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雨漏りする時としない時の違いとは?理由と解決方法を解説

公開日:2024.6.17
雨漏りする時としない時の違いとは?理由と解決方法を解説

雨漏りする時としない時があることに疑問を感じる方は多いと思います。実際、雨が降るたびに必ずしも雨漏りが発生するわけではありません。ある日には雨漏りが起こり、別の日には全く問題がないこともあります。

この記事では、雨漏りが発生する時としない時がある理由について詳しく解説し、なぜそのまま放置することが非常に危険であるかを説明します。この記事を通じて、雨漏りから家を守るための理解を深めることができるでしょう。

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1.雨漏りする時としない時の違いとは?

雨の量や強さなどによる

強風に吹かれて雨漏りしている家のイラスト

自宅の雨漏りが発生する時としない時がある理由は、いくつかの要因による可能性があります。以下にその主な要因を挙げます。

・雨の強さと方向
雨の強さや降り方、風の方向によって、雨漏りが発生するかどうかが影響されます。風が強くて斜めに降る雨は、通常の垂直に降る雨よりも建物の隙間に入り込みやすくなります。

・雨の量と頻度
小雨や短時間の雨では問題がなくても、大雨や長時間の雨が降ると建物内部に水が浸入して雨漏りにつながることがあります。

・屋根や外壁の状態
屋根や外壁の状態が劣化している場合、特定の条件下でのみ水が浸入することがあります。例えば、ひび割れやシーリングの劣化が一部にあり、そこから水が入ることがあります。

・排水システムの詰まり
雨樋や排水システムが詰まっていると、通常の雨であれば問題ないですが大雨の時には排水が追いつかず、建物内部に水が溢れることがあります。

・建物の傾きや沈下
建物が傾いたり沈下したりしている場合、一部の箇所に水が集まりやすくなり、特定の条件下でのみ雨漏りが発生することがあります。

・気温の変化
気温の変化によって、建材が膨張・収縮することがあります。これにより、普段は問題ない隙間が一時的に広がり、雨漏りの原因となることがあります。

これらの要因が組み合わさることで、雨漏りが発生する時としない時があるのです。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを軽減することができます。

2.雨漏りしない時があっても放置しない

放置すると深刻な問題を引き起こすことがある

雨漏りしてカビが生えている天井のイラスト

雨漏りが発生する時としない時がある場合でも、そのまま放置することは決して良い選択ではありません。

まず第一に、雨漏りは建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。
雨水が建物内部に浸入すると、木材が湿気を吸収して腐食しやすくなり、金属部分は錆びてしまいます。このような劣化は建物全体の耐久性を低下させ、長期的には修繕費用がかさむ原因となります。

さらに、雨漏りがもたらす湿気は、カビの発生を促進します。
カビは単に見た目が悪いだけでなく、健康にも深刻な影響を及ぼします。特にアレルギー体質の人や呼吸器系に問題がある人にとって、カビは大敵です。カビが繁殖することで、室内の空気質が悪化し、住環境が不健康なものとなります。
家の中で快適に過ごすためには、カビの発生を防ぐことが不可欠です。

また、雨漏りが電気系統に及ぼす影響も無視できません。水が電気配線や機器に触れると、漏電や短絡が発生するリスクが高まります。
これにより、火災の危険性が増大します。実際に、雨漏りが原因で火災が発生した事例も少なくありません。家族の安全を守るためにも、電気系統への影響を避けるために雨漏りを放置することは避けるべきです。

さらに、雨漏りは内装にもダメージを与えます。例えば、壁紙や天井材が水分を含むと、シミや剥がれが生じ、美観を損ねます。これらの内装の修繕もまた、費用がかかることとなります。見た目が悪くなるだけでなく、室内の快適性も損なわれるため、生活の質が低下してしまいます。

最後に、一度発生した雨漏りは、放置することでさらに悪化する可能性があります。
初期段階では小さな漏れで済んでいたものが、時間の経過とともに拡大し、修繕がより難しく、費用も高くなることがあります。定期的な点検と早期の対応が、雨漏りの拡大を防ぎ、建物を長持ちさせるためには重要です。

以上の理由から、雨漏りが発生する時としない時がある場合でも、そのまま放置することは避けるべきです。早急に専門家に相談し、適切な修理を行うことで、建物の安全性と快適性を保つことができます。雨漏りのリスクを低減するために、定期的なメンテナンスと迅速な対応を心がけることが大切です。

3.雨漏りしやすい箇所はどこ?

