1.ペットのプランター葬とは?
広いお庭がなくても、身近でペットを埋葬供養できる方法です。
プランター葬とは、ペットの埋葬方法のひとつです。
プランター(植木鉢)に土をいれて、その中にご遺体やご遺骨を埋葬して供養する方法です。
自宅の庭がせまかったり、マンションなどでそもそも庭がなかったりする場合に最適な葬儀方法です。
プランター葬のメリットとしては以下の点が挙げられます。
・いつでもペットのお墓参りを行える
・引っ越しをする場合でも持ち運びができる
・庭がなくても手軽に供養ができる
・植えた草花を見ることで心が安まるといった効果が期待できる
反対にデメリットとしては以下のような点が考えられます。
・土の深いところに埋めることができないので、鳥や野良猫などの野生動物に掘り起こされるリスクが高い
・異臭や虫などによる近隣トラブルが起こる恐れがある
・遺体をそのまま埋めた場合、土に還るまで相当な時間がかかってしまう
プランター葬には、ペットのご遺体をそのまま埋葬する方法と、火葬を行ったあとにご遺骨を埋葬する方法の2つがあります。
後者の方法をとった場合であれば、先ほどご紹介したデメリットはほぼ関係がなくなります。
前者の方法をとる場合は、土に還るまでの時間が比較的短いハムスターやフェレットなどの小動物や小鳥、亀、熱帯魚、昆虫などが適しています。
犬や猫、うさぎ以上の大きさのペットの埋葬を行われたい場合や、先ほどご紹介したデメリットの部分が気になる場合は、一度火葬を行ってからご遺骨をプランター葬にすることをおすすめします。
また、その際に「粉骨」を行うことで、より土に還りやすくなります。
2.ペットのプランター葬を行う方法
プランター葬を執り行う際の手順をご紹介します。
■事前に用意するもの
・ペットのサイズに合わせた大きさのプランター
壊れやすいプラスチック製のものではなく、丈夫な陶器製のもので、最低30センチ以上のできるだけ深さのあるものを選びましょう。
・園芸用の土
普通の土ではなく、土に還りやすいよう園芸ショップなどで販売されている土を使用してください。
・腐葉土
微生物の働きを活性化させて、ご遺体が早く土に還りやすくなる手助けをしてくれます。
・肥料
腐葉土と同じ働きをしてくれます。
・針底石
水はけをよくし、プランター内の通気性をよくするために必要です。
・針底ネット
ナメクジなどの害虫の侵入を防ぐほか、土漏れを防ぐために必要です。
・プランターの下に敷く受け皿
花などを植えて水やりをした場合、匂いの原因になる水が出る場合があります。溜まった水はすぐに捨てるようにしましょう。
・草花の種
ペットのことを考えて選んだ種を用意しましょう。草花の選び方については次項でご紹介します。
上記が必須のものです。そのほかにも、スコップやバケツ、ビニール袋などもあれば作業がしやすくなります。
■ペットのプランター葬を行う手順
①土台作りをする
プランターの底にある穴がふさがるように鉢底ネットを敷きます。その上に底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰めます。
②土を混ぜ、敷きつめる
園芸用の土と腐葉土を1:1の割合になるよう混ぜて、プランターの3分の1程度まで敷き詰めます。バケツとスコップがあれば作業がしやすくなります。
③ペットのご遺体を置いて土をかぶせる
ご遺体を土に寝かせて、その上に腐葉土をかぶせて肥料をさらにその上からかぶせます。このようにすることで、ご遺体が土に還りやすくなります。
この際、ご遺体をタオルなどで包んでしまうと分解が遅くなり、虫の発生などにもつながるので避けましょう。木の葉やワラなどであれば下に敷いてあげても問題ありません。
④もう一度鉢底ネットを敷く
プランターに植えた草花の根がご遺体を傷つけないようにするためと、万が一掘り起こすことになった場合の目印として、ご遺体にかぶせた土の上にさらに鉢底ネットを敷きます。
⑤土をかぶせて、種をまく
園芸洋の土と腐葉土を1:1の割合で混ぜたものをかぶせて、植えたい草花の種をまいて完了です。
上記がご遺体をそのまま埋める場合のプランター葬のやり方です。
火葬した場合は、粉骨を行ってパウダー状になったご遺骨を土に混ぜてから花を植えるようにしてください。1年ほどで土とお骨は混ざり合います。
3.ペットのプランター葬でおすすめなお花はある?
