ゆりかもめとはどんな鳥?その特徴やこの鳥による被害事例などについて解説します
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.10
ゆりかもめはユーラシア大陸からの渡り鳥で、日本国内で巣を作る鳥ではありません。そのため、この鳥によって被害にあったという事例はほとんどないでしょう。
しかし、無闇にエサを与えると襲いかかってくることもあるので注意が必要です。
この記事ではゆりかもめの生態や繁殖方法といった特徴について解説します。
ゆりかもめはユーラシア大陸からの渡り鳥で、日本国内で巣を作る鳥ではありません。そのため、この鳥によって被害にあったという事例はほとんどないでしょう。
しかし、無闇にエサを与えると襲いかかってくることもあるので注意が必要です。
この記事ではゆりかもめの生態や繁殖方法といった特徴について解説します。
この鳥は、チドリ目カモメ科に属する鳥類です。
ゆりかもめの名前の由来としては、「ユリ」は海岸の入江で見かけることが多く“入り”が文字って付けられたといわれているほか、ユリのような美しい印象があるからだとも言われており、正確なところはわかりません。
ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドに生息するいわゆる渡り鳥で、10月~11月ごろに日本にやってきます。北海道から南西諸島まで幅広い地域で見かけますが、特に京都の鴨川でよく見られると有名です。
天敵に対抗するため、群れで行動することが多く川辺でよく見かけられます。
この鳥は、他の鳥が捕まえた魚を群れで襲いかかって奪うこともあり、その性質から海の海賊と呼ばれることもあるようです。
魚や甲殻類を主に食べますが、昆虫や雑草などを食べることもあります。
鳴き声は見た目に反して、お世辞にも美しい声とは言えません。「ギィーギィー」と人間のしゃがれ声のような声を出します。
人間の食べ物を狙って襲いかかることもあるため、無闇にエサを与えないようにしましょう。
単体であればまだよいですが、集団で襲われる恐れもあります。
無闇にエサを与えたりしなければ、襲われることはほぼありません。
この鳥の繁殖は主にユーラシア大陸の北部で行われます。
冬には日本やアフリカ、インド、中国、インドシナ半島に渡り鳥として移動しますが、この時期に繁殖行動は行いません。
また、この鳥の繁殖方法に関しては、実はまだそれほど研究が進んでいません。
なぜならゆりかもめは警戒心が非常に強い鳥で、人の周囲で巣を作ることがほぼないからです。
また、人が観察のために巣に近づくことで、ヒナや卵に与える捕食などの活動に影響を与えることがあります。
まだまだ研究が不十分なゆりかもめですが、警戒心が強い鳥のため、人里近くで巣を作るようなことはないと言ってもよいでしょう。
そもそも日本で繁殖行動は行われず、警戒心も強いため、人里に巣を作ることもないでしょう。
ゆりかもめは希少種であり、保護対象とされています。警戒心が強いため、人に被害を与えることもほとんどありません。
しかし、人の生活により、この鳥が被害にあうことも。
特に日本で見かけられるトラブルは、釣具や釣り糸をこの鳥が誤って咥えてしまうことです。
ゆりかもめが誤って飲み込んでしまうことでの被害事例などは少なくありません。
また、警戒心が強く、人が近づくと逃げることが多いため、保護できないこともあります。
ただし、この鳥が人を全く襲わないというわけではありません。
その理由としては、この鳥の習性にあります。
ゆりかもめは集団で他の鳥が得た魚を奪い取ることがあります。これは人に対しても同様です。
そのため、人が無闇にゆりかもめにエサを与えると、集団に襲われる可能性があります。
しかし、エサを無理に与えるようなことをしなければ襲われることはほとんどないでしょう。
ゆりかもめは日本では巣を作ることはほとんどなく、被害にあった事例はほとんどありません。
人の家に巣を作ったり、フンで汚したりといったほかの害鳥のような被害の心配はほぼないといえます。
また、この鳥は警戒心が強い鳥のため、人に対して攻撃をする可能性もほぼないと考えてよいでしょう。
注意点として、保護鳥類の1種のため、駆除などをしようとすると罰金や懲役などの対象になることがあります。
そのため、無闇に駆除などはしないようにしましょう。
この記事ではゆりかもめの生態や繁殖、危険性やその原因について検証しました。
この鳥はユーラシア大陸からくる渡り鳥で、日本で巣を作ることはなく、無闇にエサさえ与えなければ被害にあう心配はないと言ってもよいでしょう。