雨漏りしやすい箇所は主に4つある

天井から雨漏りしている家のイラスト

雨漏りがしやすい箇所は、主に以下の4つです。

・屋根が劣化した箇所
屋根のひび割れた箇所が雨漏りの原因となるケースは多く、屋根の塗装が劣化してくると防水性がなくなってひび割れなどが起こります。
また、台風の時には、飛散物によって屋根がひび割れることもあります。

そのため素材によって違いがありますが、数年に一度塗装によるメンテナンスや専門家のチェックが必要です。

・外壁やサッシがコーキングされた箇所
外壁やサッシのわずかな隙間から雨漏りが発生するケースも考えられます。
本来、外壁やサッシの継ぎ目を埋めるコーキングの目的は、水が住宅内に入らないように保護することです。しかし、コーキングは紫外線などが原因で劣化してしまうため、劣化した箇所から雨が入り込んで雨漏りしてしまう場合があります。
雨が弱い時は住宅内にまで届かないケースが多いですが、外壁にたたきつけるような大雨の時は大量の水が入り込むことも考えられます。

・外壁がひび割れた箇所
外壁がひび割れた箇所から雨漏りが発生するケースもあるので、雨漏り対策のためにも外壁のひび割れは日頃から確認しておきましょう。
住宅の外壁は、寒暖差や雨風にさらされているため劣化しやすいです。外壁の劣化した箇所に雨桶からオーバーフローした雨水がかかったり、地震など外部からの圧力によって外壁にひび割れが生じたりする可能性もあります。
外壁は表面が塗装の膜で保護されているため、塗料の表面のひび割れは雨漏りに直結しませんが、外壁本体のひび割れに強い雨が吹きつけると雨漏りが発生します。

・陸屋根
傾斜のないフラットタイプの陸屋根は雨漏りしやすいです。
強い雨が降ったり長時間の雨に陸屋根がさらされたりすると、スムーズに排水されずに雨水が溜まります。雨水が溜まった箇所に傷などがあると、雨水が入り込んで雨漏りが発生するのです。
陸屋根の水を流すドレーンにゴミが詰まっていると発生しやすいため、日頃から陸屋根の清掃・点検を怠らないようにしましょう。

4.雨漏りを予防する方法は?

定期的な点検とメンテナンスは必須

家のメンテナンスのイメージ画像

雨漏りを予防するために公開的な対策方法をご紹介します。

まず第一に、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
屋根や外壁、雨樋などの状態を定期的にチェックし、ひび割れや破損、劣化箇所を早期に発見することが予防の基本です。
特に屋根材のひび割れやズレ、雨樋の詰まりや破損は雨漏りの主要な原因となります。専門家に依頼して定期的な点検を行い、必要に応じて修繕することが推奨されます。

次に、屋根の適切な勾配と防水処理を確認することが大切です。
屋根の勾配が不適切であると、水がたまりやすくなり、雨漏りの原因となります。また、防水シートの劣化や破損も雨漏りを引き起こす要因です。
これらの問題を防ぐために、屋根の設計や施工時に適切な勾配を確保し、防水シートの状態を定期的にチェックすることが必要です。

外壁の塗装も重要な予防策の一つです。
外壁の塗装は、建物を保護するバリアとして機能しますが、時間の経過とともに劣化します。定期的に再塗装を行うことで、外壁の防水性能を維持し、雨水の侵入を防ぐことができます。
特にシーリング部分の劣化には注意が必要で、ひび割れや剥がれが見られた場合は早急に補修することが重要です。

雨樋の清掃も忘れてはいけません。
雨樋が詰まると、排水がスムーズに行われず、屋根や外壁に水が溢れ出すことがあります。これが原因で雨漏りが発生することが多いため、定期的に雨樋を清掃し、落ち葉やゴミを取り除くことが予防策となります。

