床下に潜むネズミの正体とは?駆除・予防方法について解説
公開日:2023.3.27 更新日:2024.4.19
自宅の床下は死角になりやすいことから、気付かないうちにネズミが潜んでいる場合があります。そのまま放置していると天井裏や自宅内に移動して、さまざまな被害を被る恐れがあります。
そこで今回は床下に潜むネズミについて、退治する方法や予防方法について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
自宅の床下は死角になりやすいことから、気付かないうちにネズミが潜んでいる場合があります。そのまま放置していると天井裏や自宅内に移動して、さまざまな被害を被る恐れがあります。
そこで今回は床下に潜むネズミについて、退治する方法や予防方法について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
日本の民家に出現する主なネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。
その中でも床下に潜むネズミは「ドブネズミ」である可能性が高いです。
そんなドブネズミの特徴は以下の通りです。
・ドブネズミの特徴
体長22~26㎝ほどの大きさのネズミです。
褐色と灰色を合わせたような色をしていて、腹部は白くなっています。
ドブネズミは攻撃的な性格であり、人間やペットなど自分より大きな生き物であっても躊躇なく噛んだり引っ掻いたりしてきます。
繫殖力も高く、出産回数は年間に多くて6回、1回の出産で産む子供の数は多い時には9匹と言われています。
・ドブネズミの生息エリア
国内各地に生息していて、寒さに強い体質を持っています。
エサとする食べ物やゴミが集まることから、市街地に多く潜んでいると言われています。
特に湿度の高い場所に多く潜んでいて、床下はもちろん、地下鉄や下水路、河川付近といった場所を好みます。
・床下に潜むドブネズミによる被害
ドブネズミの前歯は永久に伸び続けるため、生活に邪魔にならないように硬いものを齧って削る習性があります。
その習性により、家の基礎部分や床材、床下にある断熱材・配管などがボロボロにされ建物にダメージを与える恐れがあります。
また、床下に電気ケーブルや配線が通っているご家庭ですと、そこも被害に遭う可能性があります。配線やケーブルが噛み千切られてしまうと、回線の切断や停電、最悪の場合漏電による火災が引き起こされるケースも…。
命の危険につながる恐れがあるので、床下のネズミはできる限り早く対処する必要があります。
床下に現れるネズミはとても厄介ですが、市販されているアイテムを駆使することで駆除できます。
ここでは、床下のネズミを自分で駆除する際の主な手順をご紹介します。
1.侵入経路を見つける
床下の潜むネズミを効率よく駆除するには、頻繁にネズミが移動する侵入経路を見つけてそこに駆除グッズを仕掛けることが大切です。
ネズミの侵入経路特定に役立つのが「ラットサイン」と呼ばれるネズミが残した痕跡です。
侵入口には、ネズミの体の汚れがついて黒く汚れていたり、足跡が残っていたりします。
また、通り道には糞や尿が残っていたり、壁や床に体の汚れがついて黒く線状に汚れていたりします。
そのほか、配線や建材、家具などが何者かに齧られた痕跡があればそれもラットサインと考えてよいでしょう。
2.駆除グッズを仕掛ける
ラットサインを見つけたら、その場所に駆除グッズを仕掛けましょう。
ドブネズミの駆除に適しているのが「殺鼠剤」とよばれるネズミ用の毒エサです。
体にエネルギーを長期保存できないネズミは一日中何かしら食べているので、エサが近くにあればそれを食べようとします。
速効性タイプや遅効性タイプ、固形や粉状のものがあり、状況に適したものを使うのが大切です。ただしネズミによっては毒の影響がない個体もいるのでご注意ください。
殺鼠剤で駆除した後は死骸を処理する必要があります。
その他にも、ネズミ駆除グッズには粘着シートや捕獲器などもありますが、体が大きいドブネズミの捕獲にはあまり適していません。
特に配管内を移動するドブネズミの場合、体が濡れていることから粘着シートに捕まっても簡単に逃げられてしまう可能性が高いので不向きといえます。
