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小上がり和室とは?メリット・デメリットや後付け費用の目安を解説

公開日:2026.3.13
小上がり和室とは?メリット・デメリットや後付け費用の目安を解説

新築やリフォームを計画するなかで、「リビングの一角に畳スペースを作りたい」「段差のある和室を取り入れたい」と考えることもあるでしょう。しかし、小上がり和室は設置方法や費用、使い勝手などが分かりにくく、本当に取り入れるべきか迷うケースも少なくありません。

小上がり和室は、空間を有効活用できる一方で、段差による安全面や施工費用など注意すべき点もあります。さらに、新築時だけでなくリフォームで設置できるケースもあるため、どの方法が自宅に合うのか判断が難しいと感じる方もいるでしょう。
小上がり畳は後付けで設置できるケースもあるため、メリットや注意点、設置方法を理解してから検討することが大切です。

この記事では、小上がり和室のメリット・デメリットを解説し、費用を抑えながら設置する方法についても紹介します。

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1.小上がり和室とは?

床面に高さを設けた和室のこと

小上がり畳の写真

小上がりとは、部屋の一角に段差を設けた空間のことを指します。「小上がり和室」は、その名のとおり床が少し高く設計された和室のことです。

これまでは客間として使うため、リビングとは独立した和室を設ける住宅も珍しくありませんでした。しかし、椅子に座る生活が一般的になったことで、正座やあぐらをする機会が減り、和室の使用頻度は少なくなる傾向があります。さらに、フローリング中心の住宅では、和室との統一感が取りにくいと感じる場合もあります。

そのため、近年はリビングの一角に「小上がり和室」を設ける住宅が増えています。リビングに隣接して小上がり和室を設けると、空間に高低差が生まれて奥行き感が出るほか、和モダンだけでなくさまざまなテイストの住宅に合わせやすいという特徴があります。また、洋風のリビングに小上がり和室を取り入れると、空間にメリハリが生まれ、スタイリッシュな印象に仕上がります。

一般的な和室は4.5〜8畳ほどの広さが多いですが、小上がり和室は3〜6畳程度の広さが多く見られます。なかでも4.5畳、3畳、6畳の順に選ばれるケースが多く、居室として使う場合はスペースに余裕のある6畳が選ばれる傾向があります。

小上がり和室は、広さによってさまざまな使い方ができます。客間として使うほか、子どもの遊び場や洗濯物をたたむスペース、くつろぎスペースとして活用するケースもあります。和室を一部屋設けるほどではないものの、室内に畳スペースを取り入れたい場合は、小上がり和室を検討する方法もあります。

2.小上がり和室のメリット

収納力がある

収納のついた小上がり畳の写真

小上がり和室は段差部分が空洞になっている構造が多く、そのスペースを収納として活用できます。子どものおもちゃや来客用の寝具、レジャー用品、日用品などを収納できるため、収納家具を別に置く必要がなく、部屋を広く使える点がメリットです。
収納スペースが少ない住宅や、リビングにできるだけ物を置きたくない場合は、小上がり和室の設置を検討するとよいでしょう。

小上がり和室は段差部分を収納として使えるため、リビングの収納不足を補いやすい点がメリットです。また、段差部分に腰掛けて会話を楽しむことができるほか、目線が高くなることでリビングに設置しているテレビが見やすくなる場合もあります。
さらに、段差を活用して掘りごたつを設置すれば、椅子のように足を下ろして座れるため、正座が難しい場合でもくつろぎやすくなります。

また、リビングにフラットな和室を併設するとゴミやホコリが入り込みやすくなりますが、小上がり和室は段差があるため侵入を防ぎやすい構造です。
そのため、清潔なスペースを保ちやすく、家事スペースや子どものおむつ替えの場所として活用することもできます。家族が体調を崩した際の療養スペースなどとして使える点も、小上がり和室の特徴の一つです。

3.小上がり和室のデメリット

バリアフリーではない

介護制度のイメージ画像

バリアフリー住宅とは、通路の幅を広くして車椅子で移動しやすくしたり、室内の段差をなくして転倒を防ぎやすくしたりする住宅のことです。

小上がり和室は床を一段高くして段差を作る構造のため、バリアフリー住宅には向いていない場合があります。段差があると通路が狭くなりやすく、部屋を行き来する際に転倒するリスクも高まります。そのため、高齢者がいる家庭では段差を高くしすぎないなどの対策が必要です。
また、幼い子どもがいる家庭でも、段差から落ちて頭をぶつけるなどの事故が起こる可能性があります。

