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銀貨とはどんなもの?特徴や買取相場などを解説!

公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.4
銀貨とはどんなもの?特徴や買取相場などを解説!

銀貨の歴史は古く、紀元前3000年のエジプト文明にあるとされています。日本においても明治時代までは貨幣として流通していました。時代や製造された国によって純度もさまざまで60%から94.5%まであり、装飾も芸術性のあるものがたくさん。
今回この記事では、銀貨の持つ役割や特徴、現在の取引相場などの情報をお伝えします。ぜひ参考にして下さい。

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1. 銀貨の特徴とは?

銀貨の特徴は利便性とデザインの良さ!!王冠や女神、十字架の紋章も

キリスト教のイメージ写真

この古銭の特徴として最初に紹介するのが利便性です。銀貨はキリスト教のマタイの福音書の中で「ユダが銀貨30枚でキリストを裏切った」という形で登場しています。事実かどうかは別として、この時期には銀貨は貨幣として使われていたということになります。

銀貨には発行時点で定められた純度がありますので、重さで取引出来ることから多くの国で使われてきました。この古銭の特徴として特質すべきはデザインの良さです。現在発行されている記念プルーフ銀貨のデザインも素敵ですし、古銭である昔の銀貨も芸術性の高いものが多いです。

1422年のフランスヴァロア朝のシャルル7世時代に発行された銀貨には、十字架と王冠と剣がデザインされており、その時代の権威がよく分かります。オスマン帝国で流通していた銀貨には文字しか書かれていないのが逆におしゃれです。

この古銭のデザインは上記以外にもアレキサンダー大王や勝利の女神であるヴィクトリーが描かれているものがありますし、歴史的意味合いから言えばロシアで発行されたナポレオン撃退100年記念ルーブル銀貨も素敵なデザインとなっています。それ故に現在でも価値が高いものはコレクターの間で人気となっていますし、収集し始めたら止まらないのだと思います。

2. 銀貨の役割とは?

銀貨の主な役割は貿易で使用できることと権威を示すことができることです

大量の銀貨の写真

この古銭の役割として最初に紹介するのは貿易銭です。現代では為替レートが存在するので、通貨が違う国との貿易が可能となっていますが、それ以前は金貨や銀貨が使用されてきました。さらに歴史をさかのぼると絹などの物を交換する形で貿易が行われていました。

現在でもそうですが、銀や金というのはそれ自体が価値のある鉱物ですので、通貨が異なる国とでも交易することが可能となっています。仮に銀貨や金貨が無ければ、我々は未だに物々交換ということになりますね。

銀貨の役割として次に紹介するのが権威性です。日本でも年号が変わると新しい通貨が発行されてきたように、世界の国々も世代が変わったり、新たに王朝が興ると新しい銀貨が製造されました。通貨を支配することはその国を支配することと同じと考えられていますので、その時の統治者の権威を示すべく新しい銀貨や金貨を発行したようです。

この古銭が持つ役割を紹介してきましたが、現在はといえば収集が主な役割でしょう。もちろん銀にも相場がありますのでコイン自体に金銭的価値はあるのですが、貨幣としては使われていないのが実状です。古い銀貨は発行された当時の歴史や文化などを今に伝える貴重な役割もあります。

3. 銀貨の相場はいくら?

銀貨の相場は種類によって大きく異なりますので個別に紹介します

1円銀貨の写真

この古銭の相場として最初に紹介するのは、日本で発行された種類です。明治7年から明治20年まで発行された新1円銀貨でしたら、相場は1,000円です。同じ1円銀貨でも明治8年の浅彫の相場は180万円から280万円になります。明治8年から明治11年の間に流通した貿易銭の相場は5万円から10万円、状態の良いものでしたら、50万円前後の値がついています。

1847年のイギリスで発行されたゴチック・クラウンは60万円から200万円、1912年ロシア製のナポレオン撃退100年記念ルーブル銀貨は40万円から120万円が相場となっています。

1894年ドイツ占領下のニューギニアで発行された極楽鳥5マルク銀貨の相場は30万円から100万円です。1790年オーストリア領ネーデルラントの3フローリン銀貨は68万円、1932年中華民国の孫文の銀貨は22万円が相場価格です。

この古銭の相場は紹介した種類以外にも無数にありますし、コインの状態によっても大きく変化しますので、詳しい価格は複数の専門家に鑑定してもらうことをお勧めします。また銀貨には偽物も多く存在しますので、自分で見分けがつくほどの知識や眼力が身に付くまでは、インターネットオークションでの取り引きは控えた方がいいでしょう。

4. 銀貨にまつわる豆知識

銀貨に関連するさまざまな知って得する豆知識を簡単に紹介します

銀貨をルーペで見ている写真

まず紹介する豆知識は銀貨の手入れの仕方です。基本的に銀貨を売りに出すのであれば、どんなに汚れていても絶対に手入れしてはいけないのですが、コレクション目的で飾っている場合でしたら少しでもきれいな状態にしたいですね。

銀貨を含む銀製品と言うのは、よほど保管状態がよくない限り、放っておくと表面がだんだん黒くくすんできます。これは銀が空中に漂う硫黄と反応することで起こる化学反応です。それをきれいにするには銀専用のクリームを使うか、市販のクリーナーで軽く拭いて下さい。重曹やアルミ箔を使った汚れの落とし方もあるのですが、硫化水素が発生することがありますので絶対にしないように。

科学的根拠はともかく、牛乳やトマトジュースに銀貨を浸けると表面についた汚れが落ちるとされています。繰り返すようですが、売却目的の銀貨は絶対にお手入れしないで下さい。

この古銭の豆知識で次に紹介するのが、ラッキー6ペンスについてです。現在は製造されていないのですが、イギリスには6ペンスという銀貨がありました。発行された年は1551年から1971年、時々の王や女王がデザインされています。この銀貨を手にした者には幸運が訪れるとされており、誕生日ケーキの中や結婚式の際に花嫁の左靴に入れられています。この風習は外国だけでなく日本でもブームとなっています。

5. 銀貨の情報まとめ

銀貨に関する情報のまとめとポイントやアドバイスを簡単に紹介します

壺からこぼれた銀貨の写真

この古銭に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後にアドバイスも兼ねてポイントを整理します。

銀貨は世界中で製造、使用されていますので、非常に多くの種類があります。売却をお考えの方でしたら、絶対に手入れせずそのままの状態で専門業者に鑑定をお願いしましょう。その際は鑑定間違いを防ぐ意味でも複数の業者に依頼することをお勧めします。

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