自分でできる庭の虫対策をご紹介!虫が発生する原因や注意点なども解説
公開日:2024.4.10
ご自宅に庭があれば、虫に悩まされることも少なくないでしょう。虫は大切な庭木に悪影響を与えることもありますから、無視することはできません。
この記事では、自分でできる庭の虫対策について詳しく解説します。
ご自宅に庭があれば、虫に悩まされることも少なくないでしょう。虫は大切な庭木に悪影響を与えることもありますから、無視することはできません。
この記事では、自分でできる庭の虫対策について詳しく解説します。
基本的に虫は、自分たちが快適に過ごせる環境に集まる傾向にあります。
虫が好む環境には、湿度が高くて風の通りが悪い場所や、花や果実などの食料源が豊富にある場所が含まれます。
庭という空間は、植物に水をやる行為、植物やフェンスによる囲いなど、これらの条件を満たすことが多いです。
加えて、植物が密集して生い茂っていると、空気の流れが妨げられたり、日影が増えたりと、虫にとってさらに住みやすい環境が形成されます。
また、食料となる花や果実があることも、虫にとって魅力的な条件にあてはまります。
具体的には、落ち葉が集まり腐植土を形成する場所では、ダンゴムシやワラジムシ、ミミズなどが繁殖しやすくなります。
花や草本は、アオムシやケムシ、ナメクジ、アブラムシ、カメムシといった多様な虫にとっての食料源となり得ます。水はけの悪さから根が腐ることで虫が集まる場合もありますし、水たまりや湿度の高い場所は虫が卵を産みつけやすい環境となります。
さらに、庭に発生した虫をエサにするスズメバチやアシナガバチ、ムカデなどの害虫を呼び寄せることにもなります。
このように、庭はさまざまな虫にとって住みやすい条件を兼ね備えているため、虫が集まりやすく、その数も増加しやすいのです。
とくに、雑草が手入れされずに伸び放題になったり、植木が過密に植えられていたり、落ち葉が放置されていたりするお庭は要注意です。
虫が庭に発生すると、さまざまな被害が起こり得ます。
■植物の健康への影響
・葉や茎の食害
アブラムシやイナゴ、カメムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生すると、葉や茎が食べられてしまい、植物の成長の妨げとなります。
・根の損傷
ネキリムシやコガネムシの幼虫などが根を食害することで、植物が栄養や水分を吸収できなくなり、枯れる原因になります。
・病気の媒介
一部の虫は、植物に病原体(菌類、ウイルス、細菌など)を運んで感染させることがあります。例えば、アブラムシはウイルスを媒介することが知られています。
■人への影響
・刺される
蚊やアリ、ハチなどが刺すことにより、痛みやアレルギー反応を引き起こすことがあります。
・病気の伝播
蚊やダニなど、一部の虫は人間に対して病原体を伝播することがあります。(例:マラリア、ライム病など)
・不快感
ユスリカや蛾などの大量発生は、見た目が不快であるだけでなく、夜間のライトに引き寄せられて家の中に侵入してくることがあります。
■経済的被害
・農業への影響
農作物への虫害は、収穫量の減少や品質の低下を引き起こし、経済的損失をもたらすことがあります。
・防虫対策のコスト
虫の発生を防ぐための薬剤の使用や、虫害に対処するための物理的な対策(ネットの設置など)にはコストがかかります。
■庭の美観の損失
・見た目の悪化
葉が食べられたり、虫の糞で汚れたりすることで、庭の美観が損なわれます。
庭に虫を発生させないためには日ごろから予防策を講じておく必要があります。
以下に、効果的な庭の虫よけ対策をご紹介します。
①庭を虫が好まない環境にする
庭に虫を発生させないためには、庭を虫が好まない環境に整えることが重要です。
対策としては、定期的に草取りを行い、必要のない植木は除去したり、植木の剪定をして風通しを良くしたり、落ち葉を掃除したりすることが挙げられます。
