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雨漏りの応急処置はどうやる?一時しのぎの対処法や注意点などを紹介!

公開日:2023.6.2 更新日:2024.4.19
雨漏りの応急処置はどうやる?一時しのぎの対処法や注意点などを紹介!

突然自宅で雨漏りが発生すると、あわててしまいますよね。
雨漏りが起こると、水が建物内に侵入し、床や壁、天井などの構造物を浸食していき、住宅の寿命を縮めることにつながります。
ただし、応急処置を適切に行うことで、この被害の拡大を最小限に抑えることができます。

そのため、たとえ一時しのぎであっても、雨漏りの応急処置を行うことは非常に重要です。

今回は、雨漏りが起こった時の応急処置の方法と注意点について解説します。
また、雨漏りすると発生リスクが高まる漏電の対策についても紹介いたします。

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1.雨漏りの応急処置をしないとどうなる?

応急処置を適切に行っていないと、雨漏り被害が拡大する

雨漏りしているリビングの絵

雨漏りを放っておくと、住宅や住民にさまざまな被害を与えることになります。
そういった被害の拡大を最小限にするためには、雨漏りに気付いたらできる限り早く適切な応急処置を行う必要があります。

雨漏りを放置することで起こる主な被害の詳細は以下の通りです。

・建物や家財への被害
雨漏りにより建物内に水が浸入すると、壁や天井、床などの構造材料を浸食したり、木材を腐食させたりして、建物の耐久性や安定性が損なわれることにつながります。
また、水分が浸透することで、壁紙がはがれたり、天井が垂れ下がったりするなど内装にも影響が出る可能性もあります。
そのほか、カーペットや畳、家具、家電製品も水に濡れることによって被害を受けることがあります。

・生活環境への被害
雨漏りによって室内の湿度が上昇すると、カビやダニの繁殖を促進することにつながります。 カビやダニは気管支喘息やアレルギー性鼻炎、過敏性肺炎の原因になるので、早急に対処しましょう。

また、湿度が高い状態が続くと、木材や家具などの物品にも影響を及ぼし、腐食や変形が生じることがあります。

・シロアリの発生リスクが高まる
雨漏りによって湿気が多くなった木材は、シロアリの大好物です。
床がふわふわしていたり建てつけが悪く感じたりする場合、シロアリが発生している場合があります。
また、シロアリは、木材だけでなく断熱材や電線をかじることもあります。
シロアリの駆除費用は数十万になるので、経済的にも負担が大きいです。

・電気トラブルのリスクが高まる
雨漏りによって水が配線や電気設備に浸入すると、ショートや火災の危険が生じます。水と電気は相性が悪いため、注意が必要です。

・雨漏りは家の価値を下げる
不動産業界においても、雨漏りの発生は最も家の価値を下げる要因になります。
雨漏りによって木材が劣化したり、耐震性能が低下したりするからです。引っ越しなどで家を売る予定がある方は、雨漏りに気付いたらいち早く対処しましょう。

2.雨漏りが起こりやすいのはどこ?

屋根や外壁、窓 、ベランダからよく発生する

屋根が劣化して雨漏りしている絵

雨漏りが発生しやすい主な場所をご紹介します。

・屋根
雨漏りが起こる場所として最も考えられるのが屋根です。
日光の紫外線や強い雨風などにより、年中絶え間なくダメージを受け続けている屋根はその分どうしても劣化しやすいです。
劣化や破損などによりできた隙間から浸水をしてしまい、雨漏りにつながるというわけです。

また、経年劣化以外にも、台風・強風などの自然災害や、施工不良による劣化や破損が雨漏りの原因になることもあります。

・外壁
外壁も屋根と同様に雨風や紫外線の影響を受けやすいため、雨漏りが発生しやすい箇所です。
外壁塗装が剝がれたり、シーリング材が劣化したりすることで、ヒビが入りそこから浸水することがあります。
外壁からの雨漏りは、台風や強風などで横殴りの雨になったときに発生しやすいといった特徴があります。

