本文へ移動

蜂の繁殖の仕組みとは?巣作りから成長まで詳しく解説

公開日:2022.4.15 更新日:2025.2.3
蜂の繁殖の仕組みとは?巣作りから成長まで詳しく解説

春から夏にかけて、蜂は活発に繁殖を行います。女王蜂を中心に働き蜂や雄蜂が協力しながら、次世代の蜂を育てていくのです。しかし、蜂の繁殖サイクルは種類によって異なり、それぞれ独自の特徴を持っています。

本記事では、蜂の繁殖の流れや仕組み、巣作りの過程、さらには繁殖期の行動について詳しく解説します。
蜂の生態を知ることで、不要なトラブルを防ぎつつ、自然の営みに理解を深めることができるでしょう。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

ハチ110番

1.蜂の繁殖サイクルとは?

蜂の繁殖方法は年に一回の交尾のみ!失敗すると巣全体がなくなることも

幼虫が産み付けられたハチの巣の写真

蜂の繁殖方法は種類により若干異なるのですが、基本的には一匹の女王バチが卵を産み続けることで繁殖していきます。

ミツバチの場合、今いる女王バチが事故や老齢化などで産卵できなくなると新しい女王バチが誕生します。新女王バチは生まれて7日後に交尾のために巣から飛び立ちます。10数匹のオスの蜂と交尾した後に女王バチは巣に戻り産卵に入ります。

ミツバチの女王バチは1日に約2000個の卵を約2年間生み続けます。スズメバチの繁殖方法はミツバチと違い秋に新しい女王バチが誕生し一匹のオスと交尾した後にそのまま越冬します。新しい女王バチは春になると目覚め、蜜などで栄養を蓄えた後に巣作りをはじめます。巣がある程度出来て、働きバチの数が増えてくると女王バチは繁殖活動に専念します。

蜂の繁殖方法を知ったうえで気を付けて頂きたいことは、繁殖の最盛期を迎えた蜂は非常に攻撃的になるという事です。
普段はおとなしい性格のアシナガバチでさえ、8月の後半は攻撃的になります。アシナガバチでさえ攻撃的になるのですから、普段から攻撃的なスズメバチはさらに危険です。
スズメバチの巣で新女王バチが誕生する時期は9月中旬から下旬の間ですので、その時期は巣がありそうな場所には近づかないようにしましょう。

2. 蜂が繁殖する原因

蜂が繁殖する原因は前年にあることも!昨年蜂の巣が出来た家は要注意

木に集まるミツバチの写真

蜂が繁殖する原因はいくつかあるので紹介していきます。

まず原因として考えられるのが、前年も蜂の巣があったご家庭です。おもにアシナガバチに多いのですが蜂は毎年同じ場所に巣を作りやすいです。これは習性もありますし蜂にとって巣が作りやすい環境にあることが原因です。蜂の繁殖の原因として次に考えられるのが死角です。庭の木などの手入れを怠っていると、外から見えにくくなり蜂が繁殖しやすい環境になります。

蜂が巣を作りやすい3月から5月の期間だけでも庭の木を短めに剪定しておきましょう。家の周りが散らかっている場合も蜂が繁殖する原因になりますので整理整頓をしておきましょう。ゴミステーションが蜂の繁殖の原因になる事もありますので、家の近くにある場合は、巣が出来ないように家の周りを定期的に点検することをお勧めします。

蜂の繁殖の原因は上記の他にも気候などがあります。蜂は気温が上がると活動が活発になりますので、その年の夏が猛暑の場合は繁殖しやすくなります。逆に梅雨時期にたくさん雨が降り冷夏の場合は、蜂の数は少なくなります。ただし、キイロスズメバチは長雨になると天敵であるオオスズメバチが減るので、繁殖活動が活発になります。蜂が繁殖する原因を知って早めに対処したいですね。

3. 蜂の繁殖を防ぐ対策

蜂の繁殖を防ぐ対策は春先に行うと効果的。早期発見で賢く対処

木の枝に作られたハチの巣の写真

蜂の繁殖を防ぐ対策は巣を作らせないことですが、それには蜂の習性を知らなくてはいけません。

越冬した女王バチは3月くらいになり気温が上昇すると活動をはじめます。最初は働きバチもいませんので女王バチ一匹で巣作りをはじめます。スズメバチでさえこの時期は攻撃的ではありません。蜂の繁殖を防ぐ対策はこのような春先に行いましょう。

最初にすべき対策は点検です。家の周りで蜂が巣を作りそうなところを重点的に見て回りましょう。具体的な場所は床下、軒先、天井裏、戸袋などです。床下や天井裏は蜂が入り込まないように通風孔などの隙間にネットを設置しておきましょう。戸袋は定期的に開け閉めをして乾燥させておくことです。軒先は蜂が一番巣を作りやすい場所ですので、巣が出来始めていないか毎日点検することをお勧めします。

蜂の繁殖対策で巣の点検の次に大切なのが、水を放置しないことです。家の外に捨ててある水槽やプランター、ベランダなどに溜まった水を放置しておくと、蜂の水飲み場になり、その近くに巣を作らせる原因になる可能性があります。水が溜まりそうな物が置いてある場合は、速やかに撤去しておくことで蜂の繁殖対策になります。

4. 蜂を退治するには?

蜂の退治は夕方から夜にかけて行うことで戻りバチを防ぐことが出来ます

防護服を着たハチ駆除事業者の男性の写真

蜂を退治する方法を紹介しますが、安全には十分に注意して自己責任でお願いします。少しでも身の危険を感じる場合は蜂駆除の専門業者に依頼しましょう。

蜂を退治するには日中よりは夕方から夜間(出来れば日没後2時間)にかけての作業をお勧めします。日中に蜂退治をすると巣の外にいる働きバチまで駆除することが出来ませんので、あとから戻ってきた蜂に刺されるケースがままあります。その点日没後でしたら全ての蜂が巣に戻っていますので一斉に退治することが可能です。

蜂の退治に必要な道具はジェット式の殺虫スプレー、軍手(出来れば革手)、防護服、ゴミ袋、長い棒、懐中電灯です。蜂退治の手順ですが、まず巣に向かって殺虫スプレーを噴射し続けましょう。徐々に巣との距離を詰めて羽音が聞こえ無くなれば棒で巣を落とし、ゴミ袋に入れれば退治完了です。

蜂退治を自分で行うかどうかは目安があります。蜂の種類はミツバチやアシナガバチでしたら、自分で退治することが出来ますが、高い攻撃性を持つスズメバチは専門業者に依頼しましょう。

ミツバチやアシナガバチでも巣の大きさが15㎝を超えるものは業者に連絡したほうが無難です。蜂を退治する際は整髪料や香水など匂いのするものは絶対につけないで下さい。目が見えていない状態でも匂いで攻撃対象になってしまいます。

おすすめ事業者へのお電話はこちらからPR

ハチ110番

ハチ駆除の新着記事

おすすめ記事