ペアガラスの内部結露はDIYで修理できる?原因と交換費用の相場を解説
公開日:2026.10.30
「ペアガラスの内側が曇っていて、拭いても取れない」「できれば費用をかけずに自分で直したいけれど、何をすればよいか分からない」
と困っている方も多いのではないでしょうか。
ペアガラスの内部結露は、ガラスとガラスの間の密閉が損なわれて起こる現象です。仕組みを知らないまま自己流で対処すると、ガラスの破損やけがにつながるおそれがあります。
この記事では、ペアガラスの内部結露をDIYで修理する方法と注意点から、専門事業者に依頼すべきケース、交換費用の相場や補助金、依頼先の選び方までを紹介します。
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ペアガラスの内部結露はDIYで修理できる?方法と注意点を解説
ペアガラスの内部結露を根本的に改善したい場合は、サッシはそのままに、ペアガラスのみを交換する方法が一般的です。
DIYで検討されることが多い方法は、主に以下の2つです。
- 窓を購入して交換する方法・注意点
- ガラスに穴を開けて乾燥させる方法をおすすめしない理由
なお、作業を始める前に、ペアガラスのメーカー保証の内容を確認しておきましょう。保証期間内であれば、メーカーや住宅を施工した会社へ相談することで、費用を抑えられる可能性があります。自分で分解したりガラスに加工をしたりすると、保証の対象外となるケースがあるため、必ず作業前に確認することが重要です。
それぞれ見ていきましょう。
窓を購入して交換する方法・注意点
自分で交換する場合は、今のガラスと同じ寸法・厚みのペアガラスをガラスの販売店などで注文して入れ替えます。
ペアガラスを交換する際に必要な道具と交換手順は以下の通りです。
<道具>
- 交換用のペアガラス(既存と同じサイズ・厚みのもの)
- プラスドライバー
- 滑り止め付きの軍手、または厚手の作業用手袋
- 段ボールや毛布(床やサッシの傷防止用)
<手順(一般的な引き違い窓の例)>
- 作業場所に段ボールや毛布を敷く
- 取扱説明書に従って窓枠から窓を外す
- 窓を段ボールや毛布の上に寝かせ、下側のビスを抜けない程度に緩める
- 上側のビスを外し、左右の縦枠と上枠を取り外す
- 左右の縦枠を外し、上枠を取り外す
- ガラスとゴムパッキンを外す
- 新しいガラスにパッキンを付けて枠にはめ、取扱説明書に従ってネジで固定する
- サッシを戻し、開閉のスムーズさとクレセント錠の施錠を確認する
※具体的な手順はサッシや窓の取扱説明書に従ってください。
作業時は必ず軍手を着用し、できるだけ2名体制で作業するようにしましょう。
DIYで交換する場合は、注文前の計測とガラス選びも重要です。ペアガラスはサイズに合わせて作る受注生産が多く、寸法や仕様を間違えると、返品に応じてもらえない場合があるためです。
計測では、ガラスの幅と高さに加えて、2枚のガラスと中空層を合わせた総厚も確認が必要です。採寸に自信がない場合や、今のガラスの種類が分からない場合は、無理に進めず、専門事業者への依頼を検討しましょう。
ガラスに穴を開けて乾燥させる方法をおすすめしない理由
ガラスに穴を開けて中空層の水分を抜く方法は、ガラスの破損やけがのリスクがあるうえ、内部結露の根本的な解決にもつながりにくいため、おすすめできません。
ドライヤーで温風を当てて水分を飛ばすやり方も知られていますが、水滴が見えなくなるのは一時的で、水分自体は中空層に残っているとされています。
ガラスに穴を開ける方法には、主に以下のようなリスクが考えられます。
- ガラスが割れ、破片でけがをするおそれがある
- ガラスに手を加えたことで、メーカー保証の対象外となる可能性がある
- 根本改善にはならず湿気が再び入り込みやすい
ガラスに穴を開けても根本的な解決にはならず、さまざまなリスクがあるため、できるだけ交換を検討しましょう。
ペアガラスの内部結露の修理を専門事業者に依頼すべきケース
以下のようなケースでは、DIYでの交換は避け、専門事業者に依頼することをおすすめします。
- 窓の具体的な種類やサイズが分からない
- 大きくて重い窓(掃き出し窓など)である
- 高所の窓である
- 窓の外し方が分からないなど、DIYに不安がある