プランターにお花を植える場合は、コスモスやパンジーなどの一年草がおすすめです!
プランターに植える花は、花が散っても枯れることのない多年草ではなく、一年で寿命を終える一年草が適しているといわれています。
その理由としては、多年草の場合、根が伸びやすくペットのご遺体に傷をつけやすいからです。
一年草の代表的な花は、コスモス、アサガオ、パンジー、ビオラ、スイートピー、デイジー、マーガレットなどがあります。
お花を育てるのは初めての方には、コスモスやアサガオが育てやすいのでおすすめです。
ただし、一番大事なのはペットを弔う気持ちなので、生前イチゴが好きだったからイチゴを植えてあげたいなどの想いがあればそちらを優先してください。
また、明るく華やかに弔ってあげたい場合は、ペットの遺影や生前好きだったおもちゃなどで飾り付けをしてあげるのもおすすめです。
4.ペットのプランター葬を行う上での注意点
においや虫の発生に注意!ペットのプランター葬は、火葬後のご遺骨を埋葬するのがおすすめ
一番気をつけなければならないことは、異臭や虫の発生です。
湿気が多いと臭いがしたり、小バエなどの虫が発生しやすくなります。そのため、ペットを埋葬するときはもちろんのこと、プランターは風通しがよく、日当たりのいい場所で保管するようにしてください。
家の中は湿気がこもりやすいため、なるべく避けた方がいいです。
また、ペットのご遺体は土に還るまで長年待つ必要があります。
ペットのサイズにもよりますが、骨になるまでに早くて1年、長い場合は10年以上かかる場合もあります。
そこから土に還るまでにまた長い年月がかかってしまいます。
そのため、誤ってプランターを倒してしまうと土に還る途中の姿のご遺体があらわになってしまうこともあります。
小さなお子様がいる場合は遊んで掘り起こしてしまうことも…。別のペットや野生動物にも掘り起こされる可能性は十分にあるので、プランターを倒さない・掘り起こさないように注意してください。
■ペットのプランター葬は、火葬後のご遺骨を埋葬するのがおすすめ
上記の注意点を解消するためにも、一度火葬を行ったうえでのご遺骨の埋葬をおすすめします。火葬を行なうことで、遺体が分解する際に発生する可能性のある病原体や悪臭を防ぐことができます。
また、飼い主様の考えによって様々ではありますが、ペットのご遺体を直接埋葬する場合、大切な子を土に埋めるのが心理的ストレスにつながるケースもあります。
直接の埋葬は、土に還す、お骨にするという目的ではありますが、やはり「大切な家族を自らの手で」というのは、ペットを亡くした直後のタイミングでは大きなハードルになることも考えられます。
ペット火葬事業者にもよりますが、小動物でも小さな可愛いお骨をしっかりと残せます。そうしたお骨を見届ける事でお気持ちの整理がつきやすいという一面があるため、その後に落ち着いた気持ちでプランター葬という形をしてあげると、より悔いのない良いお別れができるのではないでしょうか。
また、火葬後のご遺骨は一部お手元に残す事も可能です。思い出としてお骨の一部を残して持っておく、という選択も火葬後にしかできません。
費用は掛かってしまいますが、それでも一度火葬を行うことをおすすめします。
5.ペットのプランター葬に関するまとめ
この記事では、ペットの供養方法のひとつとして「プランター葬」についてご紹介しました。
ペットの供養方法のひとつであるプランター葬についてご紹介しました。
お庭のないマンションなどでも自分の近くで埋葬することができ、いつでもお墓参りが可能なプランター葬。ただしご遺体のまま埋葬してしまうと、野生動物などに掘り起こされたり、臭いや虫による近隣トラブルにつながったりと悲しい結果になってしまいます。そのようなリスクを削減するためにも、プランター葬の前に火葬を行うことをおすすめします。
火葬後に返骨してもらうにはペット葬儀への依頼が必要です。なかには24時間365日対応してあるペット葬儀社もあるので、いつでも相談できますよ。