特に秋から冬にかけての落ち葉が多い季節には、こまめな清掃が必要です。

さらに、屋根裏や天井の換気を確保することも大切です。
換気が不十分だと、屋根裏に湿気がこもりやすくなり、結露が発生することがあります。この結露が原因で、雨漏りと同様の被害が出ることがあります。適切な換気システムを導入し、屋根裏の湿気を抑えることが効果的です。

最後に、緊急時の対応策を準備しておくことも重要です。
大雨や台風などの異常気象が予想される場合には、事前に防水シートやブルーシートを用意し、一時的な応急処置ができるようにしておくと安心です。また、雨漏りが発生した場合には、迅速に専門家に相談し、適切な修理を行うことが重要です。

これらの予防策を実践することで、雨漏りのリスクを大幅に低減し、建物の安全性と快適性を維持することができます。定期的なメンテナンスと早期の対応を心がけることで、雨漏り予防をしましょう。

5.雨漏りする時としない時がある場合は早めに修理しよう

相見積もりを取るのが重要

家の屋根にのぼって瓦修理を行う業者のイラスト

雨漏りする時としない時がある場合は、業者に依頼して修理してもらう必要があります。
一度でも雨漏りが発生しているという事実自体が、建物のどこかに問題があることを示しているためです。この問題を放置してしまうと、前項で説明したように建物自体に深刻なダメージを与えることになります。

雨漏り修理は専門事業者に依頼するのが一般的で、最も確実な方法です。専門事業者は必要な知識、経験、工具を持っており、原因を正確に特定し、適切な修理を行うことができます。
しかし、一部の軽微な雨漏りや初期の問題については、DIYで対応できる場合もあります。以下に、専門事業者に依頼すべき場合とDIYで対応可能な場合について説明します。

■専門事業者に依頼すべき場合
・原因が不明な場合
雨漏りの原因を特定するのは難しいことが多いです。屋根や外壁、排水システムなど、複数の要因が絡んでいる場合もあります。専門事業者は専門的な知識と経験を持っており、迅速かつ正確に原因を特定できます。

・大規模な修理が必要な場合
屋根の張替えや大規模な外壁の修繕など、大掛かりな工事が必要な場合は、専門事業者に依頼することが望ましいです。適切な技術や設備を持たないと、修理が不十分で再度問題が発生する可能性があります。

・構造的な問題がある場合
建物の構造に関わる問題が原因で雨漏りが発生している場合、専門家の知識と技術が必要です。例えば、屋根の勾配や構造が原因で雨水がたまる場合などは、専門的な対応が求められます。

・安全上のリスクがある場合
屋根に登るなど、高所での作業が必要な場合は、安全面を考慮して専門事業者に依頼することが賢明です。高所での作業は危険を伴い、専門的な訓練を受けた人だけが行うべきです。

■DIYで対応可能な場合
・小さなひび割れやシーリングの補修
外壁や窓枠の小さなひび割れやシーリングの劣化など、比較的簡単な修理はDIYで対応できることがあります。市販のシーリング剤や補修材を使用して、ひび割れや隙間を埋めることができます。

・雨樋の清掃
雨樋に詰まった落ち葉やゴミを取り除く作業は、比較的簡単に行えます。定期的な清掃を行うことで、雨水の流れを確保し、雨漏りを予防できます。

・防水シートの補修
屋根の一部が破損している場合、市販の防水シートや防水テープを使って一時的な修理を行うことができます。ただし、これはあくまで応急処置であり、長期的な解決策ではありません。

▼DIYで注意すべき点
DIYで雨漏り修理を試みる場合、以下の点に注意する必要があります。

・安全性の確保
高所での作業や危険な場所での作業は避け、安全第一で行動することが重要です。

・適切な修理アイテムの選定
市販の修理キットや補修材を使用する場合、適切なものを選ぶことが重要です。間違った材料を使用すると、逆に問題を悪化させることがあります。

・専門家への相談
DIYで修理を試みる前に、専門家に相談することをおすすめします。必要なアドバイスや適切な方法を教えてもらうことで、失敗を防ぐことができます。

結論として、雨漏りの修理は専門事業者に依頼するのが最も確実で安全な方法ですが、軽微な問題に関してはDIYで対応することも可能です。
ただし、自己判断での修理が難しい場合や安全上のリスクがある場合は、必ず専門事業者に依頼するようにしましょう。

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