カワラヒワによる被害はどんなもの?その対策方法も解説します
公開日:2021.11.1 更新日:2024.4.11
カワラヒワはスズメと同じくらいの大きさで、スズメと被害内容が似ている鳥です。
そのため、スズメと被害が混同されることもありますが、スズメよりも体長が小さい分、対策に注意が必要な鳥と言えるでしょう。
この記事ではカワラヒワの被害事例や対策について解説します。
カワラヒワはスズメと同じくらいの大きさで、スズメと被害内容が似ている鳥です。
そのため、スズメと被害が混同されることもありますが、スズメよりも体長が小さい分、対策に注意が必要な鳥と言えるでしょう。
この記事ではカワラヒワの被害事例や対策について解説します。
カワラヒワの被害事例の1つ目は、米を食べられてしまう場合です。この鳥は油分が多い種子を好んで食べ、ひまわりや菜種などを好んで食べることが多いですが、収穫前の米やチンゲンサイの葉、蕎麦の実や粟などを食べることがあります。
見た目や体長、イネを食べるという点でスズメに近いため、スズメと混同されがちですが、やや性質が異なります。
大きさはスズメに近いですが、それよりも細身でシュッとした見た目をしているため、防鳥ネットをくぐり抜けてしまう可能性があるため、対策が難しい鳥でもあります。
イネへの被害も大きいため、対策が重要な鳥と言えます。
また、人里近くに生息することが多いため、人里に近い田んぼの場合は被害を受けやすくなるので、対策がより重要になるでしょう。
冬になると大群になりますが、イネの収穫期である秋頃は群れをなさないことが多く、被害は限定的になることが多いです。
この鳥は種籾も食べますが、土に埋まっているものや、水に浸かっているものは食べません。
ただし、種籾が地面から見える状態、または水面から種が見えているような状態の場合は食べてしまう可能性があります。
爆音機などの対策は効果的ですが、人里の近くで被害が出ることが多いため、使用が難しいケースもあります。
カワラヒワはひまわりの種など、油分が多い種を好んで食べる性質があります。ただし、種の収穫ができる夏場は群れを作って行動することはなく、活動も活発ではありません。そのため、被害の影響はあまりないと言ってよいでしょう。
多少食べる可能性があることは指摘されてはいるものの、現状ひまわりの種が食べられたことによる被害報告はほぼ上がっていません。
福岡の周辺では留鳥のため、年中見られますが、雪が降る地域では暖かい地方に渡り鳥として移動します。繁殖期は3月~7月で、その期間は九州以外では繁殖活動を行わないこともあるため、それほど警戒が必要でもないでしょう。
そのためカワラヒワの被害はどちらかと言えば米の稲穂を食べることに集中しており、小柄で防鳥ネットでの対策が難しいことから被害が大きくなりがちです。
この鳥の巣は、林で作られることが多いのですが、市街地の街路樹や低木などでも極稀に巣を作ることがあります。それほど大きい鳥ではないため、フンによる被害の心配は他の鳥と比べて少ないですが、安易に駆除するのはさけた方がよいでしょう。
カワラヒワはスズメと同じくらいの体長ですが、スズメよりも身体が細いため、スズメが入れないような網目のものでも侵入してしまう可能性があります。そのため、防鳥ネットを利用する場合はかなり目が細かい物を利用する必要があるでしょう。
イネの被害もスズメよりカワラヒワの被害の方が大きいという報告も一部では上がっています。
簡単にできる対策としては防鳥テープを張り巡らせる、かかしやCDなどの光り物も効果を発揮するでしょう。
また、タカ類が天敵のため、タカくらいの大きさの模型を置いておくと効果を発揮します。
これらの対策はカワラヒワ以外の鳥にも効果を発揮するため、米への被害を抑えたい場合にはおすすめです。
また、この鳥は穂が出ていない限りはイネを食べる可能性はなく、夏場などは被害がほぼないと言えるでしょう。
また、冬場こそ群れを作るため、被害が大きくなる可能性があるものの、米の収穫を迎える頃は群れがまだ小さい場合がほとんどで被害は限定的になることも多いです。そのため、無理に対策をせず、簡易的な対策で留めておくことも選択肢になるでしょう。
カワラヒワの被害が大きい場合は爆音機での対策が効果的です。ただし、環境面で使用が難しい場合もあります。
この鳥は人里近くに巣を作る傾向があり、田んぼの周りに家が近いほど被害が大きい傾向にあります。そのような環境下で爆音機を使うと、近隣の人からクレームが起きる要因になりかねません。そのため、爆音機を使う場合は近隣に配慮する必要があります。特に最近では田園付近に住む人も増えてきているので、爆音機が使えない状況にあるケースは多いでしょう。
また、対策として集団栽培を行い、冬場になる前に収穫することも効果的です。冬場を迎えると群れが大群となり、被害が甚大な物になる可能性があります。しかし、秋ごろの場合は群れの数がそれほど大きくはないため、被害にあう可能性こそあるものの、重大な被害になる可能性は少ないという報告が多いです。
この鳥の被害対策として爆音機を使いたい場合は、使用場所から住宅までの距離が300mを超えていることを確認し、使用する時間帯への配慮が大切になります。また山が10mほどの距離にある場合は反響音の影響があるため、300mより大きく距離を見る必要がある点には注意しましょう。
この記事ではカワラヒワの被害事例や対策について解説しました。
この鳥は油分の多い種を好み、米を食べるため害鳥と言われています。また、体長が小さいため、防鳥ネットでの対策がしにくく、対策をするのであれば、タカの模型を設置するなどの対策が効果的と言えるでしょう。
この記事を参考にカワラヒワの対策を万全に整えてください。