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屋根から落ちる雪対策の方法とは?工事の種類や費用などを詳しく解説

公開日:2023.12.26 更新日:2024.4.22
屋根から落ちる雪対策の方法とは?工事の種類や費用などを詳しく解説

屋根から落ちる雪の対策をしていないと、屋根に積もった大量の雪が突然落ちて思わぬ事故が起きたり、周辺の設備に被害を及ぼしたりすることがあります。不慮の事故や設備の破損を未然に防ぐためにも、屋根の落雪対策は大変重要です。

今回は、屋根から落ちる雪対策の工事の種類や費用などについて、詳しく解説します。

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1.屋根から雪が落ちるとどうなる?

落雪は事故やトラブルにつながる

雪が屋根から落ちている絵

冬になって雪が降ると、屋根に積もった雪が突然落ちてくることがあります。屋根からの落雪は、場合によっては命取りともなる危険な現象であり、適切な対策が必要です。

屋根から落ちる雪は、その量とスピードから大きなエネルギーを持ちます。もし、それが道路や歩道に落ちれば、通行している方々への重大な事故を招きかねません。

また、住宅の構造によっては、落雪が外構やカーポートを破壊し、大切な財産を奪うことも考えられます。
カーポートに車が停めてあった場合は、車に被害が及ぶこともあるでしょう。

もちろん、隣の家への被害も避ける必要があります。
落雪がもとでご近所トラブルに発展したり、庭の木や植木鉢が破壊されたりするリスクもあるでしょう。

時には、屋根から落ちる雪で家の出入り口が塞がれてしまう可能性も否定できません。

これらを考慮して、屋根から落ちる雪の対策を計画的に行うことが大切です。最適な落雪対策を行うことで、冬でも安心して過ごすことが可能となります。

2.屋根から落ちる雪の対策工事とは?

屋根の落雪対策に有効な工事の種類

雪止めが設置された屋根の写真

屋根から落ちる雪対策の工事には、さまざまな方法があります。
ここでは、「雪止めの設置」「無落雪屋根へのリフォーム」「融雪設備の設置」「落雪設備の設置」の4つをご紹介します。

・雪止め設置工事
「雪止め」とは、屋根に設置することで積もった雪が一気に落下するのを防止できる装置です。今ある屋根への後付けが可能で、積雪量が少ない地域の住宅には特に効果的です。特に、日当たりの悪い北面の屋根は、積もった雪が溶けにくいため、設置を考えた方が良いかもしれません。

ただし、豪雪地域では、雪止めだけでは対策が難しいこともあります。

・無落雪屋根へのリフォーム
「無落雪屋根」は雪が自然に落ちないように設計されている屋根のことで、屋根からの雪の落下による事故や損害を防ぐ目的があります。

無落雪屋根に関する詳細は、下記の記事をご参照ください。



・落雪設備
「落雪設備」は、屋根に積もった雪をヒーターで溶かして強制的に落下させる設備です。屋根に上ることなく雪下ろしが可能になりますが、雪を落とすためのスペースは必要です。

また、この設備ではヒーターを使用するため、電気代のコストが発生します。

・融雪設備
屋根の「融雪設備」は、屋根の上に積もった雪をヒーターで溶かすシステムです。この設備を導入すると、雪下ろしの作業が不要になるほか、雪を下ろすためのスペースを確保する必要もなくなります。

ただし、こちらもヒーターの電源を使用しますので、雪を溶かす際の電気代を考慮する必要があるでしょう。

以上のような対策を通じて、屋根からの雪の落下による事故や被害を防ぐことが期待できます。それぞれの家の状況や地域の特性に合わせて、適切な対策を選択しましょう。

3.屋根から落ちる雪対策の費用相場

雪止めや融雪システム設置の費用

費用相場のイメージ写真

屋根から落ちる雪対策には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、それぞれの工事の費用相場ついて詳しく見ていきます。

・「雪止め」を設置する費用相場
雪止めは、雪の落下を防ぐための金具や部材のことを指し、設置にかかる費用相場は7万~40万円ほどかかります。
雪止めの種類によって費用相場は異なり、扇型の雪止めは7万~10万円ほど、L字型は15万~25万円ほど、瓦型であれば20万~40万円ほどの費用がかかるでしょう。

・「無落雪屋根」を設置する費用相場
無落雪屋根は、その名の通り、雪が落ちにくい形状の屋根を持っており、雪が積もりにくくなる仕組みとなっています。リフォームの費用相場は、100万~300万円ほどです。

・「落雪設備」を設置する費用相場
落雪設備の導入には、おおよそ30万円の費用が必要です。

・「融雪設備」を設置する費用相場
融雪設備の導入費用は、150万~300万円ほどとなります。具体的な費用は、設備の種類や範囲によって変動することもありますので、事前に確認しましょう。

予算や雪の量に応じて適切な対策を選び、安全な冬を迎えるための準備をしましょう。

4.屋根から落ちる雪の被害で火災保険は使える?

雪災補償があれば使える

火災保険のイメージ写真

屋根から落ちる雪の被害があった場合は、修繕工事の費用を保険でカバーしてもらうことができる可能性が高まります。

火災保険には、「雪災補償」という項目があるケースが多く、これにより雪に関する多くの被害が補償の対象となります。
例えば、雪の重さで屋根が歪んだり、雨どいが壊れたりするケースはもちろん、落雪によりカーポートが損傷した場合や、近隣の山での雪崩被害も補償の対象となるでしょう。

ただ、雪災補償の内容や補償額は保険会社によって異なるため、全ての被害が補償されるわけではありません。実際の補償内容や審査基準については、加入している保険会社に直接問い合わせることが必要です。

屋根から落ちる雪対策を行いながら、適切な保険加入をしておくことで、冬の大雪時にも安心して過ごせるでしょう。

5.屋根から落ちる雪の対策は専門業者に相談しよう

事故を未然に防ぐ対策が重要

住宅を見ている修理事業者の写真

屋根から落ちる雪は、思わぬ危険をはらんでいます。冬の季節は、屋根に積もった雪が突然落ちることで、家の周りの設備や人々に対する危険性が高まります。
一度積もった雪が固まると、その落下の力は予想以上です。だからこそ、事前の対策がとても重要です。降雪の多い地域や、気温の低いエリアでは、特に落雪のリスクが高まります。

これらのリスクを低減するためには、専門的な知識と経験による対策が不可欠です。

事故を未然に防ぐため、屋根の雪止めの設置などを検討することが重要でしょう。雪止めにはさまざまなタイプがあり、その家の構造や周辺環境によって適切なものが異なります。条件に応じて、最適な方法を選択することが大切です。

自身での判断は難しい場面もあるため、実績のある事業者に相談することを強くおすすめします。適切なアドバイスを受けることができ、安全な冬を迎える手助けとなるでしょう。

また、屋根の修理やリフォーム事業者に依頼すると、雪の対策だけでなく、雨漏りの修理なども同時に行うことができます。
この機会に、家のメンテナンスを行い、快適な生活空間を手に入れることを考えてみてはいかがでしょうか。

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