1.家にカビが発生するとなにが問題なのか
健康被害につながる恐れもある
家にカビが発生すると見た目の問題だけではなく、健康被害につながる可能性があります。カビはお風呂などの水回りに発生しやすいものですが、居室にも発生することがあります。室内の湿度や換気状況、建物の立地など、さまざまな条件が重なって発生します。室内の湿度が高い状態が続くと、家の中でカビが発生しやすくなります。
カビは胞子を飛ばして増殖することで知られており、その胞子は目に見えないほど小さいものです。カビが発生していない場合でも胞子は空気中に存在しているといわれており、その量が増えることで目に見えるカビとして発生します。
見える場所にカビが生えていれば気付きやすいですが、家具と壁紙のすき間など、普段は確認しにくい場所に発生していることもあります。
カビによって引き起こされる健康被害は多岐にわたります。
・くしゃみ
カビの胞子を吸い込むことで、アレルギー反応としてくしゃみが出ることがあります。
・鼻水
鼻の粘膜が刺激されることで、鼻水が続くことがあります。
・喉の痛み
カビの胞子や成分を吸い込むことで、喉に違和感や痛みを感じることがあります。
・咳
気道が刺激されることで、咳が続くことがあります。
・頭痛
カビが発生している環境に長くいることで、頭痛を感じることがあります。
・めまい
カビが多い環境では体調不良としてめまいを感じることがあります。
・各種アレルギー症状
体質によっては、皮膚のかゆみや鼻炎などのアレルギー症状が出ることがあります。
・マイコトキシン
カビが作り出す毒素で、体内に取り込まれると健康に影響を及ぼす可能性があります。
この中でマイコトキシンはあまり耳にする機会が少ないものですが、カビが作り出す毒素の一種であり、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼす可能性があります。長期間カビの多い環境で生活すると、健康に影響が出る可能性があるため注意が必要です。
2.リフォームでカビが発生しにくい家に
リフォームでカビが発生しにくい環境にする
リフォームによってカビの発生を抑えられることをご存じでしょうか。そろそろ住まいのリフォームを考えている方や、カビがすぐ発生して困っている方にとって重要な対策になります。
結露や湿気が原因で家にカビが発生している場合は、住まいの構造を改善するリフォームによってカビの発生を抑えられる可能性があります。
掃除や市販のカビ対策だけでは再発するケースも多いため、原因を改善するリフォームを検討することも有効です。
・窓のリフォーム
窓に結露が発生すると、周辺の壁や窓枠にカビが生えやすくなります。対策としてよく行われるのが二重窓にする方法で、断熱性が高まり結露が発生しにくくなります。既存の壁を壊さずに窓を交換する方法もあり、断熱性能が高く熱を伝えにくい樹脂窓に交換するリフォームもあります。
・断熱材を変更するリフォーム
壁の内部に断熱材が十分に入っていないと、壁内で結露が発生しやすくなります。断熱材を追加するリフォームや、結露を抑える断熱材に変更することで、室内の湿気を減らしカビの発生を抑えやすくなります。
・床下に換気扇を設置
床下の湿気が多い場合は、床下に換気扇を設置することで湿気を外へ逃がすことができます。畳やカーペットにカビが生える、床下がジメジメしているといった状況では、湿気対策として効果が期待できるリフォームです。
3.カビの発生を防ぐリフォームの流れ
まずは見積もりから
カビを防ぐリフォームでは、業者選びが重要になります。いきなり一社に依頼するのではなく、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。複数の業者から見積もりを取ることで、カビ対策リフォームの費用相場や施工内容を比較できるため、業者選びで失敗するリスクを減らすことができます。
見積もりを取ってみると分かりますが、業者によって費用には差があり、数万円ほど金額が変わることも珍しくありません。費用面だけでなく、施工方法や提案内容にも違いがあります。
見積もりは無料で行っている業者が多いため、まずは気軽に依頼してみるとよいでしょう。見積もりの際には、業者の対応や説明の分かりやすさも確認できます。専門用語を分かりやすく説明してくれる業者もあれば、施工内容についてほとんど説明しない業者もあります。
依頼する側が専門知識を持っていなくても、施工内容の説明がほとんどない場合は注意が必要です。説明をきちんと行わない業者は、誠実な対応をしてくれるとは限りません。
その場で契約すれば安くすると急かしてくる業者にも注意が必要です。考える時間を与えないまま契約を迫る業者は、トラブルが起きたときに十分な対応をしてもらえない可能性があります。
