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【保存版】飛んでくるシロアリの対策とは?侵入を防ぐ方法と事前にできる予防策を詳しく解説

公開日:2025.5.16
【保存版】飛んでくるシロアリの対策とは?侵入を防ぐ方法と事前にできる予防策を詳しく解説

自宅の敷地内にシロアリが飛んでくるのを目にすると、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
たとえば、近隣の住宅でシロアリ駆除が行われた場合、逃げ場を失ったシロアリがこちらに飛来し、自宅に被害が及ぶのではと心配になることもあります。

本記事では、飛んでくるシロアリへの対策は必要なのか、そしてシロアリの主な侵入経路について、わかりやすく解説します。

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1.シロアリはどこに巣を作るのか

隣家から飛んでくる可能性は低い

住宅に飛来する羽アリのイラスト

「隣の家がシロアリを駆除したら、うちに逃げてくるのでは?」と心配する方は少なくありません。しかし、シロアリが隣の家から飛来して巣を作る可能性は高くありません

日本に生息するシロアリの多くは、基本的に地中に巣を作る種類です。地中から「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる通路を伸ばし、建物に侵入する性質があるため、どこかから飛んできてそのまま家に住み着くというケースは珍しいといえます。

■飛んでくる羽アリの正体は?
シロアリは繁殖期になると羽アリとなり、「群飛」と呼ばれる行動で飛び立ちます。これは新しい巣を作るためのもので、飛来してもすぐに家屋内に巣を構えるわけではありません。巣づくりには湿気を含んだ木材や土壌といった適した環境が必要で、一般的な住宅内では条件が整いにくいのが実情です。

また、シロアリの駆除には遅効性の薬剤が多く使用されます。この薬剤は、シロアリが触れたあとに巣へ戻って仲間に広がり、巣全体をゆっくりと駆除する仕組みです。そのため、薬剤を避けて他の家に逃げるリスクは極めて低いとされています。

■乾材シロアリには要注意
一方で、アメリカカンザイシロアリのように乾燥した木材に直接巣を作る種類も存在します。これは北米原産の外来種で、輸入家具や建材に紛れて侵入するケースがあります。通常のシロアリとは異なり、飛来や持ち込みによって家庭内で発見される可能性があるため注意が必要です。

2.シロアリが飛んでくる時期とは

ゴールデンウィーク前後は注意

2022年5月の卓上カレンダーの写真

シロアリの巣が成熟して個体数が増えると、「群飛(ぐんぴ)」と呼ばれる巣別れが起こります。オスとメスの羽アリ(生殖虫)が新たな巣を探して飛び立つ時期は、特に注意が必要です。

■群飛の時期と特徴
中でも気をつけたいのが5月10日前後。ゴールデンウィークが明け、蒸し暑さを感じる頃が、群飛が発生しやすいタイミングとされています。

・ヤマトシロアリ:4月〜5月の日中
・イエシロアリ:6月〜7月の夜間
・アメリカカンザイシロアリ:6月〜9月の日中

群飛の時期や時間帯は、地域や気象条件によって変動しますが、「雨の翌日に急に暑くなった日」は特に発生しやすい傾向です。もし家の周囲で羽アリを見かけたら、念のため建物の状態を確認しておきましょう。

■群飛の時期が過ぎても油断は禁物
羽アリの姿が見えなくなっても、安心はできません。群飛はシロアリの活動の一部でしかなく、地中ではすでに侵食が進んでいる可能性があります。

羽アリを見かけた付近には、元の巣や新たな分巣が存在する可能性があり、飛び立ったあとも働きアリは活動を続けています。羽アリの出現は、すでに建物内にシロアリが繁殖している兆候であることもあり、見つけた時点で被害が深刻なケースも少なくありません。

■シーズン前から備えておこう
群飛が始まる前、3月〜4月の段階で防蟻処理や床下点検を行うことが理想的です。シロアリを見てからの対処ではなく、「見つける前に備える」ことが被害を防ぐ鍵となります。

3.飛んでくるシロアリの侵入経路

飛んできたシロアリが地中に巣を作り家の中へ

羽をおとして雌雄のペアになたヤマトシロアリの写真

シロアリが飛んでくると、その場で家の中に巣を作るようなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際には、飛来したシロアリがすぐに家の中で巣を作ることはありません。ここでは、シロアリが飛んできたあとにどのような行動をとるのかを解説します。

■羽を落として地中に潜る
群飛によって飛び立った羽アリは、地面や木材の表面などに降り立ちます。このとき、不要になった羽を自ら落とすのが特徴です。その後、オスとメスがペアになり、湿った土壌や腐葉土、木の根元、放置された古材の下などに潜り込んで新しい巣を地中に作り始めます。

ヤマトシロアリやイエシロアリは、乾燥した場所よりも湿気の多い土壌や腐敗した木材を好むため、住宅の基礎周辺や庭の隅などが巣づくりのターゲットになりやすいといえます。

■巣を作ったあとの侵入経路
巣が形成されると、シロアリたちは餌となる木材を求めて活動を始めます。このとき、「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる通路を作りながら地中から建物へと侵入します。主な侵入経路には、以下のようなスポットがあります。

・ウッドデッキや植木鉢の下
・床下の通気口
・基礎部分のひび割れや隙間

地面と木材が直接接している場所は、シロアリの通り道になりやすいため注意が必要です。特に屋外で雨ざらしになっているウッドデッキや鉢植えの下などは、シロアリが好む湿った環境になりやすく、格好の侵入ポイントになります。

また、通気口の隙間や目の粗い金網から床下に入り込むケースもあります。風通しが悪く湿気がこもりがちな場所は特に狙われやすいため、換気や定期的な点検が重要です。

さらに、経年劣化や地震、地盤沈下によって生じた基礎のひび割れもシロアリの侵入経路となります。築年数の古い木造住宅は特に注意が必要です。

4.飛んでくるシロアリを家に入れないためには?