- 作業をサポートしてくれる人がいない
- 窓周辺のカビや劣化が進んでいる
- ガラス自体に大きなひび割れなどがある
ペアガラスは一般的なガラスよりも重く、掃き出し窓や2階以上の窓では、落下や転倒の危険が高まります。
また、窓の取り外しは2人以上で行うことを推奨される場合があるため、サポートしてくれる人がいない場合の作業はおすすめできません。
窓のサイズや種類が分からないまま注文すると、ガラスがサッシに収まらず費用が無駄になることもあるため、現地で採寸してくれる専門事業者に任せることをおすすめします。
ペアガラスの交換の費用相場【自分で交換・専門事業者】
※2026年10月時点
ペアガラスの交換費用は、自分で交換するか専門事業者に依頼するかで、含まれる費用が大きく変わります。ガラスの費用だけでなく、作業の手間や失敗したときの負担も含めて比べることが大切です。それぞれ見ていきましょう。
ペアガラスを自分で交換する場合の費用相場
自分でペアガラスを交換する際の費用は、ガラス代約15,000円〜35,000円/枚(約90×90cm)が目安です。これに加えて以下の費用が発生することがあります。
- 道具代:プラスドライバー、手袋、保護メガネなど
- 処分費:自治体のルールによって異なる
施工費や出張費はかからない一方、古いガラスの処分は自分で行う必要があります。
寸法や厚みを間違えて再注文になると、かえって費用がかさむ点には注意が必要です。安さだけでなく、失敗した場合の負担も含めて検討しましょう。
ペアガラスの交換を専門事業者に依頼した場合の費用相場
サッシを残してガラスのみを交換する場合、専門事業者に依頼したときの費用は、20,000円〜60,000円/枚(約90×90cm)が目安です。Low-Eペアガラスや防犯ペアガラスなど機能性の高いガラスを選ぶと、費用は上がる傾向があります。
費用にはガラス本体代のほか、施工費や出張費、古いガラスの処分費などが含まれる場合があります。ただし、以下を別料金としている専門事業者もあるため、見積もりで内訳を確かめておきましょう。
- 2階以上など高所での作業の有無
- 出張費や既存ガラスの処分費の有無
- 夜間・早朝・休日の割増料金
ガラスだけの交換で済むか判断できない場合は、サッシに劣化や不具合がないかも含めて、専門事業者に確認を依頼するようにしましょう。
ペアガラス交換で使える補助金制度
ペアガラスの交換では、制度が定める性能基準や工事要件を満たすことで、国や自治体の補助金を利用できる場合があります。
補助金は制度によって条件が異なり、予算や受付期間に限りがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
国の窓リフォーム補助金制度
(2026年10月21日時点)
※期間内でも予算上限に達した時点で終了となります
2026年度に窓のガラス交換で使える国の補助金には、「先進的窓リノベ2026事業」と「みらいエコ住宅2026事業」などが挙げられます。
どちらの制度も、申請の手続きは住宅の所有者ではなく、事務局に登録された専門事業者が行うため、活用したい場合は依頼先が登録事業者かどうかを見積もりの段階で確かめておきましょう。
「先進的窓リノベ2026事業」のガラス交換は、今のサッシとの組み合わせで性能のグレードが決まります。同じペアガラスを選んでも、サッシの種類によっては補助の基準に届かない場合がある点に注意が必要です。
「みらいエコ住宅2026事業」の対象は、原則として2016年以前に新築された住宅です。新築時期や断熱改修の内容によって、補助上限額や必要な工事が変わります。
また、対象となる部屋の窓やドアを改修する必要があるため、窓1か所だけの交換では対象にならない場合があります。
一方、「先進的窓リノベ2026事業」も補助額の合計が5万円以上であることが申請条件となるため、窓1か所のガラス交換では利用できないケースがあります。交換するガラスの性能やサイズ、補助額を確認したうえで、利用できる制度を検討しましょう。
どちらの制度も、期間内であっても予算の上限に達した時点で受付が終わります。最新の受付状況は、工事を頼む専門事業者に相談しながら確認してみてください。
