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タンクレストイレのデメリットとは?後悔しないための確認ポイントと対策を解説

公開日:2025.10.29
タンクレストイレのデメリットとは?後悔しないための確認ポイントと対策を解説

すっきりとしたデザインで掃除がしやすいタンクレストイレ。おしゃれで清潔感のある印象から、リフォーム時に導入を検討する方も増えています。
しかし、「本当にデメリットはないの?」「設置して後悔しない?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際には、タンクレストイレにはメリットだけでなく、事前に理解しておくべき注意点もあります。

この記事では、後悔しないために知っておくべきタンクレストイレのデメリットと、その対策をわかりやすく解説します。設置前に確認すべきポイントや、費用面・メンテナンス面の注意点も紹介しますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

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1. タンクレストイレとは?基本的な仕組みを解説

従来のタンク式トイレとの構造上の違い

タンクレストイレの写真

タンクレストイレと従来のタンク式トイレでは、水を流す仕組みに大きな違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴と違いをわかりやすく説明します。

水を溜めて流す「貯水式」のタンク式トイレ

従来のタンク式トイレは、便器の後方にあるタンクに一度水を溜め、その水を勢いよく流す「貯水式」という構造です。 一度水を流すと、次に使うまでタンクに水が溜まるのを待つ必要があります。

この仕組みはシンプルで安定していますが、連続で使用する際には待ち時間が発生する点がデメリットです。

水道の水圧で直接流す「水道直結式」のタンクレストイレ

一方のタンクレストイレは、水道管から直接水を供給する「水道直結式」の仕組みです。 電気の力でバルブを開閉し、水道の水圧をそのまま利用して強力に洗浄します。

この構造により、タンクを設置するスペースが不要になり、デザインの自由度が高まりました。
また、連続洗浄が可能で、朝の混み合う時間帯でもスムーズに使用できます。


一目でわかるタンクレストイレとタンク式トイレの比較表


以下に、両者の主な違いをまとめました。 ご家庭の使用環境や目的に応じて、どちらが適しているかを判断する参考にしてください。


比較項目 タンクレストイレ タンク式トイレ
洗浄方式 水道直結式 貯水式
連続洗浄 可能 タンクに水が溜まるまで不可
デザイン コンパクトでスタイリッシュ 比較的大きく、凹凸が多い
手洗い器 別途設置が必要 タンク一体型のものが多い

2. 後悔する前に知っておきたい!タンクレストイレのデメリット

購入前に知るべき7つの注意点

住宅のトイレの写真

タンクレストイレは魅力的ですが、導入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、デメリットを正しく理解しておくことが重要です。
ここでは、購入前に知っておくべき7つの注意点を具体的に解説します。

手洗い器の設置が別途必要になる

従来のタンク式トイレの多くは、タンク上部に手洗い器が一体化していました。 しかし、タンクレストイレにはそれがないため、トイレ内で手を洗う場合は別途手洗い器の設置が必要です。

設置スペースや追加費用が発生するため、リフォーム前にレイアウトと予算を確認しておきましょう。

設置には一定以上の水圧が求められる

タンクレストイレは水道の水圧を直接利用する構造のため、設置場所によっては水圧が不足するケースがあります。 特にマンションの高層階や築年数の古い住宅では注意が必要です。

水圧が足りないと洗浄力が弱まり、排水不良の原因にもなるため、設置前に必ず業者へ水圧チェックを依頼しましょう。

停電時に水を流すのが少し面倒

タンクレストイレは、電気の力でバルブを開閉して水を流す仕組みです。 そのため停電時には、通常のボタン操作では水を流せなくなる場合があります。

多くの機種に手動洗浄機能が備わっていますが、カバーを外してレバーを引くなど、普段とは異なる操作が必要です。
緊急時に慌てないよう、事前に操作方法を確認しておきましょう。

温水洗浄便座が故障した際の修理費が高額になる可能性

タンクレストイレは、便器と温水洗浄便座が一体型になっているタイプが多く、部分的な修理が難しい構造です。 温水洗浄機能だけが壊れた場合でも、便座全体や電子部品を交換しなければならないケースがあります。

メーカー修理となるため、費用が高額になる可能性がある点を理解しておきましょう。

本体価格や設置費用が比較的高価

最新のタンクレストイレはデザイン性・機能性ともに優れていますが、その分価格も高めです。 本体価格に加え、施工費や電源設置工事、手洗い器の新設などを含めると、合計で15万〜40万円ほどになることがあります。

長期的な節水効果を考慮しつつ、初期費用とのバランスを検討することが大切です。

古いマンションなどでは設置に注意が必要

築年数の古いマンションや戸建てでは、排水管の位置や太さが現行のタンクレストイレと合わない場合があります。 そのため、配管工事や床の補強など、追加のリフォーム費用が発生するケースがあります。

また、マンションによっては管理規約でリフォームに制限がある場合もあるため、事前の確認が欠かせません。

見落としがちな掃除のしにくい箇所がある

全体的に掃除はしやすいものの、便器と床のわずかな隙間や壁との間など、狭いスペースにはホコリや汚れが溜まりやすい傾向があります。 また、脱臭フィルターなど定期的なメンテナンスが必要な部品もあるため、「掃除が楽」というイメージだけで選ばないことが大切です。

3. デメリットだけじゃない!タンクレストイレが選ばれるメリット

デザイン性や機能性がもたらす5つの利点

オシャレなトイレの写真

タンクレストイレには確かにいくつかのデメリットがありますが、それを上回るほどのメリットも多く存在します。
ここでは、実際に多くの家庭で導入されている理由となっている5つの主なメリットを紹介します。

