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古い家はなぜ湿気がたまりやすい?原因と湿気対策をわかりやすく解説

公開日:2026.3.16
古い家はなぜ湿気がたまりやすい?原因と湿気対策をわかりやすく解説

築年数が経った住宅に住んでいると、部屋の空気がじめじめしていたり、押し入れや壁際にカビが出たりすることがあります。特に梅雨や雨が続く時期は湿気が抜けにくく、「どうしてこんなに湿気がこもるのだろう」と悩む家庭も少なくありません。湿度が高い状態が続くと生活の不快感だけでなく、住宅そのものの劣化にもつながるため注意が必要です。

こうした湿気の問題は、単に換気不足だけが原因とは限りません。建物の構造や築年数、断熱性能などが関係している場合もあり、原因を知らないまま対処すると十分な効果が出ないこともあります。特に築年数の経った住宅では湿気がたまりやすい条件が重なりやすく、一般的な住まいとは違った視点で原因を考えることが大切です。

この記事では、築年数が経った住宅で湿気がたまりやすくなる理由を整理し、室内環境を改善するための具体的な湿気対策について分かりやすく解説します。湿度が高い状態を放置するとカビや建材の劣化につながる可能性もあるため、原因を理解したうえで適切な方法を選びましょう。

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1.古い家に湿気がたまる原因とは?

床下から湿気が入りやすい

古い家の廊下の写真

新しい住宅では基礎にコンクリートが使われていることが多く、床下の湿気が室内に影響しにくい構造になっています。そのため、湿気について深く意識する機会は少ないかもしれません。

一方で築年数の経った住宅は、床下の地面が土のままになっている場合が多く、構造上どうしても床下から湿気が上がりやすくなります。床下の湿度が高い状態が続くと、カビが発生したり建材が傷んだりする原因になるため注意が必要です。

築年数の経った住宅で湿気がたまりやすい場合は、床下の構造・住宅の劣化・換気口・結露など複数の原因が重なっているケースが多いと考えられます。原因を正しく把握しないまま対処しても、湿気が改善しない可能性があるためです。

まず、住宅の劣化によって湿気が増える場合があります。修繕を行っていない住宅では建材のひび割れや隙間が発生しやすく、そこから雨水が入り込むと室内や床下の湿度が高くなります。たとえば風呂場のタイルにひび割れがある場合、水分が床下へ染み込み、湿った状態が続くことでカビが広がる可能性があります。

次に、床下の換気口も湿気の原因になることがあります。古い住宅では風通しをよくするため床下に換気口が設けられていますが、外の湿った空気が入り込む経路にもなります。特に梅雨や冬の湿度が高い時期は、換気口から湿気が入り込み床下にたまりやすくなります。

さらに、結露も湿気が増える原因のひとつです。築年数の経った住宅ではアルミサッシが使われていることが多く、外気の影響を受けやすいため室内外の温度差が生じやすくなります。暖房を使用した際に窓やサッシに水滴がつくと、その水分が室内の湿度を高めてしまいます。

築年数の経った住宅で湿気が気になる場合は、原因を確認したうえで早めに対策を行うことが大切です。湿気を放置するとカビの発生や建材の劣化につながるため、状況に応じた対処を検討しましょう。

2.古い家の湿気を放置しておくリスク

建物へのダメージが深刻

ガビの生えた壁と床の写真

湿気を放置してしまうと、住宅や生活環境にさまざまな問題が発生します。代表的なものは、カビの繁殖、木材の腐食、害虫の発生です。これらは単なる不快感の問題ではなく、住宅の劣化や修理費用の増加につながる可能性があるため注意が必要です。

床下や室内に湿気がたまった状態を放置すると、カビの繁殖・木材の腐食・害虫の発生といった住宅トラブルにつながる可能性があります。

・カビの繁殖
カビは湿度が高く風通しの悪い環境を好むため、床下や押し入れなどは繁殖しやすい場所です。特に築年数の経った住宅の床下は湿気がこもりやすく、カビが広がる条件がそろいやすい環境です。
カビは木材を分解する性質があるため、建材が劣化して住宅の強度が低下する原因になります。また、嫌なにおいの原因になるだけでなく、カビの胞子を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。