※参照元:先進的窓リノベ2026事業/みらいエコ住宅2026事業
自治体独自の補助金
国の制度に加えて、自治体が独自に窓の断熱改修を支援している場合もあります。例として、東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」(令和8年度)の概要を紹介します。
(2026年10月21日時点)
東京都の「既存住宅における省エネ改修促進事業」は、都内に住宅を持つ個人などが利用できる制度です。先進的窓リノベ2026事業など国の補助事業で対象製品として登録されている窓やガラスに取り替えると、助成の対象になります。
窓とドアを合わせた助成額が5万円以上になる工事が条件です。国の補助金とあわせて利用できるケースもあるため、見積もりの際に専門事業者へ相談してみましょう。
住んでいる地域に、ペアガラスの交換で使える補助金があるかどうかは、次のような方法で調べられます。
対象となる工事や申請の条件、受付期間は自治体ごとに異なります。工事の契約前に申し込みが必要な制度もあるため、公式HPや窓口で最新の情報を確認してから依頼先を決めるようにしましょう。
関連記事:窓リフォーム補助金の対象条件は?国・自治体の制度と申請方法を解説【2026年】
ペアガラス交換を依頼する専門事業者を選ぶポイント
ペアガラスの交換を依頼する専門事業者は、以下のポイントを確認して選ぶと安心です。
- 現地調査・見積もりを無料で行ってくれるか
- 料金の内訳が明確か
- ペアガラス交換の実績が豊富か
- 施工後の保証が付いているか
- 利用したい補助金に対応しているか
現地調査や見積もりが無料であれば、複数の専門事業者に採寸と見積もりを頼めるため、内容を比べやすくなるでしょう。
採寸やガラス選びを任せるうえでは、ペアガラス交換の実績も判断材料になります。ただし、実績が多いことだけで仕上がりが保証されるわけではありません。実績を確かめる際は、施工事例の件数だけでなく、次の点もあわせて確認しておきましょう。
- 自宅と似た窓(掃き出し窓や腰高窓など)の施工事例が公開されているか
- 口コミで、採寸や仕上がり、説明の丁寧さがどう評価されているか
- ガラスの種類や総厚、交換方法について具体的に説明してくれるか
見積書では、ガラス本体代・施工費・出張費・処分費が分けて書かれているかを確認し、「一式」とだけ記載されている場合は内訳を尋ねましょう。また、施工後の不具合に備えて、工事保証の有無と期間も事前に確かめておくことが大切です。
「先進的窓リノベ2026事業」や「みらいエコ住宅2026事業」の補助金を使いたい場合は、補助事業の登録事業者かどうかもあわせて確認するとスムーズです。
ペアガラスの内部結露を放置するリスク
ペアガラスの内部結露は、すぐに窓が使えなくなるものではありません。しかし、放置すると以下のようなリスクにつながる可能性があります。
- 汚れやカビが内部に残り視界が悪くなる
- 断熱性能が下がり冷暖房効率の悪化につながる
内部結露は日中に一時的に消えても、ガラスが冷えると再び現れることがあります。気付いた時点で状態を確認しておきましょう。
汚れやカビが内部に残り視界が悪くなる
内部結露を放置すると、中空層に入った水分が乾いた跡が白い汚れとして残ったり、カビが発生したりして、外の景色が見えにくくなる場合があります。
中空層はガラスに閉じ込められた空間のため、内側に付いた汚れやカビを掃除で取り除くことはできません。見た目や衛生面が気になる場合は、早めにガラスの交換を検討するとよいでしょう。
断熱性能が下がり冷暖房効率の悪化につながる
ペアガラスは、乾燥空気などを封入した中空層によって熱を伝えにくくしています。内部結露が起きているのは密閉性が失われたサインで、断熱性能が低下している可能性があります。
断熱性能が下がると、暖房をつけても部屋が暖まりにくく、窓際がひんやりするといった状態になりやすくなります。冷暖房の効きが悪くなれば、光熱費が以前より増えることも考えられるでしょう。
そのため、快適な室温を保つには、ガラスの交換を検討することが大切です。
ペアガラスの内部結露に関するよくある質問
ここでは、ペアガラスの内部結露についてよくある疑問をまとめました。
- Q.ペアガラスの内側にある白い汚れは?