また、捕まえることだけを目的とするアイテムであるため、捕獲してからの殺処分はご自身で行なわないといけません。
ネズミの駆除や捕獲が完了したら、糞や尿、死骸の片づけをしたのち、消毒作業を行いましょう。
3.侵入口をふさぐ
ネズミの駆除が完了したら、新たなネズミの発生を防ぐために、侵入口をふさぐ必要があります。
ラットサインにより見つけた侵入口や、家の外壁にできたひび割れや穴などネズミの侵入口になりそうな場所があればすべてふさぐようにしましょう。
侵入口をふさいだ後は、忌避剤を撒いておくことでさらにネズミを寄せ付けづらくなります。
ただし、ネズミ駆除に関する知識がないと、すべての侵入口をふさぐことはとても難しいです。ネズミの再発防止のために余さず侵入口をふさいでしまいたい方は、専門の駆除業者に相談することをおすすめします。
ネズミによる被害を受けないためには、床下周りをはじめ日頃からネズミ対策をしっかり行う必要があります。
・屋内外を掃除しておく
自宅の内外にネズミのエサになりそうなものがあったら、見つからいように隠しておきましょう。
基本的にエサがなさそうな場所にはあまりネズミはやって来ません。米や野菜、果物、ペットフードなども狙われやすいので、ネズミが食い破れない容器にしまうなどしっかり保管しておく必要があります。
また、ダンボールや新聞紙は巣穴にされることがありますので、放置せずに処分しておきましょう。
・超音波装置を使う
最近では野生動物専用の超音波装置がホームセンターなどで気軽に入手できるようになりました。人間にとっては何ともない音であっても、ネズミに対して不快感をもたらします。
ただし使用し続けていると、ネズミが慣れてきてしまう場合があります。
このように市販されているアイテムで床下に潜むネズミの駆除ないしは予防を行うことが可能です。
ただ捕まえたネズミの処分をしたくない、個体数が多くて対処しきれないといった方もいらっしゃるでしょう。
そんな時に頼りになるのがネズミ駆除の専門業者です。専門業者をおすすめする理由は次の通り。
・効率よく駆除を行ってくれる
ネズミの行動特性や習性、駆除のノウハウを熟知しているため、作業のしづらい床下のネズミの駆除も効率よく行うことが可能です。
さらに徹底した防鼠工事によりネズミの再発も予防できます。
また、死骸の処理や消毒作業も任せられます。
・必要な手間を省ける
個人でしっかり対策をしようとすると、ラットサインを探したり、駆除グッズを買い揃えたりなど、何かと面倒なことが多いです。業者であれば電話1本で駆けつけてくれるので、個人での作業の手間を省略できます。
・アフターサービスが充実している
業者では作業が終わってからも定期点検やネズミの被害が再発した際の無償駆除など、さまざまなアフターサービスを実施しています。
依頼を検討されている業者がどんなアフターサービスを実施しているか事前に確認しておきましょう。
業者に床下のネズミ駆除をしてもらう際に気になるのが費用です。
駆除にかかる費用は作業を行う範囲によって異なります。費用相場を坪ごとに表すと以下のようになります。
5坪:30,000~70,000円
10坪:50,000~100,000円
20坪:80,000~150,000円
上記の金額はあくまでも目安であり、被害状況や作業を実施する回数によって費用は変動していきます。また、業者が自宅まで出張する際の費用も別途加算されます。
このように床下に潜むネズミの駆除にはお金がかかりますが、少しでも安く抑える方法があります。
一つは見積もりを比較すること。
複数社から見積もりを取ることで、その作業にかかる費用相場を知ることができます。
見積もりには作業ごとの内容とその費用の内訳が詳しく記載されているので、必要のない作業や作業が終わった後に不要なオプション費用が発生する心配はありません。
3社以上から見積もりをとって比較して、お住まいのエリアで安い業者を見つけることをおすすめします。
また、見積もりを取っておくと、他の業者との価格交渉にも使えるでしょう。
もう一つは割引キャンペーンを実施している業者を見つけること。
業者によっては期間限定の割引料金やオンラインで申し込み限定割引などが利用できます。お住まいの地域を調べてみて、利用できそうなキャンペーンをやっている業者があるか調べておきましょう。