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バリウムがトイレで流れない!原因と自分でできる簡単な対処法を解説

公開日:2025.10.29
バリウムがトイレで流れない!原因と自分でできる簡単な対処法を解説

健康診断の後、排出したバリウム便がトイレに流れず、焦った経験はありませんか。「何度水を流してもダメだ…」と、どう対処すべきか途方に暮れてしまいますよね。

この記事では、バリウム便が流れない4つの主な原因から、ご家庭ですぐに試せる具体的な解消法、そして状況を悪化させないための注意点まで、詳しく解説します。トラブルを未然に防ぐための簡単な予防策も紹介しますので、まずは落ち着いて正しい対処法を確認していきましょう。

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1. バリウム便がトイレで流れない主な原因

バリウム便が流れにくい4つの性質

トイレの便座の写真

健康診断後に見られる白い便は、造影剤であるバリウムが主成分です。
このバリウム便は、普段の便とは異なる性質を持つため、トイレで流れにくくなることがあります。
ここでは、その4つの特徴的な性質を解説します。

時間が経つと固まる性質

バリウムは時間の経過とともに硬化する性質があります。 検査時は液体状ですが、体内で水分が吸収されるにつれて徐々に固まり、排出される頃には固形化します。 そのため、トイレの水流だけでは流れにくくなるのです。



便器に付着しやすい粘着性

バリウムには、胃の壁に付着させるための増粘剤が含まれています。 この粘着性が便器にも残りやすく、便器内にこびりつく原因となります。 一度付着すると通常の水流では落ちにくいため、便器内に白い汚れが残ることがあります。



水よりも重い成分

バリウムの主成分である硫酸バリウムは、水よりも約3.5〜4倍重い物質です。 そのため、便器の底に沈殿しやすく、水に浮かず流れにくい特徴があります。 結果として、便器の底や排水口付近に白い沈殿物が残ることもあります。



節水型トイレの弱い水流

最近の節水型トイレは、少量の水で効率的に流せる設計ですが、バリウム便のような重く粘着性のある物質には不向きです。 水量や水圧が足りず、便器や配管の途中に残ってしまうケースがあります。 このため、節水型トイレでは特に流れにくさが目立ちやすくなります。

2. 自分でできる!バリウム便が流れない時の対処法

家庭で試せる4つの具体的な解消法

ラバーカップを使ってトイレつまりを直そうとしている写真

バリウム便が流れないと焦ってしまいがちですが、慌てずに落ち着いて対応すれば多くの場合は自力で解消できます。
ここでは、家庭で試せる4つの効果的な方法を紹介します。

ぬるま湯でバリウム便を柔らかくする

バリウムは、お湯をかけることで柔らかくなります。 40〜50℃のぬるま湯をバケツに用意し、水が跳ねないように少し高い位置からゆっくりと便に注ぎましょう。

数分ほど放置してバリウムがふやけてきたら、水を流します。
これを数回繰り返すことで、塊が崩れやすくなり流れやすくなります。



トイレブラシで慎重にこすり落とす

便器に付着した量が少ない場合は、トイレブラシで落とせることがあります。 便器と便の境目を狙い、剥がすように優しくこすりましょう。

ただし、力を入れすぎると汚れを広げたり便器を傷つけたりする可能性があるため、
慎重な力加減で行うことが大切です。



ラバーカップで詰まりを吸引する

便器の奥で見えない部分に詰まりがある場合、ラバーカップ(スッポン)が有効です。 排水口にラバーカップをしっかり密着させ、水位がカップ部分を覆う程度に調整します。

その状態でゆっくり押し込み、勢いよく引く作業を数回繰り返してください。
空気圧で詰まりが押し出され、流れが改善することがあります。



割り箸などで物理的に取り除く

目に見える範囲に大きな塊がある場合は、割り箸などで取り除くのも一つの方法です。 固まった部分を小さく崩したり、便器から剥がしたりして除去しましょう。

取り除いた便はビニール袋などに入れ、可燃ゴミとして処分します。作業の際は、便器を傷つけないように細心の注意を払いましょう。

多くの場合、これらの方法で詰まりは解消できます。
しかし、改善しない場合は無理をせず、早めに専門業者へ相談することが大切です。

3. バリウム便を流す際にやってはいけない注意点

状況を悪化させないための3つの禁止事項

NGのプレートを出す女性の写真

バリウム便が流れないと、つい焦って間違った方法を試してしまいがちです。しかし誤った対処をすると、便器の破損や修理費の発生につながる恐れがあります。

ここでは、絶対に避けるべき3つの行動を解説します。

熱湯は便器破損の危険がある

ぬるま湯は有効ですが、熱湯を使うのは厳禁です。 便器は陶器製のため、急激な温度変化に弱く、熱湯をかけるとひび割れや破損を起こす可能性があります。

40〜50℃程度のぬるま湯を使うようにし、熱湯を直接かけることは絶対に避けましょう。



硬いブラシは便器のコーティングを傷つける

汚れを落としたい一心で、金属たわしや硬いブラシを使うのは避けてください。
便器の表面には、汚れが付きにくくするためのコーティングが施されています。硬いものでこするとそのコーティングが剥がれ、逆に汚れが付着しやすくなってしまいます。
柔らかいブラシで優しくこすることを心がけましょう。



