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【葬儀作法や通夜の流れなど】天理教の葬儀についてわかりやすくご紹介します!

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.12
【葬儀作法や通夜の流れなど】天理教の葬儀についてわかりやすくご紹介します!

江戸時代の1838年に教祖・中山みきによって興されたのが天理教です。奈良県天理市に本部があり、日本各地には1万6千以上の教会があります。
天理教は比較的新しい宗教で独自のルールなどがありますから、天理教の葬儀に初めて参列する方ですと戸惑ってしまう方も多いかと思います。葬儀に参列する場合は事前に知識を得ておきましょう。

この記事では、天理教の葬儀の特徴や流れ、気をつけるべきマナーを解説します。
また、天理教の葬儀を営む際の費用相場もご紹介しますので、葬儀に参列する側の方も営む側の方もぜひ参考にしてみてください。

1.天理教の葬儀の特徴

天理教の葬儀の特徴は神道に近いことと扱っている葬儀社が限定されることです

天理教のお寺の写真

この宗派の葬儀の特徴として最初に紹介するのは神式に近いことです。
そのため各地の支部は、お寺ではなく教会と言います。

式の詳しい流れは後ほど詳しく紹介しますが、玉串料などの文言も使用されています。また、数珠で手を合わせるのではなく、儀式内では柏手を打ちます。

次に紹介する特徴は基本的な考え方です。
天理教において、亡くなることは神様に体を返すことと考えられています。そのため葬儀自体も極楽浄土に導くのではなく、空いた身体を神様にお返しする行為とされています。ですので、仏教やキリスト教にはない、さまざまな儀式が執り行われています。

一方で玉串料を包む袋は仏式と同じく、白と黒の水引きの不祝儀袋が使用されます。

ご親族のどなたかが信者であれば、天理教の葬儀を依頼することができるのも、この宗派の特徴です。

この宗派の葬儀の特徴として最後に紹介するのは、呼び方です。
カトリックが神父様、プロテスタントが牧師先生、仏教がお坊さんや導師というように、天理教では代表してお祈りしてくれれる人のことを祭主(斎主)や祭官と呼びます。

この他にもたくさんの特徴がありますから、参列される際はマナーなどに違反しないようにして下さい。葬儀の進行については教会長ともよく話し合ってから決定して下さい。

2.天理教の葬儀の流れ

天理教の葬儀の流れについて初めての方でも分かるように解説します

沢山の種類の花が使われた仏花の写真

この宗派の流れは仏式と同じく通夜と告別式に分かれて行われます。ちなみに天理教では通夜式のことを「みたまうつし」と言います。

みたまうつしの流れとしては、参列者が入場し着席した後に、お祓いをする意味で祓詞奏上(はらえそうじょう)が行われます。

次に、故人の魂を神様の元に届ける、みたまうつしの儀へと移行します。みたまうつしの儀の冒頭では、うつしの唱を唱えます。神様にお供え物をする献饌(けんせん)が行われ、斎主による玉串奉献があります。

玉串奉献とは想いを神様に捧げるという意味があります。その後、しずめの唱が唱えられて、みたまうつしの儀が終了します。

世話役、喪主、親族、参列者の順で玉串を捧げていきます。この行為は仏教でいうところのご焼香だと思って下さい。全員の列拝が終わると先ほどのお供え物を下げ、みたまうつしは終了です。

その翌日が告別式となります。この宗派の告別式の流れについては、通夜である「みたまうつし」とほぼ同じとなっています。

仏式や神式では告別式を重要視していますが、天理教では「みたまうつし」の方に重点が置かれています。そのため、どちらかにしか参列できない時は、できるだけ「みたまうつし」に参列するのが一般的とされています。

いずれにしても天理教の場合は対応していない葬儀社も多いので、事前に予約をしておくなどの準備が大切です。

3.天理教の葬儀作法

天理教の葬儀作法やマナーについて分かりやすく紹介していきます

不祝儀袋の写真

この宗派の葬儀作法として最初に紹介するのは、香典の表書きです。仏式では御霊前と書くことが一般的ですが、天理教は神道に近いので、御玉串料や御榊料と書くのがマナーです。間違っても御仏前と書かないように注意して下さい。それと蓮の花がデザインされた不祝儀袋はNGです。

次に玉串についてですが、これにも正式な作法があります。
斎場のスタッフもしくは斎主から榊を受け取り、枝の方を右側に向けて両手で持ちます。榊を受け取る際は左の手のひらを上に、右の手のひらを下に向けて下さい。祭壇の前まで進み、榊の葉が祭壇を向くように縦に持ち、一礼します。
次は先ほどとは逆に枝が左を向くように持ち、さらに枝の先が祭壇を向くようにして玉串台に置いて下さい。

一連の流れを簡単に表すと、榊を受け取ってから時計の針が15分づつ進んでいくイメージです。榊を置いたあとは二礼四拍手一拝四拍手一礼です。
ちなみに拝とは90度の最敬礼、礼とは30度のお辞儀です。

天理教の葬儀作法として最後に紹介するのは数珠について。何回も繰り返し説明している通り、天理教は神道に近い宗教ですから、参列の際に数珠は不要です。

出席する服装については仏式と同様に、黒のスーツやワンピースを着用して、華美なアクセサリーは控えるようにして下さい。

4.天理教の葬儀を営む際の費用相場はいくら?

天理教の葬儀費用の相場は仏式と大差ありませんがお礼の金額が異なります

沢山の菊の花の写真

この宗派の葬儀費用も仏式と同様に、会葬者の人数や教会の大きさ、祭壇のランクなどで変化します。

通夜式と告別式が行われる50名前後の一般的な葬儀でしたら、基本料金だけで48万円が相場の金額となっています。さらに100名以上が参列する葬儀でしたら、100万円~150万円が相場です。1000名以上の規模でしたら参列者1人当たり1万円と計算して、1000万円が相場となります。逆に5名程度で執り行われる家族葬の場合は39万円以下で行うこともできます。

天理教と仏式の違いはお布施(お礼)にあります。例えば仏式の場合は、戒名と読経の費用として10万円~30万円は払わなくてはいけません。お坊さんが増えればさらに高額となります。天理教でしたら、斎主(1名)に5万円、副斎主(2名)・雅楽(3名)に各3.5万円、教会への寄付として6万円、合計28.5が基本費用以外の相場です。

一見高いように感じますが、天理教の葬儀には仏式にはないシステムがあります。それが教会や斎主からの玉串料です。上記で説明した28.5万円のうち約20万円は戻ってきます。さらに会葬者が1~2名の場合は、斎主に支払う金額の相場は1万円です。これは仏式ではあり得ないことですね。

天理教の葬儀の場合は、おみおくりの後と火葬後に食事を提供しなくてはいけません。これらすべてのことを加味すると、一般的な葬儀費用の相場は、67.5万円~78.5万円と考えられます。

5.天理教の葬儀情報まとめ

天理教の葬儀に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

菊の仏花の写真

この宗派の葬儀に関連する情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

天理教は神道に近いのですが、仏式でも神式でもありません。独自のルールやマナーがありますから、葬儀を依頼する際は専門的な知識を持つ葬儀社に連絡して下さい。天理教では規模によって大きく異なります。急なお金がない場合でも対応可能ですので、まずは葬儀社・教会にご相談下さい。

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