・窓
雨漏りはあらゆる隙間から水が侵入することで発生するため、窓のサッシの隙間からも雨漏りが発生します。
隙間ができる原因は窓と窓枠のサイズが合っていないことや、窓と外壁のすき間を接着してくれるコーキング材の劣化が原因といえます。
コーキング材を高耐久のものにすれば雨漏りを防げるので、覚えておきましょう。

・ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーには防水加工が施されていますが、紫外線などの外的要因により劣化が早まります。
劣化して防水加工が機能しなくなることで雨水がたまり、小さなヒビや亀裂に入り込んでしまうわけです。

また、ベランダの排水口にゴミがたまっていることも雨漏りの原因として考えられます。
うまく排水できずに行き場を失った雨水がたまっていき、ヒビにしみこんでしまうわけです。

3.自分でできる雨漏りの応急処置

床や壁を濡れないように保護する

雨漏りの水をバケツで受け止めている写真

天井や窓サッシから雨漏りが起きてしまったときには、まずは建物内への雨水の侵入を最小限にするために、とりあえず一時しのぎの対応を行いましょう。
応急処置を行わずに放置すると、室内が濡れたり床や壁にしみができてしまったりします。

雨漏りが落ち着いたら、再発しないようにするためにも、専門業者に相談することをおすすめします。

■雨漏りの応急処置に使えるアイテム一覧
・バケツ
・雑巾
・ごみ袋
・ブルーシート
・防水テープ
・防水シート
・防水スプレー

■雨漏り発生時にやるべき応急処置
・天井からの雨漏りの応急処置
天井から雨漏りしている場合は、床にレジャーシートや新聞紙、大きめの袋などを敷き、まずは床が濡れることを防ぎましょう。
その上にバケツや洗面器などを置き、落ちてくる水を受け止めるようにします。

水が溜まってくると周囲に飛び散るため、定期的に水を捨てるようにしましょう。

・窓周辺の雨漏りの応急処置
窓サッシからの雨漏りでは、まずは新聞紙やレジャーシートなどで床が濡れないように保護します。
カーテンは取り外し、近くにコンセントがある場合は水がつかないようにビニールを被せておくとよいでしょう。
雨漏りがする場所に雑巾やタオル、新聞紙などを使って水をできるだけ吸収し、落ち着くまでしのぎましょう。

・漏電予防の応急処置
雨漏りが発生しているときは、漏電にも注意をしなければいけません。
天井の照明器具や壁のコンセントなど様々なところに電線が張り巡らされており、その電線を雨漏りが伝うからです。
漏電により感電や火災が起きたり、ブレーカーが落ちることで電化製品が故障したりする恐れがあります。
特に感電すると最悪死に至るので、絶対に避けなければいけません。

漏電しているかどうかについてはブレーカーから確認できます。
まずは、ブレーカーを全て落とし、一番大きなスイッチ(アンペアブレーカースイッチ)だけをオンにします。
次に小さなスイッチを順番にオンにします。もし漏電してる場所があれば、そのスイッチは勝手にオフになります。

漏電が発生しているようであれば、すぐに電力会社に連絡しましょう。電力会社が来るまではそのままスイッチはオフにしておいてください。
また、もし漏電が発生していなくても雨漏りが発生している部屋のスイッチは、安全のためオフにしておきましょう。

電力会社に電話をする場合、いつまでに来てくれるのか、安全をどう保つべきかを聞いておくことをおすすめします。

4.屋外の雨漏りの応急処置は要注意

よっぽどなことがない限りプロに任せよう

雨漏りしている屋根をブルーシートで応急処置している写真

まず、前提として屋根の雨漏りの応急処置は高所での作業になるので、転落事故の恐れなどの大きなリスクの伴う行為であることを覚えておいてください。
また、専門的な知識と技術がない場合は、作業に失敗して余計に雨漏りの被害がひどくなることもあります。

もしどうしても自分で行う必要がある場合は、以下の条件下でのみ行うようにしてください。
・雨が降っていない、かつ風が少ない日である
・屋根が乾燥している状態である
・作業者は2名以上である


