1.家の中に発生する羽アリは2種類
羽アリにはシロアリとクロアリが存在する
家の中に発生する羽アリには、シロアリとクロアリの2種類があります。
同じ時期に発生することもあるため、どちらの羽アリかを正しく見極めて、適切に対処することが大切です。
シロアリとクロアリの羽アリは、体や羽の形状に違いがあるため、以下のポイントを確認すれば判別しやすくなります。
■シロアリ(羽アリ)の特徴
・触角:短くて直線的
・羽:前後の羽の大きさが同じ
・胴体:寸胴型でくびれがない
・羽の模様:透明感がある
■クロアリ(羽アリ)の特徴
・触角:長くて曲がっている
・羽:前の羽が大きい
・胴体:細く、くびれがある
・羽の模様:はっきりしている
特に「触角」「胴体のくびれ」などは判別のポイントとなるため、注意深く観察しましょう。
また、羽アリの発生場所にも大きな違いがあります。
シロアリは湿気を好むため、床下や浴室など、気温・湿度が高くなりやすい場所に生息する傾向があります。
一方、クロアリは玄関や庭など屋外に面した場所に巣を作り、網戸や窓のすき間から家の中へ侵入してきます。
さらに、クロアリにはたんぱく質や砂糖などを好む種類や、それらを両方食べる雑食性の種類も存在します。
そのため、床に食べカスが落ちていると、クロアリが家の中に侵入しやすくなるため、日頃の掃除にも注意が必要です。
2.家の中で羽アリを見つけた際に自分でできる緊急対策
掃除機や粘着テープを利用する
家の中で羽アリを見つけたとき、手軽かつ効果的に駆除したいなら、掃除機で吸い込む方法がおすすめです。
羽アリは体が非常に脆く、掃除機の吸引力だけでほとんどが死滅します。仮に生き残った個体がいても、そのまま掃除機の中に放置しておけばやがて死ぬため、掃除機を使えばほぼ駆除できるといえるでしょう。
ただし、吸い込んだ羽アリが外に逃げ出さないよう、ゴミ袋はしっかりと密閉してから処分することが大切です。
もしその場で掃除機が使えない状況であれば、使い捨ての粘着テープを活用するのも有効です。
羽アリを直接捕まえるのはもちろん、羽アリが集まりやすい場所や通り道に粘着テープを仕掛けることで、まとめて捕らえることもできます。
深夜などで掃除機が使えない場合でも、粘着テープなら音を立てずに駆除できるため便利です。
羽アリを捕まえたあとはテープごと捨てるだけなので、処分も簡単で衛生的な方法といえるでしょう。
3.家の中の羽アリ被害は未然の対策が重要
網戸をつけたり薬剤を使用したりする
家の中への羽アリの侵入を防ぐには、事前の対策が非常に重要です。
対策方法には、物理的に侵入を防ぐ手段から、羽アリの性質を利用した方法までさまざまあります。ここでは、即効性があり実践しやすい羽アリの侵入対策をいくつかご紹介します。
■薬剤を使う
手軽で即効性がある方法としては、薬剤の使用が効果的です。
庭とつながる窓周辺や、外壁のわずかな隙間など、羽アリが侵入しやすい場所に殺虫剤や忌避剤を散布しておくことで、羽アリが近づきにくくなり、家の中への侵入を防げます。
薬剤には、粉末タイプ・スプレータイプ・吊り下げ式の設置型などがあり、使用場所に適したタイプを選ぶことが重要です。
ただし注意点として、薬剤は予防目的で使用するものであり、駆除用としての効果は限定的です。
たとえ目に見える羽アリを薬剤で駆除できたとしても、床下や壁内など見えない場所に多数の羽アリが潜んでいる可能性があります。
そのため、羽アリが侵入する前に薬剤を使うことが重要です。
■戸や窓に網戸をつける
羽アリの体長は7~9ミリ程度の種類が多く、目が細かい網戸であれば物理的に侵入を防ぐことが可能です。
特に、羽アリは夜に活動し、光に集まる習性があるため、夜間に明るい部屋へ誘引されるリスクが高くなります。
そのため、目の粗い網戸を細かいものに交換するだけでも、羽アリの侵入防止に効果的です。
薬剤や忌避剤を使用したくない方には、網戸の設置・交換といった物理的な対策がおすすめです。
4.羽アリ駆除を怠った場合のリスク
家の耐久性の低下や健康被害も
羽アリの種類がシロアリであるにもかかわらず、そのまま放置してしまうとどうなるのでしょうか。
シロアリは、私たちの目が届きにくい場所に潜んで生活し、柱や床下などの木材をエサとして静かに食べ続けます。
シロアリに食害された木材は内部からもろくなり、やがて家全体の耐久性が著しく低下するおそれがあります。
このような被害に気づかず何年も放置していると、地震や台風などによる強い揺れに耐えられず、家が倒壊するリスクもゼロではありません。
また、羽アリが及ぼす悪影響は住宅だけにとどまりません。
羽アリやシロアリは人を積極的に攻撃することはありませんが、まれに噛まれるケースが報告されています。
中には、噛まれたことが引き金となってアナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、この場合は命に関わる事態にもなりかねません。
「たかがアリ」と油断せず、慎重な対応が求められます。
羽アリを家の中で見かけたら、まずは種類を見極めることが重要です。
シロアリだった場合には、できるだけ早く住宅点検や専門業者による駆除を依頼するようにしましょう。
5.信頼できる羽アリ(シロアリ)駆除業者の選び方と費用相場
業者の実績や口コミを比較しよう
羽アリ(シロアリ)の駆除業者は数多く存在し、どの業者に依頼すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
信頼できる業者を選ぶためには、いくつかのポイントをしっかり確認することが重要です。
まずチェックすべきなのは、業者の駆除実績です。
ホームページや広告には、対応件数や駆除方法、施工事例などの情報が掲載されていることが多く、実績を比較することで、ある程度の信頼性を判断できます。
ただし、実績だけで判断するのは危険です。中には誇大広告や虚偽の実績を記載している悪質な業者も存在します。
そこで併せて確認したいのが、利用者の口コミや評判です。
口コミには、実際にその業者を利用した人の体験談や満足度、対応の良し悪しなどが記されています。
悪い評価が目立つ業者は避けた方が無難といえるでしょう。
また、羽アリやシロアリの駆除費用は、通常「1階の床面積」をもとに計算されます。
坪単価の目安は4,000円弱〜10,000円程度であり、たとえば30坪の住宅なら、おおよそ10万〜30万円前後が相場とされています。
ただし、費用は家の構造や被害の程度、選ぶ業者によっても大きく変わるため、正確な金額を知るには現地調査が必要です。
多くの業者では、見積もり作成を兼ねた現地調査を無料で行っているため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。