シロアリの侵入を物理的にブロックする方法

シロアリブロックのイメージイラスト

シロアリは、巣が成熟して個体数が増えると、繁殖のために羽アリとなって飛び立ちます。これが「群飛」と呼ばれる行動です。飛来そのものを完全に防ぐことはできませんが、飛んできたシロアリを室内に侵入させない・定着させないためには、以下のような物理的な対策や環境整備が効果的です。

①網戸や通気口の目を細かくする
羽アリは体が小さいため、一般的な網戸の隙間をすり抜けてしまうことがあります。24メッシュ以上の細かい網戸に交換するか、既存の網戸に防虫フィルターを追加しましょう。

また、床下の通気口や換気口も侵入経路になり得ます。金網が粗い場合は、細かい目の防虫ネットに張り替えておくのがおすすめです。

②屋外照明の位置と光の種類に注意する
羽アリは光に集まる性質があります。特に夜間、玄関や庭の照明が原因で飛来することがあります。次のような対策を検討してみましょう。

紫外線を出しにくいLEDライトに交換する
・照明の向きを調整して玄関や窓への照射を避ける
・光源を高い位置に移動する

玄関灯や庭のライトが窓の近くにある場合は特に注意が必要です。

③夜間の窓開けを避ける
活動が活発な5〜7月は、夜間に窓やドアを開けると羽アリを室内に招き入れるリスクがあります。網戸に破れがある場合は修理し、窓は早めに閉めるようにしましょう。

■飛来後の初期対応も重要
室内で羽アリを見かけた際は、掃除機で吸い取ってすぐに処分したり、粘着トラップやシロアリ専用の殺虫剤を使って対処してください。早めの対応が巣の形成を防ぐカギとなります。

5.飛んでくるシロアリを寄せ付けないための対策とは

シロアリが好む環境をつくらない

温湿度計の写真

シロアリの飛来を完全に防ぐことはできません。しかし、「飛んできても住み着かせない」「侵入させない」環境づくりによって、被害のリスクを大幅に減らすことは可能です。

シロアリが好む環境とは?


シロアリは、湿度が高く人目が届きにくい場所を好みます。家の周囲に湿った木材や、屋外に放置された段ボール、切り株、廃材、湿気のこもる物陰があると、羽アリが飛来して巣を作るリスクが高まります。これらは日常的に確認し、整理・撤去するよう心がけましょう。

■シロアリが好まない環境の作り方
・雨漏りや水漏れの早期発見と修理
屋根や外壁、浴室・台所・トイレなどの水回りに不具合があると、建物内部の木材が湿気を帯びてシロアリに狙われやすくなります。雨漏りや水漏れの兆候に気づいたら、早めの点検・修理を徹底してください。

また、冬場に発生しやすい結露も、室内の湿度を高める原因です。とくに壁際や窓まわりの結露は床下へ影響が及ぶ可能性もあります。二重サッシの設置や除湿機の活用で、湿気をためこまない対策を行いましょう。

・家の周りを清潔に保つ
放置された木材や枯葉、切り株はシロアリの格好の住処となります。木の根元に残った切り株は撤去し、落ち葉はこまめに掃除をしましょう。また、雨どいの詰まりも湿気をためる要因となるため、定期的な清掃をおすすめします。



定期的な点検でシロアリ被害を未然に防ぐ


シロアリ被害は、静かに進行するため発見が遅れがちです。たとえば、床がふわふわする・壁にシミがある・ドアの建て付けが悪くなったなどの異変は、すでに被害が進んでいるサインかもしれません。年に1回程度の点検を行うことで、被害を未然に防ぐことができます。

6.飛んでくるシロアリが気になったらできるだけ早く業者に相談しよう

優良な業者を見極めるポイント

シロアリ駆除の専門事業者のイラスト

羽アリを数匹見かけただけでは、まだ被害が浅い段階かもしれません。
しかし、放置すると巣が形成されて一気に被害が拡大するおそれがあります。少しでも異変に気づいたら、早めにシロアリ駆除の専門業者に相談することが重要です。

なお、信頼できる業者を見極める際には、以下のポイントを確認してください。

・施工実績が豊富である
・自社施工を行っている
・日本しろあり対策協会に加盟している
・アフターサービスや保証が充実している


シロアリ対策は、家の構造や立地、被害状況に応じて対応方法が異なります。そのため、施工実績が豊富な業者ほど柔軟かつ的確な対応が期待できます。

また、自社で施工している業者は、作業スタッフの教育が行き届いており、一定の施工品質が保たれている可能性が高いです。

さらに、「公益社団法人日本しろあり対策協会」に加盟している業者は、施工技術や安全性、薬剤の使用基準などで一定の基準を満たしているとされています。
なお、シロアリ駆除には資格が不要ですが、加盟の有無は信頼性を判断する目安になります。

施工後も再発リスクがあるため、アフターサービスが充実しているかどうかは必ず確認しましょう。薬剤にも効果の持続期間があるため、万が一の再発時に無料で対応してもらえる保証があるかも、重要な判断材料となります。

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