トイレ空間が広く、おしゃれになるデザイン性

タンクがないことで全体のフォルムがすっきりし、圧迫感のない開放的な空間を作り出せます。 コンパクトで直線的なデザインは、どんなインテリアにも調和しやすく、清潔感と高級感を演出します。

狭いトイレでも空間を広く感じられるため、リフォームの際に「おしゃれな印象に変えたい」という方に人気があります。

凹凸が少なく、日々の掃除が簡単になる

タンクと便器の間に隙間がなく、給水管などの露出も少ないため、ホコリや汚れが溜まりにくい構造です。 汚れた箇所をサッと拭くだけで清潔を保てるので、掃除の手間が大幅に軽減されます。

また、メーカーによっては抗菌加工や防汚コーティングが施されたモデルもあり、清掃性を重視する家庭に適しています。

タンクがない分、スペースを有効活用できる

タンク分の奥行きが不要になるため、設置スペースにゆとりが生まれます。 奥行きが10〜15cm短くなるだけでも、狭いトイレでは立ち座りの動作がスムーズになり、体の向きを変える際のストレスが軽減されます。

限られた空間を広く使いたい家庭や、リフォームで動線を改善したい方にとって大きなメリットとなります。

高い節水効果で水道代の節約につながる

最新のタンクレストイレは節水性能に優れており、1回あたりの洗浄水量が旧式トイレの3分の1以下になる製品もあります。 1日あたりの使用回数が多い家庭ほど、年間での水道料金削減効果が大きくなります。

長期的に見ると、水道代の節約だけで数万円以上の差になるケースもあり、初期費用を補える実用的なメリットです。

家族が連続で使ってもすぐに水が流せる

水を直接供給するため、タンクに水を溜める待ち時間が不要です。 そのため、家族が続けてトイレを使用する場合でもスムーズに水を流せます。

特に朝の忙しい時間帯や来客時など、連続使用が多い家庭では利便性を大きく実感できるでしょう。

4. タンクレストイレのデメリットを解消するための具体的な対策

デメリットを克服するための4つのアプローチ

住宅のタンクレストイレの写真

タンクレストイレのデメリットは、設置前の準備やちょっとした工夫で多くが解消できます。
ここでは、後悔しないために押さえておきたい4つの対策ポイントを紹介します。

手洗い器はコンパクトなタイプやカウンター付きを選ぶ

タンクレストイレに手洗い器がない問題は、設置スペースに合わせた商品選びで解決できます。 省スペースに設置できるコーナー型や、収納棚と一体になったカウンタータイプなど、多様なデザインがあります。

手洗い器を壁際や入口付近に設けるだけでも利便性が大幅に向上し、見た目にもすっきりとした印象になります。

専門事業者による事前の水圧チェックを依頼する

タンクレストイレの設置には、十分な水圧が必要です。 リフォーム前に必ず専門業者へ現地調査を依頼し、基準を満たしているか確認してもらいましょう。

もし水圧が不足している場合でも、「ブースター(加圧ポンプ)」を導入すれば解決できるケースもあります。
水圧の事前確認は、トラブル防止と快適な使用のために欠かせません。

停電時の操作方法をあらかじめ確認しておく

タンクレストイレは電気制御で水を流す仕組みのため、停電時には通常操作ができなくなることがあります。 メーカーごとに「非常時の手動洗浄方法」が異なるため、購入後に必ず確認しておきましょう。

取扱説明書を家族で共有し、いざという時に誰でも対応できるようにしておくと安心です。

長期保証やメンテナンスプランの加入を検討する

便座や電子部品の故障リスクに備えて、メーカーの延長保証制度や施工業者のメンテナンスプランを活用しましょう。 修理費が高額になりやすい製品ほど、保証を付けておくことで安心感が得られます。

長く使う設備だからこそ、初期投資よりも「維持の安心」を重視することが、後悔しないトイレ選びにつながります。

5. タンクレストイレの設置で後悔しないための確認ポイント

契約前に必ずチェックすべき3つの項目

オシャレなトイレの写真

タンクレストイレを快適に使い続けるためには、設置工事の前にいくつか確認しておくべきポイントがあります。
ここでは、リフォームを進めるうえで特に重要な3つの確認事項を紹介します。

設置スペースの寸法とコンセントの位置

まず確認したいのが、設置スペースと電源位置です。 現在使用しているトイレの寸法を正確に測り、検討しているモデルが問題なく収まるかを確認しましょう。

また、タンクレストイレは電動部品を多く使用するため、近くにアース付きのコンセントが必要です。
配線が届かない場合は新たに電源を設置する工事が必要になることもあります。

将来の家族構成やライフスタイルの変化

トイレは10年以上使い続ける設備のため、長期的な視点で考えることが大切です。 家族構成の変化や高齢化を見据えて、手すりの取り付けや段差の解消など、介護に対応しやすい設計を検討しましょう。

将来を見据えたリフォーム計画を立てておくことで、買い替え時の手間や追加費用を減らすことができます。

複数のリフォーム事業者から相見積もりを取る

同じタンクレストイレでも、業者によって見積もり金額や工事内容は大きく異なります。 少なくとも2〜3社から見積もりを取り、作業範囲や費用の内訳を比較検討しましょう。

特に「撤去費」「電気工事費」「手洗い器設置費」などが含まれているかを確認すると、後からの追加費用を防げます。
不明点は必ずその場で質問し、書面で残しておくことがトラブル防止につながります。

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