また、屋根に上った際は絶対にはじっこは歩かないでください。

怪我をしないためにも、服装にも十分に気を付ける必要があります。
作業するときの服装は、ヘルメットを着用し、滑りにくい靴、動きやすい長袖と長ズボン、ゴム手袋などを用意しましょう。

・屋根の雨漏の応急処置
屋根の雨漏りの応急処置では、ブルーシートで覆うとよいでしょう。
土のうを用意し、ブルーシートが風で飛ばないように押さえます。土のうが足りなかったり、ブルーシートと屋根の間に隙間があったりすると風に煽られて飛ばされるリスクがあります。
近隣の家に被害が及んだり、怪我や事故に繋がったりしないように、ブルーシートには隙間ができないようにしっかりと設置しましょう。

・外壁の雨漏りの応急処置
外壁からの雨漏りの場合は、防水テープでひび割れの隙間を埋め、屋内に雨水を侵入させないように塞ぎます。
補修個所の汚れやごみを取り除き、乾燥させてから行うようにしてください。

5.雨漏りの応急処置を行う際の注意点

屋根の修理などは専門的な知識と技術力が必須

注意点のイメージ写真

ここでは、雨漏りの応急処置をする上での注意点を解説いたします。

・1人で作業しない
繰り返しになりますが、屋根の雨漏りの応急処置をする場合、1人で作業するのは危険です。
屋根は3メートルから5メートル程度の高さになり、落ちたときに大怪我につながる恐れがあります。
その際、他に作業をしている人がいないと、すぐに助けを呼ぶことが難しくなってしまいます。

また、雨が降っているときの作業はやめておきましょう。
雨で滑りやすくなっているため、下に落ちる危険性が高くなるからです。

屋根の応急処置は、自分で無理に行わず、専門業者に任せた方が確実です。

・コーキング材を使わない
確かにコーキング材は雨漏りの対処には有効ですが、素人には扱いづらいのでやめておくべきでしょう。
コーキング材を扱うには、攪拌作業やプライマーの塗装など様々な知識が必要な上に「一級技能検定合格証書防水施工」という国家資格も存在するほど難しいのです。

間違った場所に塗ってしまうと、雨水の通り道が変わり雨漏りを悪化させる恐れがあります。
コーキングが必要であれば、専門業者に依頼したほうが確実です。

・釘打ちしない
強風や釘の劣化により雨漏りが発生する可能性がありますが、その際に自分で釘打ちをしてはいけません。
屋根の釘はプロの技術や知識の元、簡単に飛ばないようになっています。下手に釘打ちをした場合、屋根に穴が開いて雨漏りが悪化する恐れがあるわけです。

6.雨漏り修理は専門業者に依頼しよう

応急処置はあくまでも一時しのぎなので、そのままには絶対しない

屋根修理事業者を迎える依頼者の写真

雨漏りが起こったときに、簡単な応急処置を行って水の侵入が止まったとしても、そのままにしておくのはリスクがあります。
一時的に雨漏りをしのいでいるだけなので、このままではいつまた再発するかわからないためです。

応急処置の対応では、雨漏りの根本的な原因の解決にはなっていないので、目には見えていない場所で被害が進行している可能性もあります。
そのまま放置してしまうと、建物の基礎や柱が腐食したり、錆びたりして、建物自体に大きな影響を及ぼすリスクもあります。

万が一シロアリやカビが発生する事態になってしまうと、建物にも人体にもよいことはないので、すみやかに専門業者に相談するようにしましょう。

また、雨漏りによって電気配線の絶縁体の隙間に水が入り込むと、漏電が起こる場合があります。
漏電により停電が起こったり、建物内部の金属が漏電により発熱して発火したりすると、火災に繋がるリスクもあります。

こういったことに陥らないためにも雨漏りによる漏電がある場合はすみやかに専門業者に相談してください。
家の寿命に繋がることや健康被害に悪影響を及ぼすこともあるため、早めの対処を行いましょう。

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