見積もりに来てもらったのに契約しないのは申し訳ないと感じる方もいますが、業者は見積もりだけで終わるケースが多いことを前提に対応しています。納得できる業者を選ぶためにも、遠慮せず比較することが大切です。
4.家をカビだらけにしないためのリフォームの費用
助成金が活用できる場合も
カビ対策のリフォームでは、助成金を利用できる場合があります。既存住宅のリフォームには複数の補助制度があり、その中でもカビ対策につながる可能性があるのが断熱リフォーム支援事業です。
この制度は、高性能建材を用いた断熱改修を支援することを目的としており、補助対象経費の3分の1以内という条件があります。戸建て住宅では最大120万円、集合住宅では最大15万円の支援を受けられる場合があります。断熱性能を高めるリフォームは結露や湿気を抑える効果が期待できるため、結果としてカビ対策につながる可能性があります。
対象となるリフォームには、二重窓にする工事や断熱材を追加する工事などがあります。カビ対策のリフォームでは、結露や湿気を減らす目的で二重窓の設置や断熱材の施工を行うことが多いため、補助制度の対象になる可能性があります。
住宅のリフォームに利用できる補助制度はこのほかにもあり、国の住宅省エネ関連の補助制度や自治体が独自に実施している補助金・助成金が利用できる場合もあります。制度の内容や条件は年度や地域によって異なるため、最新の情報は自治体のホームページやリフォーム業者に確認するとよいでしょう。
助成金については、こちらから質問しなくても説明してくれる業者もありますが、提案がない業者や制度を十分に把握していない業者もあります。見積もりの段階で利用できる補助制度があるかどうかを確認しておくと、リフォーム費用を抑えやすくなります。
5.費用を抑えてカビの発生を抑えるリフォームをするには
口コミ評価の高い複数の業者から見積もりを出してもらう
費用を抑えながらもしっかり施工してくれる業者を探したいと考えるのは、多くの方に共通することです。そのような業者を見つけるために参考になるのが口コミ評価です。
評価の高い複数の業者をピックアップし、それぞれに見積もりを依頼するようにしましょう。複数の業者の口コミと見積もりを比較することで、費用だけでなく対応や施工内容の違いを把握しやすくなります。
評価を見るときは数字だけで判断するのではなく、実際に依頼した方のコメントにも目を通すことが大切です。業者の仕事への取り組みや対応の丁寧さなど、ホームページでは分かりにくい情報が書かれている場合があります。
業者のホームページを見るだけで判断するのではなく、口コミ評価も確認しておくと安心感があります。費用面では、明朗会計であるかどうかも重要なポイントになります。見積もり費用の範囲で施工してくれる業者もあれば、作業の途中で追加費用が発生する業者も存在します。
見積もりで最も安い金額を提示した業者を選んだものの、追加費用が増えてしまい結果的に他の業者より高くなったというケースもあります。
追加費用が発生する可能性がある場合は、どのような条件で費用が増えるのか、概算でも説明してくれる業者を選ぶことが重要です。説明が不十分なまま契約してしまうと、費用面のトラブルにつながる可能性があります。
口コミには、実際に施工を依頼した方が詳しい体験を書き込んでいることもあります。良い内容だけでなく気になる点も参考になるため、業者を選ぶ際は口コミ評価を確認しておくと判断材料になります。
6.カビだらけの家を防ぐためのリフォーム対策まとめ
カビの原因を改善するリフォームと業者選びが重要
家の中がカビだらけになる原因は、湿気や結露、換気不足、断熱性能の低さなど複数の要因が重なっていることが多くあります。そのため、カビを取り除くだけでは再発することも多く、原因そのものを改善する対策が重要になります。
家にカビが広範囲に発生している場合は、湿気や結露の原因を改善するリフォームを検討することが重要です。窓の断熱性能を高めるリフォームや断熱材の施工、床下換気の改善などを行うことで、カビが発生しにくい住環境を作ることができます。
リフォームを依頼する際は、いきなり一社に決めるのではなく、複数の業者から見積もりを取り比較することが大切です。費用だけでなく施工方法や説明の丁寧さ、口コミ評価なども確認することで、信頼できる業者を見つけやすくなります。
さらに、断熱リフォームなどの工事では国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。利用できる助成金を確認しておくことで、費用を抑えながらカビ対策のリフォームを行いやすくなります。
カビの再発を防ぐためには、掃除や市販の対策だけでなく、住まいの環境を改善する視点が重要です。原因を把握したうえでリフォームを検討し、信頼できる業者に依頼することで、カビが発生しにくい住まいを維持しやすくなります。