しチクチクとするかもしれません。また毛玉ができやすい、虫食いの被害に遭いやすいといったデメリットもあります。

保温性という観点では絹の着物も選択肢に入ります。蚕からとれる糸で織られた着物は光沢感があり、上質な雰囲気を感じさせてくれます。そのため、フォーマルな場面において活躍してくれます。素材特有の肌触りと柔らかさがあり、着心地がとても良いことで定評があります。

ただし、水に弱く、雨にあたるとシミができることがあります。またポリエステルなどと違って、気軽に洗濯することもできません。ウール同様に虫食いのリスクも存在します。

冬に和装の衣替えをされるのであれば、ウールもしくは絹のどちらかを出しておくといいでしょう。

2. 着物に合わせるアウター

寒い時期に重宝するのが防寒具です。着物にも洋服におけるコートのように、道行や羽織といったアウターが存在します。自由に着脱できるのでお手軽に防寒対策ができます。

羽織を着た着物の女性の写真

・道行
道行とは着物の上に着る外出着のことであり、礼装として着られることが多いです。衿がまるで額縁のように仕立てられているのが特徴です。フォーマルなタイプのアウターなので、留袖や訪問着などの上に着用します。外へ出かける際に着るものなので、コート同様に室内では必ず脱ぐことが基本です。

・羽織
道行が洋服のコートにあたるものに対して、羽織はジャケットに相当します。元々は男性が着用するアウターでしたが、江戸時代に芸者が着るようになってから女性のファッションにも取り入れられています。中には紋付き羽織のように背中には1つの紋が見られるものもあります。丈の長さは100cm前後がトレンドとなっていて、着物とのバランスが意識されています。カジュアルな場面で着られることが多いですが、紋付きなら略式装として活用できます。

・外套(和装コート)
着物に合わせやすい和装コートもあります。メルトンやウールなど保温性の高い素材が使われているため、冬でもポカポカ。ゆとりのあるつくりになっていて、着脱がスムーズです。

・ポンチョコート
ポンチョには袖がないため、着物の袖の長さを問わず羽織ることができます。

3. 寒さ対策に役立つインナー

外での対策はしっかりしていても、室内だとアウターを脱ぐ必要が出てきます。そんな時に役に立つのがインナーです。体感温度をしっかり保つのにとても便利です。

黒いVネックカットのヒートテックとスパッツの写真

・Vネックカットのヒートテック
カジュアルな場面なら、上半身の保温には洋服でも着られているヒートテックが役に立ちます。しっかりと着込むことで脇から入ってくる冷気を防ぐことができます。またVネックタイプの方が着物の邪魔にならずに済みます。

・肌襦袢
地肌に直接触れる肌着であり、フォーマルなところへ外出される際はこちらが望ましいです。保温性に優れているのでしっかり防寒してくれます。

・レギンス・スパッツ
お腹から下の保温にはレギンスないしはスパッツを履くといいでしょう。カジュアルなシーンであればインナーとして活用できます。冷えやすいお腹周りもしっかりガードしてくれるため、ぜひ活用してみましょう。柄選びも非常に重要であり、万が一見えてしまった場合のことを考えて着物の色や柄に合うものや肌色のものをおすすめします。

・裾よけ
フォーマルなシーンで下半身の防寒対策をするのであれば、こちらを履きます。肌襦袢と同じく保温性もあります。

・和装インナーパンツ
最近では和装に合わせたインナーパンツがあります。薄い生地でありながら、着やすさと保温性がしっかりしているのが魅力です。

4. 手先を温めるときはグローブを

外から入ってくる冷気の影響を受けやすいのは手先です。冷え性の人ですとちょっとした寒さで手が冷たくなります。

様々な種類のグローブの絵

洋装同様に、和装においても手袋は手先を寒さから守るのに役に立ちます。かつてはカジュアルな場面以外で手袋を着用するのは望ましくないとされていましたが、最近ではフォーマルな場面でも用いられるようになりました。

風をしっかり防ぐ際にはロンググローブがおすすめ。肘にかけてすっぽりと覆うことができるので、手を冷気からしっかりガードしてくれます。

ただし、フォーマルなシーンでの外出を想定されているのであれば、デザインに気を使う必要があります。カシミヤ素材でかつシンプルなものを選び、訪問着と合わせるようにします。おしゃれさを演出したい、実用性を求めたいという場合には指なし手袋があります。これによって指先に施したネイルアートをさりげなくアピールすることができます。普通の手袋ですとスマホの操作がしづらいですが、指なしなら操作で手間取ることはありません。

またファー付きの手袋もあり、見た目だけではなく保温性もしっかりしている手袋もあります。カジュアルなシーンにおけるおしゃれを演出するのであれば、こうした手袋を利用してみるといいでしょう。

5. ストッキングなどで足元もしっかり対策

着物の場合ですと、季節を問わず草履を履く必要があります。そんな草履用の靴下として履くのが足袋です。

足袋をはいている着物の女性の足元の写真

冬に着る足袋にはカジュアル向けのものとフォーマル向けのものがあります。カジュアル向けはウールやフリースなどの暖かみのある素材が使用されています。デザインも幅広く、足元のおしゃれを彩ります。お出掛けにおいて履かれる際には、柄物や色物が利用できます。種類が豊富なので、自由度の高いコーディネートが可能です。

冠婚葬祭や式典などフォーマルな場面ではこうした柄物は向きません。そんな時はネル・二重ネルのような裏起毛素材の白足袋を履きます。保温性がしっかりしているので、冷えやすい足元を守ってくれます。

最近ですと撥水加工が施されている白足袋も登場していて、冷たさが感じられる雨の日に履いていくことができます。それでも足元の冷えが気になるという方には足袋ソックスをおすすめします。足袋の下に重ねて履くことで足を保温してくれます。薄手で履きやすいのも魅力です。ただ礼装を着られる際には専用に作られている足袋インナーを重ね履きします。こちらも薄手なので、伸縮性に優れています。

この他にはロングタイプの足袋インナーがあります。肌色で使いやすく、舞妓さんにも愛用されています。

冬の着物防寒対策をしっかり行うのは大事ですが、もう何年も着ていない着物はありませんか?着物の買取を行い、得たお金で防寒対策や新しい着物を購入するのもおススメします。

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