・木材が腐る
湿気が多い状態が続くと木材が腐りやすくなります。木材が腐食すると住宅の強度や安定性が低下し、床がたわんだり、ひび割れが生じたりすることがあります。
腐食した木材は元の状態に戻すことができないため、交換や修理が必要になります。腐食している場所や範囲によって修理費用は異なり、住宅の構造部分に影響が及んでいる場合は高額になることもあります。
また、修理や交換を行っても湿気の原因を解消しなければ、同じトラブルが再発する可能性があります。

・害虫の発生
湿気を好むのはカビだけではありません。シロアリなどの害虫も湿った環境を好みます。シロアリは住宅に侵入すると巣を作り、長期間にわたって木材を食べ続けるため、被害が広がりやすい特徴があります。シロアリ被害が進行すると住宅の構造部分に深刻なダメージが生じることもあります。予防や駆除には専門的な知識や技術が必要になるため、状況によっては高額な費用がかかる可能性があります。

3.今すぐできる古い家の湿気対策

窓を開けてこまめに換気

窓を開けて換気している様子

すぐに湿気対策を始めたい場合は、まず窓を開けてこまめに換気する方法がおすすめです。築年数の新しい住宅では24時間換気システムが導入されていることもあり、窓を開ける機会が少ない家庭もあります。

一方、築年数の経った住宅は窓が多く設置されている場合が多く、この風通しのよさを活用した換気が有効です。換気をしていない住宅では空気の流れが滞り、室内の温度や湿度が上がりやすくなります。

湿気対策をすぐに始めたい場合は、窓を2ヵ所以上開けて空気を循環させる換気を行うことが重要です。

窓の位置によって空気がうまく流れない場合は、扇風機やサーキュレーターを使って空気を動かすと効果的です。空気の流れを作ることで湿気がこもりにくくなります。

また、換気は結露の予防にもつながります。結露は室内と室外の温度差によって発生するため、湿気対策では結露を防ぐことも大切です。

結露対策として、窓や壁に結露防止シートや結露防止スプレーを使用する方法があります。さまざまな結露防止グッズが販売されているため、使用する場所に合った商品を選びましょう。

さらに、エアコンの除湿機能を使ったり、除湿剤を置いたりして室内の湿度を下げる方法もあります。除湿剤はホームセンターなどで手軽に購入でき、シートタイプや置き型などさまざまな種類があります。

除湿剤がない場合は、掃除にも使われる重曹を容器に入れて置くことで簡易的な除湿対策として利用できます。

4.古い家をリフォームして湿気対策

床下換気扇の設置や防湿シートがおすすめ

古い住宅基礎の通気口の写真

湿気対策には、床下換気扇を設置したり、防湿シートを敷いたりする方法もあります。これらは床下にこもった湿気を減らすための代表的な対策で、住宅の状況によっては効果的に湿度を下げることができます。

床下の湿気が強い場合は、床下換気扇の設置や防湿シートの施工など、床下環境そのものを改善する対策が必要になることがあります。

まず、床下換気扇は人工的に風を送り込み、床下にたまった湿気を外へ逃がすための設備です。ただし、風の通り道を調べて適切な場所に設置しなければ、十分な効果が得られない可能性があります。一般的には1軒の住宅につき2〜4台ほど設置されることが多く、3台1セットで導入するケースが一般的です。費用の目安は約13〜22万円程度とされています。

床下換気扇は比較的取り入れやすい対策ですが、稼働させ続ける必要がある点がデメリットです。また、湿気の原因が床下の土壌環境にある場合は、設置しても十分な効果が得られないこともあります。