何度も水を流すと溢れる危険がある

詰まっている状態で繰り返し水を流すと、 便器から水が溢れ出てしまう危険性があります。
1度水を流して流れが悪い、または水位が上がってくるようなら、それ以上流さずに他の対処法を試してください。
無理に流そうとするほど被害が拡大するため、冷静な判断が大切です。

焦らずに正しい対処を行えば、トイレの破損を防ぎながら安全に解消できます。

4. 今後のために!バリウム便のトラブルを防ぐ予防策

査後にできる3つの簡単な事前対策

水を飲む若い女性の写真

一度「流れない」トラブルを経験すると、もう繰り返したくないものです。実は、バリウム便の詰まりは検査後のちょっとした工夫で防ぐことができます。

ここでは、バリウム検査を終えたあとにできる、簡単で効果的な3つの予防策を紹介します。

検査後は水分を十分に摂取する

バリウムをスムーズに体外へ排出するには、水分補給が最も重要です。 検査後は意識して、いつもより多めに水やお茶を飲みましょう。
水分をしっかり摂ることで便が硬くなるのを防ぎ、バリウムが体内で固まるリスクを減らせます。



処方された下剤を正しく服用する

検査後に医師から下剤が処方されるのは、 バリウムが腸内に長くとどまらないようにするためです。医師や看護師の指示どおり、適切なタイミングで服用してください。
自己判断で服用を遅らせると、バリウムが固まり便秘や詰まりの原因になります。



排便前にトイレットペーパーを敷く

排便前に、便器の水面にトイレットペーパーを数枚浮かべておくと効果的です。 トイレットペーパーがクッションの役割を果たし、 バリウム便が便器に直接付着するのを防ぎます。便が滑らかに流れやすくなり、掃除の手間も軽減できます。

これらの予防策を実践することで、検査後のトイレトラブルを大幅に減らすことができます。
「流れないかも…」という不安を感じたら、事前準備を心がけましょう。

5. どうしてもバリウムがトイレに流れない場合は専門事業者に相談

専門事業者への依頼を検討するタイミング

トイレ修理を行う業者の写真

自分でできる対処法をすべて試しても改善しない場合は、無理をせず水道修理の専門事業者に依頼しましょう。バリウム便は非常に硬く、排水管の奥で詰まりを起こすこともあります。こうしたケースでは、専用機材を用いた高圧洗浄や分解作業が必要になるため、自己対応では限界があるのが実情です。

事業者に依頼すべき状況の目安

以下のような場合は、専門事業者への相談を検討してください。

・自力で対処しても流れが改善しない
・水を流すと便器の水位が上昇する
・排水音が異常に長い、もしくはまったく流れない

また、詰まりの原因が特定できない場合や賃貸物件で自分で修理するのが不安な場合は、大家さんや管理会社にも早めに連絡しましょう。



信頼できる事業者の選び方

事業者を選ぶ際は、料金の安さだけで判断しないことが大切です。複数の事業者から見積もりを取り、費用・作業内容・対応の丁寧さを比較しましょう。 また、自治体の水道局指定工事店であるかどうかを確認すると安心です。口コミや公式サイトで実績を確認し、信頼できる業者を選ぶようにしてください。



費用の相場について

トイレ詰まりの修理費用は、詰まりの原因や作業内容によって異なりますが、一般的な目安は8,000円〜20,000円前後です。 ただし、排水管の奥に詰まりがある場合や、便器の取り外し作業を伴う場合には追加費用が発生することもあります。見積もり時には、作業範囲と追加料金の有無を必ず確認しましょう。

自分で無理に作業を続けると、便器の破損や水漏れなどのリスクが高まります。早めに専門業者へ相談することで、余計な費用やトラブルを防ぐことができます。

6. バリウムがトイレで流れないときのまとめ

バリウム便トラブルの要点

便器の中の写真

この記事では、バリウム便が流れない原因から対処法、予防策、そして専門業者への相談タイミングまでを解説しました。
最後に、トラブルを避けるために押さえておきたい重要なポイントをまとめます。

原因を理解し冷静に対処する

バリウム便が流れないのは、「固まりやすく、粘着性が高く、重い」という特殊な性質が原因です。 流れないからといって慌てず、ぬるま湯やラバーカップなど、この記事で紹介した手順を落ち着いて試してみましょう。 焦って何度も水を流すと悪化するおそれがあるため、冷静な対応が大切です。



事前の予防策が最も重要

最も大切なのは、トラブルを未然に防ぐことです。 検査後は水分を多く摂取し、下剤を正しく服用するなど、医師の指示に従って排出を促しましょう。
また、トイレットペーパーを浮かべる工夫や、便が固まる前に早めに排出することも有効です。

バリウム便の詰まりは焦らず対応すれば多くの場合で解決可能です。
ただし、流れない状態が長引く場合や排水管の奥に詰まりが疑われる場合は、専門の水道業者へ早めに相談しましょう。
正しい知識と冷静な対応で、トイレトラブルを安全に解消できます。

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