さらに、砂利を敷いたり、雨水浸透ますや暗渠排水(あんきょはいすい)を設置したりして地面の水はけを改善するのも効果的です。
そのほか、虫が好む植物を取り除くことも効果的です。
自分では難しい場合は、プロの業者に依頼するのも良いでしょう。
②虫が嫌う植物を植える
虫が嫌がる植物を植えることでも庭の虫対策となります。虫対策に有効な植物の代表が「ハーブ」です。
ハーブは害虫が嫌う匂いや成分を持つものが多く、レモングラスの「シトラール」や「シトロネラール」、ペパーミントの「メントール」は、蚊やゴキブリなどが避ける成分として知られています。
ハーブを利用した虫除けは安全性は高いですが、虫を完全に駆除するわけではなく、速効性もないといったデメリットも存在します。
③虫よけアイテムを活用する
庭の虫よけ対策には、虫よけ専用の機器を使用する方法もあります。購入費用はかかりますが、設置するだけで効果が期待できます。
機器には、UVライトを利用して昆虫を引き寄せて電気ショックで退治するタイプや、吸引して捕獲するタイプなどがあります。屋外で使用する場合は、防水仕様のものを選びましょう。
自分で害虫駆除を行う際は、いくつかの重要な注意点があります。
・害虫駆除剤の取り扱いには慎重に
害虫駆除剤の扱いには細心の注意が必要です。家庭用害虫駆除剤であっても、扱いを誤れば健康に害を及ぼす可能性があります。
ものによっては、人体に有害な化学物質を含んでいる場合があるので、使用時は注意書きをしっかり確認した上で、マスクを装着したり、噴射タイプのものは風下で使用しないようにしたりと慎重な取り扱いを心がけましょう。
また、小さな子供やペットが近くでは害虫駆除剤は使用しないようにしてください。
・危険な害虫には手を出さない
スズメバチやアシナガバチなどの危険な害虫は、自分で駆除しようとせず専門の駆除事業者に依頼するのが賢明です。
これらの害虫は非常に攻撃的であり、刺されると重篤な健康被害を引き起こすことがあります。巣を見つけたら、安全な距離を保ち、専門の害虫駆除事業者に連絡してください。
自分で庭の虫対策をしようとしてもうまくいかないことがあります。また、人体に被害を及ぼす可能性のある虫の場合は、自分での対処は非常に危険です。
庭の虫対策を安全かつ確実に行いたいのであれば、専門の駆除事業者に依頼するのがおすすめです。
さまざま業者がいますが、ほとんどは虫退治のプロであるため、素人が対策をするよりも結果につながる可能性が高くなります。
■費用相場
専門事業者に庭の虫対策を依頼するのであれば、費用が気になるでしょう。事業者に虫の駆除を依頼した場合の費用相場は、虫の種類によって変わります。
費用相場は以下の通りです。
・毛虫:8,000円~
・クロアリ:15,000円~
・ハチ:8,000~50,000円ほど
・ゴキブリ:20,000~100,000円ほど
・ムカデ:30,000~150,000円ほど
・シロアリ:1坪5,000~10,000円ほど
■駆除事業者の選び方
数多くいる駆除事業者からどれを選べば良いのか、わからないかもしれません。害虫駆除事業者を選ぶ際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。
・実績が多い業者
・地域密着型の業者
・相見積もりをする
創業年数が古かったり、ホームページに事例を載せていたりしている事業者は、経験が豊富である可能性が高いです。経験が豊富であれば、臨機応変に害虫駆除に対応してくれるでしょう。
地域密着型の業者は、素早く対応できるのがメリットです。害虫には、ゴキブリのように繫殖期を迎える種類があるため、繫殖期で増えてしまわないように素早く対策をしなくてはいけません。
駆除事業者を選ぶうえで、大切なのが相見積もりを行うことです。
1社だけに見積もりを依頼しても、その駆除の作業内容や費用設定が正しいのかわかりません。費用相場を把握したり、事業者の対応を比較したりするためにも、複数の業者から相見積もりを取り、しっかりと納得したうえで駆除を依頼するようにしましょう。