温水便座の交換は自分でできる?交換方法や作業の注意点について
公開日:2022.4.1 更新日:2024.4.15
長い間使用していると、そろそろ温水便座を交換しなければならなくなります。
中には交換作業を自分でやろうと考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな温水便座を自分で交換する方法についてご紹介します。また、業者に依頼した場合の費用も解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
長い間使用していると、そろそろ温水便座を交換しなければならなくなります。
中には交換作業を自分でやろうと考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな温水便座を自分で交換する方法についてご紹介します。また、業者に依頼した場合の費用も解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
温水便座の交換ですが、一体どのタイミングで行うべきなのでしょうか。
一般的な交換の目安とされているのは10年に1回となっています。
理由としてはメーカーの修理の都合にあります。
温水便座を製造しているメーカーでは使用上は問題ないとされている期間の目安である設計標準使用期間が10年としています。
この期間を過ぎると温水便座を構成する各部品の製造が終了してしまうので、メーカーによる修理が受けられなくなります。
また、この期間以降で修理可能であったとしても、修理をしてもらう費用が高くなってしまうこともあります。
こうしたことから、自宅に設置してから10年が経過した温水便座については交換されるのが望ましいです。
ただし、毎日の使用頻度や各部品の不具合などの要因が重なれば、設置してから7~8年でも交換の時期が来ることもあり得ます。
また、温水便座を新しいものへ交換することで、光熱費などの節約につながるといったメリットも期待できます。
近年販売されている機種ですと、汚れ防止やノズルの自動洗浄といった便利な機能が搭載されており、省エネ効率も飛躍的に向上しています。思い切って買い替えてしまうことで維持費用を安く抑えることにもつながりますよ。
お得に利用したい場合は、新しい機種への買い替えを検討してみることをおすすめします。
温水便座を自分で交換することは不可能ではありません。事前に専用の工具を準備しておけば個人でも作業を行うことが可能です。
こうした工具は、温水便座本体を購入した際にセットで付属していることもありますが、もしなければホームセンターやインターネット通販サイトでも購入することができます。
必要となる工具は次の通り。
・プラスドライバー
温水便座のベースプレートを便器に取り付けるにあたって欠かすことのできないアイテム。1番、2番、3番と番号があり、数字が増えるごとにサイズが大きくなります。
・スパナ(マイナスドライバー機能付)
マイナスドライバーの機能が付いた便利なタイプ。先端が細いのが特徴で、ナットの締め付けや止水栓の開閉といった作業をする際に必要となります。
・便座締付工具
既存の便座を固定しているナットを外す際に使用します。
・モンキーレンチ
絶対に必要というわけではありませんが、分岐金具を取り外したい時にあると非常に便利です。
・ボックスレンチ
便座を外したい時に使用します。ただしボックスレンチがなくても、スパナやモンキーレンチで作業することも可能です。
これらの工具による作業は危険が伴いますので、取扱説明書をきちんと読んだ上で作業しましょう。
温水便座の交換は適切なやり方を踏まえた上で、細心の注意を払った上で行うことが大切です。
交換作業の手順については次の通り。
①止水栓を止める
作業がしやすいように、まずはトイレの水の流れを止めておきましょう。トイレタンクのそばに止水栓が取り付けてありますので、それを締めておきましょう。
もしそれでも水が止まらないのであれば、水道メーター付近に設置されている止水栓を締めておきましょう。
②給水管を外す
次に給水管を外しておきます。上下のナットをスパナを使って緩めていくと、給水管を外れるようになります。
③分岐金具を取り付ける
止水栓を抑えつつ、パッキンを間にはさんで、分岐金具を取り付けておきましょう。取り付け作業の時にもスパナを使用します。
④フレキシブル管を付ける
ナットにパッキンがあることがわかったら、スパナを使ってフレキシブルを取付けます。
⑤便座を外す
便座締付工具を用いて、便座を外していきましょう。
⑥ベースプレートの固定
便座取付穴にゴムブッシュを入れたら、次にベースプレートを固定しておきます。固定する際にはプラスドライバーでネジを締めます。
⑦温便座を設置する
カチッという音がするまでウォシュレットをベースプレートに挿入しましょう。
⑧給水ホースを付ける
分岐水栓に給水ホースを取り付けます。この時スパナを使用します。
⑨電源を接続する
作業が終わったら電源プラグを接続し、正常に稼働するかチェックします。
これで作業は完了です。
もし作業を行っている途中で、作業がうまくいかなくなったり、不具合を発見したりし場合は、無理に作業を進めてしまうとトイレの故障等の二次災害につながる恐れがあります。
その場合はプロの専門業者へ相談するようにしましょう。
ご自身で温水便座を交換するにあたってはいくつか注意しなければならないことがあります。
作業の際には以下のポイントに気を付けましょう。
・説明書を読んでおく
自分で温水便座の取付作業をする際には取扱説明書をよく読んでおくようにしましょう。
後になって必要な道具が足りなかったという事態に陥らないように、事前に必要なものを確認しておきます。
・既存の温水便座の部品が劣化している
もし既存の温水便座の部品が劣化している場合は要注意です。
部品に劣化が発生していると、取り外す作業がしづらくなることがあります。
無理やりにでも取外そうとすると、トイレ全体を交換しなければならなくなり、作業が非常に面倒になります。
取り外しにくい場合は、業者に連絡することをおすすめします。
・水漏れに注意する
トイレの止水栓はきちんと締めてあるか確認しておきましょう。万が一締め忘れていると水漏れが発生し、トイレの周りが水浸しになります。
水浸しになった場合のことも考えて、雑巾やバケツも用意しておくといいでしょう。
・止水栓の破損には要注意
止水栓の中にはハンドルで水の流れをコントロールするタイプのものもあります。そうしたタイプは力を入れすぎると破損してしまうことも。
一度止水栓が破損すると、水道の元栓を締めておく必要があります。その後すぐに業者へ連絡しましょう。
専門業者に依頼する時に一番気になるのが温水便座の交換にかかる費用。一体いくらくらい必要になるのでしょうか。
温水便座の交換工事費にかかる費用の相場は、およそ10,000~13,000円前後。
さらに、既存の温水便座を処分してもらいたい場合には別途3,000円ほどかかります。
また、トイレのコンセントを増設してもらう場合には20,000~22,000円、止水栓を交換してもらう際には5,000~10,000円になります。
上記の費用はあくまでも目安であり、製造メーカーや作業を行う時期などによってはこれよりもさらに高くなる可能性があります。
これ以外にも専門業者がご自へ伺うのにかかる交通費も加算されます。
温水便座の交換にはある程度お金がかかりますが、費用を少しでもお得にする方法があります。
それは無料見積もりを活用すること。見積もりには作業内容とそれにかかる費用が詳しく記載されています。
業者から提示された費用に納得できなければ、その場でお断りすることも可能です。
少なくとも3社以上の見積もりを比較することで、地域で一番安い業者を見つけることができます。
さらに業者によっては期間限定の割引キャンペーンやオンライン限定割引などを実施していますので、これらのキャンペーンの有無についてもチェックしておくといいでしょう。