- Q.ペアガラス内部結露の交換に火災保険は使える?
- Q.ペアガラスの内部結露が発生する原因は?
- Q.ペアガラスの結露はメーカー保証の対象になる?
交換や相談先を考える前に、気になる項目を確認してみてください。それぞれ見ていきましょう。
Q.ペアガラスの内側にある白い汚れは?
ガラスとガラスの間(中空層)にある白い汚れは、内部結露で入り込んだ水分が乾き、跡として残ったものと考えられます。中空層の内側は掃除ができないため、拭いても落ちません。
内側の白い汚れが気になる場合は、ペアガラスの交換が根本的な対処法になります。一方、室内側や室外側のガラス表面に付いた水垢などの汚れであれば、ガラスクリーナーなどで落とせる場合があります。
どちらの面の汚れかを確かめてから対処しましょう。
Q.ペアガラス内部結露の交換に火災保険は使える?
火災保険が使えるかどうかは、内部結露が起きた原因によって異なります。経年劣化によるゴム材やシーリングの傷みや、メンテナンス不足が原因の内部結露は、補償の対象外となるケースが多いでしょう。
一方、台風や飛来物などでガラスが割れたり、サッシが変形して水が入り込んだりした場合は、対象となる可能性があります。補償の範囲は保険会社や契約内容によってさまざまなので、まずは保険会社や代理店に相談しましょう。
関連記事:窓ガラスの修理に火災保険は使えるの?適用できるケースや免責金額などをご紹介
Q.ペアガラスの内部結露が発生する原因は?
主な原因は、ガラスとスペーサー(ガラスの間隔を保つ部材)を支えているゴム材やシーリングの劣化です。
ペアガラスの中空層は、スペーサーに封入された乾燥剤によって湿気が取り除かれ、乾燥した状態に保たれています。しかし、ゴム材やシーリングの劣化やガラスのひび割れから湿気が入り込み、乾燥剤が吸収しきれなくなると、内部に水滴や曇りが現れます。
サッシの下枠にある水抜き穴(雨水が抜けるための穴)が詰まり、ガラスの下端が水に浸かった状態が続くことも、ゴム材やシーリングの劣化を早める要因とされています。
Q.ペアガラスの結露はメーカー保証の対象になる?
ガラスメーカーによっては、内部結露を対象とした品質保証を設けている場合があるため、まずは購入先のメーカーに問い合わせてみましょう。保証期間は製品やメーカーによって異なり、製造後6年〜10年程度(ガラスの種類によって異なる)とされている例がみられます。
ただし、保証期間内であっても、原因によっては有償修理となる場合もあるため、必ず保証内容の免責事項まで確認しておくことをおすすめします。
ペアガラスの内部結露は保証を確認し、専門事業者へ交換を相談しよう
ペアガラスの内部結露は、ゴム材やシーリングの劣化などによって中空層の密閉性が失われることで起こります。ガラスに穴を開けて乾燥させても、根本的な解決にはつながりにくいため、改善したい場合はペアガラスの交換を検討しましょう。
交換を考えたら、まずはメーカー保証の期間と内容を確認することが大切です。小さく軽い窓で、ガラスの種類・寸法を正確に把握できる場合であればDIYで交換する方法もありますが、そうでない場合は自己判断で無理に進めず、専門事業者に依頼することをおすすめします。
EPARKくらしのレスキューでは、ペアガラスの交換に対応する専門事業者を比較しながら探せます。ペアガラスの内部結露についてお悩みの方は、ぜひ専門事業者に相談してみてください。
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