次に、防湿シートを敷く方法もあります。防湿シートは床下の地面から上がってくる湿気を防ぐためのもので、床下全体をシートで覆うことで湿気の上昇を抑えます。施工では床組みを撤去したあとに石や砂利を取り除き、床下の地面全体にシートを敷きます。シートのつなぎ目はテープで固定し、石や砂利を重りとして使いながら地面をしっかり覆うことが重要です。

ただし、この方法は床組みを撤去する必要があるため、リフォーム費用が高くなる傾向があります。防湿シートの上に石や砂利を敷く場合は約10万円程度、コンクリートを施工する場合は約20〜40万円ほどの費用がかかることがあります。

また、地面の水はけが悪い場合は、防湿シートの内側に水分がたまってしまい湿気対策として十分な効果が得られない可能性もあります。そのため、床下の状態を確認したうえで、専門業者に点検を依頼して適切なリフォーム方法を決めることが大切です。

5.古い家に湿気対策のリフォームをするなら専門業者に相談

相見積もりで費用やサービス内容を比較しよう

リフォームの提案をする業者のイラスト

湿気対策のために築年数の経った住宅をリフォームする場合は、依頼する専門業者の選び方が重要になります。住宅の状態や湿気の原因を正しく見極められる業者でなければ、十分な対策ができない可能性があるためです。

築年数の経った住宅で湿気対策のリフォームを行う場合は、古い住宅の施工実績が豊富な専門業者を選ぶことが重要です。

築年数の経った住宅のリフォーム実績が多い業者であれば、住宅特有の問題を理解しているため、湿気が発生している原因やリフォームが必要な場所を適切に判断してもらえます。また、施工経験をもとに費用面や施工方法について具体的なアドバイスを受けられる可能性があります。

さらに、築年数の経った住宅では新しい住宅とは異なる木材や構造が使われていることも多いため、地域の気候や住宅事情に詳しい業者へ依頼することも重要です。地域環境を理解している業者であれば、その土地に合った湿気対策を提案してもらいやすくなります。

一方で、施工実績が少ない業者の場合は湿気の原因調査から時間がかかったり、補助金制度の知識が十分でなかったりすることもあり、リフォームがスムーズに進まない可能性があります。そのため、専門業者に相談する際は事前に情報収集を行い、施工実績のある業者を選びましょう。

見積もりは複数の業者に依頼して比較することも大切です。目安として3〜5社に見積もりを依頼すると、費用やサービス内容を比較しやすくなります。1〜2社だけでは判断材料が少なくなるため、3社以上の相見積もりを取ることが望ましいでしょう。

ただし、依頼する業者が多すぎると比較に時間がかかるため、最大でも5社程度に絞ると検討しやすくなります。相見積もりを依頼する際は、できるだけ同じ条件で相談すると費用や施工内容を比較しやすくなります。

また、見積もり書の内容に不明点がある場合は遠慮せず質問しておきましょう。費用の内訳だけでなく、提案内容や連絡の早さ、対応の丁寧さなども業者選びの重要な判断材料になります。

6.まとめ|築年数の経った住宅の湿気は早めの対策が重要

湿気は住宅の劣化や健康被害につながるため早めに対策する

築年数の経った住宅は、床下構造や建物の劣化などの影響により湿気がたまりやすい傾向があります。湿気を放置するとカビが繁殖したり木材が腐ったりするだけでなく、シロアリなどの害虫が発生する原因にもなります。これらの問題は住宅の耐久性を低下させるだけでなく、修理費用の増加や生活環境の悪化にもつながるため注意が必要です。

湿気対策としては、窓を開けて空気を循環させる換気や結露の防止、除湿剤の活用など日常生活でできる方法があります。さらに湿気が多い住宅では、床下換気扇の設置や防湿シートの施工など、床下環境を改善する対策が必要になることもあります。

また、湿気対策のために住宅をリフォームする場合は、築年数の経った住宅の施工実績が豊富な業者へ相談することが重要です。見積もりは複数の業者へ依頼し、費用や提案内容、担当者の対応を比較しながら信頼できる業者を選びましょう。

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