さらに、小上がり和室は設計によって空間に奥行きを出せる一方で、条件によっては圧迫感が生まれ、リビングがかえって狭く見える場合があります。開放感のある空間にするためには、リビングの広さ、天井の高さ、和室の配置の3つのバランスが重要です。

小上がり和室を広くすると、その分リビングスペースは狭くなります。すると、テーブルやソファなど大型家具のサイズや配置が制限される可能性があります。家具を購入する場合は、事前に配置をシミュレーションしてから検討するとよいでしょう。

4.小上がり和室を設けるときの注意点

どれくらいの段差にするかが重要

吹き出しに注意点の文字が書かれた画像

小上がりの高さが約10センチメートルの場合、段差が視界に入りにくく、つまずいて転倒する事故が起こりやすくなります。
そのため、小上がりの高さは昇り降りしやすく安全性も確保しやすい約20センチメートル前後が一般的です。20センチメートル程度であれば段差を認識しやすく、足腰への負担も比較的少なく昇り降りできます。

しかし、段差部分に収納スペースを設ける場合は注意が必要です。高さが20センチメートルだと収納できる物の大きさが限られるため、収納を確保する目的で35センチメートル前後の高さにするケースも多く見られます。30〜40センチメートル程度であれば立ち座りもしやすく、万が一転倒しても手をついて体を支えやすい高さです。
段差部分を収納として使いたい場合や、小上がりに腰掛けてくつろぐ時間が多い場合は、段差の高さを30〜35センチメートル程度にすると使いやすくなります。

また、小上がりの高さを決める際は、和室の用途やリビングの広さ、住む人の年齢や身長も考慮することが大切です。小上がりを設けるとその分だけ天井までの高さが低くなるため、背が高い人にとっては圧迫感を感じたり、頭をぶつけたりする可能性があります。

小上がりの高さに合わせて天井を高くする設計にする方法もあるため、具体的に小上がり和室の設置を検討する際は、事前に施工業者へ相談すると安心です。

5.小上がり和室を後付けする相場

相見積もりを取ってお得に後付け

相見積もりのイメージ画像

すでにあるリビングの内装を大きく変えずに小上がり和室を後付けする場合、3畳で約15万円、4.5畳で約20万円程度の費用がかかります。
設置費用は畳の種類や素材によって変わり、縁ありのい草畳の場合は1畳あたり約1.1万円、和紙製や樹脂製の畳では約1.3万円ほどが目安です。家族構成やペットの有無、デザイン性、和室の使い方を考えながら畳の種類や素材を選びましょう。

小上がり畳を後付けする費用は、畳の種類や収納の有無、リフォーム範囲によって大きく変わります。リビングも含めてリフォームする場合は、小上がり和室の設置費用に加えて壁や天井のクロス張り替えなどの工事費用が発生します。
ダイニングやリビングとまとめてリフォームするケースも多く、総額で50万円以上かかる場合もあります。

また、小上がり和室の下に収納スペースを設ける場合は、収納付きの既製品畳を設置する方法が一般的です。この場合は畳の費用に加えて大工工事の費用も必要になります。
引き出しを造作する方法もありますが、3畳で約20万円ほどかかるケースもあり、メンテナンスのしやすさを考えると既製品の収納付き畳を選ぶほうが費用を抑えやすい場合があります。

小上がり和室の設置費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。
複数の見積もりを確認することで価格の相場が分かり、工事費用の妥当性や業者ごとの対応も比較できます。相見積もりを取り、内容をよく確認したうえで信頼できる業者に依頼しましょう。

6.小上がり和室のメリット・注意点・費用を理解して後悔のない設置を

小上がり和室は使い方と設計を考えることが大切

小上がり和室とは、リビングの一角などに段差を設けてつくる畳スペースのことです。空間に奥行きが生まれるだけでなく、くつろぎスペースや子供の遊び場、来客用の部屋としても活用できます。また、段差部分に収納を設ければ、日用品や寝具などをしまえるため、リビングを広く使える点もメリットです。

一方で、小上がり和室には段差があるため、バリアフリー住宅には向かない点や転倒のリスクがある点など、注意すべきポイントもあります。特に高齢者や小さな子供がいる家庭では、段差の高さや安全対策を十分に検討することが大切です。

設置費用は小上がりの広さや畳の種類、収納の有無によって変わりますが、既存のリビングに後付けする場合は3畳で約15万円、4.5畳で約20万円程度が目安です。費用を抑えたい場合は複数の業者から見積もりを取り、価格や工事内容を比較することが重要です。

小上がり和室を検討する際は、リビングの広さや天井高、家族の生活スタイルを踏まえながら設計することで、使いやすく快適な空間をつくることができます。

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