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《ウレタン・FRP工法など》屋上の防水工事とは?方法や費用相場などついてご紹介します!

公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.12
《ウレタン・FRP工法など》屋上の防水工事とは?方法や費用相場などついてご紹介します!

屋上の防水工事とは、雨水による建物の劣化を防止するための工事です。
戸建て住宅の屋根は一般的に傾斜がついています。それにより雨が降っても溜まることはありませんね。
それに対し、集合住宅や学校、病院などの屋根は平面になっています。この部分に繰り返し雨が溜まることで、少しずつコンクリートなどが侵食されて、放っておくと浸水に繋がります。
防水工事をした事がない方にとっては、何から手を付けていいのか分からないはず。
そこで今回は、防水工事の種類や費用などについて紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.屋上の防水工事の特徴

屋上における防水工事の特徴を工法別に分かりやすく紹介していきます

防水工事を行っている屋上の写真

まず最初に紹介するのはウレタン工法の特徴です。
屋上の防水工事に使用されるウレタンは液状ですから、複雑な形をした屋上でも使用することができます。ウレタンで厚い膜を作ることで、雨水の侵入を防ぎます。
また、すでに水漏れを起こしている場合は、破損箇所を補修してから防水工事を行います。
耐用年数は8年~12年。修理費用も比較的リーズナブルです。
ただし、荷重で変形しやすい特徴もありますから、注意が必要です。

次に紹介するのはFRP工法です。
この防水工事の特徴は早く仕上がることと荷重に強いことと、熱や化学薬品にも耐性があること。鉄筋マンションの廊下などにも使用されています。

ビルの屋上などで多く用いられているのがシート工法です。
塩化ビニールでできたシートを専用の機械で張り付けていく方法です。その特徴はなんと言っても費用の安さ。詳しくは後述しますが、コスパ抜群の防水工事です。

最後に紹介するのはアスファルト防水です。
この防水工事の特徴は耐用年数が長いこと。ケースにより若干違いはあるものの、15年~20年は効果が持続すると言われております。

ここまで4つの防水工事の特徴を紹介してきましたが、建物の築年数、屋上の使用目的、日当たりなどにより最適な防水工事の方法は異なります。そのため、とりあえずは専門の業者に相談することをおすすめします。

2.屋上での防水工事の方法とは

屋上の防水工事にはいくつか方法がありますから個別に紹介します

屋上の防水塗装を行っている写真

まず最初に紹介するのはシートを使用して防水する方法です。
シートと言ってもビニールシートではなく、塩ビシートやゴムシートです。これらを敷くことで雨や鳥の糞などが直接コンクリートに触れなくなりますから、劣化のスピードが遅くなり、結果として防水にも役立つという事です。塩ビシート防水を用いた機械的固定工法が主流になってます。

いろいろな場所の屋上でよく見る防水方法がウレタン防水です。
簡単に説明すると、屋上のコンクリートの上から液状のウレタンを塗るだけ。工事も早く重ね塗りも可能です。

その他にもアスファルト防水やFRP防水などがあります。
それぞれの防水方法にいくつかの工法があります。屋上の形状や使用目的、予算、工期などでいろいろ選べますので、迷われている方は専門業者に相談して下さい。

ここまでいくつかの防水工事方法を紹介しましたが、対応している工務店の数が一番多いのはウレタン防水だと思われます。DIY初心者でも比較的失敗しにくいのもウレタン防水ですから、自宅に屋上がある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

防水工事は業者によって得手不得手がはっきりしています。だからこそ業者選びが重要となります。多くの塗装業者が、ホームページでこれまでの実績や施工例などを掲載していますので、依頼する前にチェックしておくことをおすすめします。

3.屋上の防水工事を行う際の費用はいくら?

屋上防水工事の費用の相場は100㎡(約30坪)で70万円~110万円です。

屋上の防水塗装を行っている写真

使用する素材によって相場が若干異なりますので個別に紹介します。

まず単価自体を紹介すると、ウレタン防水が4,500~7,000円/㎡、FRP防水が6,000~8,000円/㎡、シート防水が4,000~8,000円/㎡、アスファルト防水が5,500~8,500円/㎡です。

つまり、100㎡(約30坪)でしたら、ウレタン防水が45万円~70万円、FRP防水が60万円~80万円、シート防水が40万円~80万円、アスファルト防水が55万円~85万円という事です。
実際には古いシートを剥がしたり、高圧洗浄機で汚れを洗い流すなどの費用が加算されますので、全体の相場は70万円~110万円程度になります。

すでにひび割れや雨漏りが起きている場合は別途補修工事が必要となり、それに伴う費用も加算されますからご注意ください。
また、建物の構造上、足場を組む必要がある時は1㎡あたり800円の追加費用が発生します。

実際には工事を依頼する業者によっても金額は大きく違います。ですので、屋上の防水工事を依頼する際は事前の見積もりが必須です。㎡単価に釣られて契約してしまうと、予期せぬトラブルに巻き込まれることも。
アフターフォローの関係もありますから、今回紹介した相場を踏まえて、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。

4.屋上の防水工事の注意点

屋上防水工事におけるいくつかの注意点を分かりやすく紹介します

事業者が屋上の防水塗装を行っている写真

まず最初に紹介するのは、自分で防水工事を行わないことです。
簡単そうなウレタン防水でも、実際にやって見ると意外と難しいのが現実です。塗装にムラがあると、後日の雨漏りする原因になります。そうなっては余計な費用が必要になりますね。
であれば、初めから業者に依頼しておく方が無難です。どうしてもDIYしたい方は自己責任でお願いします。

屋上防水工事の注意点として次に紹介するのは、日々のメンテナンスについてです。
防水工事別の耐用年数について先ほど紹介しましたが、これはあくまで定期的なお手入れを行った場合です。排水溝の詰まりを放置しておくと屋上の雨水が排水されず、結果として防水素材の劣化が早くなります。
3ヵ月に一度、排水溝のゴミを取り除くことや、5年に一度の再コーティングなどを怠らないように注意してください。

ここでの注意点として最後に紹介するのは、防水工事費用を計上する際の名目です。
マンションのオーナー様が屋上の防水工事を行った場合、修繕費か資本的支出かに分かれます。すでに雨漏りが発生している時の防水工事は修繕費ですが、デザインの変更に伴う防水工事でしたら資本的支出となります。
この判断は税理士でも意見が分かれるほど微妙です。そのため、追徴課税を納めなくてもいいように、分からない場合は見積もり書を持参して税務署で確認しておくことをおすすめします。

5.屋上での防水工事まとめ

屋上での防水工事に関する情報のまとめと重要ポイントのおさらい

塗料が塗られた屋上の写真

この工事に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

屋上の防水工事では、形状、立地条件、予算、工期によってさまざまな工法がありますから、適切なものを選びましょう。
手順としては、まず専門業者による事前調査、相場を踏まえた上で複数の施工業者から相見積もり、最も優良だと思う業者に依頼することです。

最後に、防水を長持ちさせるためには日々のメンテナンスが重要となります。

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