1. 古金銀の特徴を紹介します
古金銀の年代別・種類別の具体的な特徴を分かりやすく紹介します
この古銭は古くから経済活動に利用されてきました。江戸時代に入り、定められた形になるのですが、それ以前は塊として使用されています。
古銭には大きく分けて金と銀があり、さらに額面によって一分と二分が存在します。その中でも有名なのが慶長一分判金です。この古金銀は江戸時代の初めに作られたもので、全ての一分判金の基本となったものです。表面には一分金の文字と共に朝廷由来の五三の桐の文様が入り、裏面には製作責任者の後藤光次の文字が刻印されていました。
それ以降は元禄、宝永、正徳、享保、元文、文政、天保、安政、万延の一分判金が鋳造されました。大まかなデザインは慶長一分判金と似ているものの、それぞれに金の含有量が異なり、デザインも微妙に違うため、収集している方にとっては飽きが来ることがありません。
比較的手に入れやすいのが銀貨です。一分銀や二分銀、二朱銀があり、当時は額面でなく重量で取引されていました。
海外への金銀流出を防ぐため、1874年に古金銀通用廃止令が発布されてからは、通貨として使用することは出来なくなりました。古金銀は、簡単に手に入るものから滅多にお目にかかることが出来ないものまで沢山ありますので、初心者コレクターからベテランコレクターまで広く人気がある古銭です。
2. 古金銀の役割とは?
古金銀の役割は日本全国に本格的な貨幣経済を浸透させることです
銀そのものの重さや米や絹などで物が取引されていました。江戸時代に入り、穴銭と小判が流通し始めたのですが、庶民にとっては小判など滅多に持てるはずもなく、ほとんどが穴銭での生活でした。穴銭には単位が一つしかありませんので、紐に通して大量に持ち運ぶしか方法が無かったようです。
そこで登場したのが古金銀です。古金銀は今でいうところの1,000円札や500円玉の役割を果たしていたようです。これにより大量に穴銭を持ち運ばなくてもよくなり、貨幣経済が普及したと考えられます。
同じ一分金でも年代により金の含有量は異なるのですが、その量には明確な規定があり、秤で計測していたので、贋金を作製するとすぐに判明していました。一分銀や二朱銀は庶民のあいだでも使用されていたようですが、一分金は商人や有力武家の間で小判と共に使われてきました。
この古銭のなかでも庶民が一分金を手に出来る場合は、富くじで当選した時です。富くじというのは現代で言う宝くじのようなもので、寺社が発行してその売り上げは勧進されていました。一等は約700両という莫大なお金でしたので、幕府から幾度となく中止されてきましたが、最終的には1842年まで行われていました。古金銀は素材の価値だけでなく歴史的価値もありますので、大切に保管しておきましょう。
3. 古金銀の相場はいくら?
古金銀の相場を種類別に紹介します。平均は1,000円から500,000円
この古金銀は種類により相場が大きく違いますので 個別に紹介します。
最初に鋳造された慶長一分判金の相場は50,000円から500,000円です。
元禄一分判金の相場は70,000円から150,000円、元禄二朱判金でしたら150,000円から200,000円です。
宝永一分判金は50,000円から100,000円、鋳造期間4ヵ月の正徳一分判金の相場は500,000円です。
享保一分判金は30,000円から50,000円、甲州一分金は50,000円、金の含有率が低い元文一分判金でしたら、10,000円が相場です。
文政二分判金は約50,000円、文政一分判金は15,000円、粗悪品として有名な文政一朱金は20,000円から30,000円、文政二分判金(草文)は約40,000円です。
一分判金や二分判金、二朱金のなかで最も金額が低いのが、天保二分判金で相場は2,000円となっています。
文銀や朱銀の中で最も相場金額が高いのが改三分定銀です。この古金銀は幕末に日本に来たタウンゼント・ハリスの要求により発行された洋銀です。相場金額は100,000円から700,000円となっています。
この他にも庄内一分銀や安政一朱銀、天保一分銀などさまざまな種類がありますので、発見した時は専門家に鑑定を依頼しましょう。
4. 古金銀に関する豆知識
古金銀に関連するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します
この古銭の相場は前項で紹介しましたが、少しの違いで値段が大きく変化しますので、有名なものだけでも知っておきましょう。
まず紹介するのが逆打ちです。古金銀には裏表に文字であったり紋様が彫られているのですが、ごく稀に逆さまになっているものがあります。
これを逆打ちといい、本来なら検品の過程で弾かれ、再度溶かされるのですが、ミスにより流通し、現在に残っていることがあります。
次に紹介するのが、文字の形です。元の字のハネの部分が短ければ短元といい、価値が一気に高くなります。楷書か草書かによっても変わってきますし、裏面の文字の内容によっても買い取り金額、購入金額が違います。
例えば安政一分判金は、書体がハネであれば150,000円ですが、トメでしたら300,000円になることもあります。古金銀の中には四角い形のものだけでなく、石ころのようなものもありますので、ゴミと間違えて捨てないようにしましょう。
この種類の古金銀は銀の含有量や作られた地域、年代によって特徴があるのですが、模様が消えていることがありますので、見つけたら複数の古美術商に鑑定してもらいましょう。売る時の景気によっても値段は大きく変化しますので、なるべく好景気の時に売却して下さい。
5. 古金銀の情報まとめ
古金銀に関連する情報のまとめとアドバイスを簡単にお伝えします
この古銭についての情報を紹介してきましたが、最後にアドバイスも兼ねてポイントをまとめて紹介します。
古金銀は他の古銭と比べ種類が多いので、自分で価値を判断しようとせず、複数の専門家に見てもらいましょう。
一応の相場はあるのですが、金や銀の価格は景気でも変わってきますので、売却時期には十分注意して下さい。ここまでの情報を参考にして頂ければ幸いです。