もうボロボロにさせない!猫の襖対策&正しい補修方法
公開日:2025.10.15
猫は癒しを与えてくれる存在ですが、爪とぎの習性によって襖がボロボロになってしまい、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。襖にできた傷や破れを放置すると、被害が広がって見た目が悪くなるだけでなく、住まいの快適さにも影響します。
この記事では、自宅で簡単にできる襖の猫対策や、猫が襖に興味を示さなくなるような工夫を紹介します。さらに、損傷が大きい場合に専門のリフォーム業者による襖や畳の張替えで効率的に修復する方法についても解説します。
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1.猫はなぜ襖を引っ掻くのか
爪研ぎやストレス解消などが主な理由
猫が襖を引っ掻くのにはいくつか理由があり、決して単なるいたずらではありません。ここでは、主な原因を分かりやすく解説します。
爪とぎ
猫にとって爪とぎは生活の一部であり、古くなった爪の外側を削り落として鋭い爪を保つための自然な行動です。 襖の紙や布は爪が引っかかりやすく、猫にとってちょうど良い研ぎ場になります。
また、野生時代の木登りや狩りの名残から、家具や襖を爪とぎの対象にしてしまうこともあります。
ストレス解消
猫は環境の変化や生活リズムの乱れに敏感で、飼い主の外出や家具の移動など、わずかな変化でも不安を感じることがあります。 その結果、襖を引っ掻くことで気持ちを落ち着けようとすることがあります。
人間が緊張したときに爪を噛んだり足を動かしたりするのと同じように、猫にとってもストレス発散の行為なのです。
縄張りの主張
猫の肉球にはフェロモンを分泌する腺があり、引っ掻いた場所にはそのニオイが残ります。 これにより、「ここは自分の場所」と示すことができます。
特に襖のように人や猫が頻繁に通る場所は、縄張りのマーキングポイントになりやすく、繰り返し引っ掻く傾向があります。
飼い主へのアピール
猫は構ってほしいときや、自分を見てほしいときに襖を引っ掻くことがあります。 この行動は、飼い主とのコミュニケーションの一環です。
日頃から猫と遊ぶ時間を設けたり、スキンシップを増やしたりすることで、襖を引っ掻く頻度を減らせる可能性があります。
このように、襖を引っ掻く行動には「爪とぎ」「ストレス解消」「縄張りの主張」「飼い主へのアピール」など、複数の理由が組み合わさっています。
猫にとっては自然で意味のある行動であるため、原因を理解したうえで対策を行うことが大切です。
2.襖を猫の爪から守る対策
保護シートや爪とぎ防止スプレーの活用方法
猫が襖で爪を研いでしまうのは自然な行動ですが、適切な対策を取ることで被害を減らせます。ここでは、襖を守るための具体的な方法をいくつかご紹介します。
保護シートの活用
保護シートは襖の表面を覆うことで、猫の爪が直接襖に触れないようにするアイテムです。透明タイプであれば襖の見た目を損なわず、和室の雰囲気をそのまま保てます。
粘着タイプならしっかり貼れ、吸着タイプであれば賃貸でも剥がす際に襖を傷めません。表面が滑らかなので、猫が爪を引っかけにくくなり、自然に爪とぎ器などの別の場所に誘導もできます。
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爪とぎ防止スプレーの利用
爪とぎ防止スプレーは、猫が嫌がる香りを襖に付けることで爪とぎ行動を抑える方法です。柑橘系や木酢、わさびなどの成分を含むスプレーは多くの猫が苦手とします。
透明な液体タイプを選べば襖を汚す心配もありません。ただし、猫によって反応が異なるため、いくつか試して相性の良いものを選ぶことが大切です。
専用の爪とぎやキャットタワーの設置
襖だけを守ろうとしても、猫の本能的な爪とぎ行動を完全に止めることはできません。そこで、襖の近くに爪とぎやキャットタワーを置き、猫が爪とぎやタワーを使う習慣を付けるのが効果的です。
麻縄や段ボール製の素材は猫に好まれやすく、遊びながら自然に襖以外で爪を研ぐようになります。
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襖で爪を研いでしまう猫に困っていませんか?
「猫壱 バリバリボード(2つ折りタイプ)」は、襖を傷つける前に猫の爪とぎ場所をつくれる段ボール製ボードです。2枚が折りたたみ構造でつながっており、襖や壁に立てかけて使う設計。しっかりとした厚みのある素材で研ぎ心地がよく、粉が飛び散りにくいのも特徴です。猫の習性に合わせた高さで、自然とこちらを選んで爪を研ぐように導きます。襖を守りながら猫の満足も叶える人気の爪とぎです。
- 参考価格
- ¥2,564(税込)
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- 猫壱
爪の管理とネイルキャップ
定期的に爪を切ることも効果的です。猫用の爪切りで長さを整えておくと、爪とぎの回数や力を抑えられます。
それでも襖で爪を研いでしまう場合は、ネイルキャップを使うのも一つの方法です。爪にキャップを付ければ襖に傷が付くのを防ぎつつ、猫の自然な動きも比較的妨げません。
ただし、1〜2か月ごとに交換が必要で、装着を嫌がる猫もいます。初めて試すときは少しずつ慣らし、強いストレスを感じるようなら無理に続けず、別の方法に切り替えるのがおすすめです。
これらの方法は単独でも効果がありますが、保護シート、スプレー、爪とぎ器を組み合わせることでより高い効果が期待できます。
大切なのは、猫の習性を理解して無理にやめさせるのではなく、自然に別の行動へ誘導することです。
こうした工夫を続けることで、襖を守りながら猫と快適に暮らせる環境を作れます。
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猫の爪切りが苦手な方にぴったりなのが、「猫壱 爪切り 猫 スパッと切れる 合金鋼 日本製」です。切れ味のよい合金鋼の刃が、力を入れなくてもスッと爪をカット。刃先が小さく、猫の小さな爪にもしっかりフィットします。切ったときの衝撃が少ないため、猫が驚きにくいのも魅力。持ちやすいグリップで安定感があり、すべりにくい設計です。日本製ならではの丁寧な仕上げで、猫のケア時間をもっと快適にしてくれる信頼の一本です。
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▶ペットネイルキャップ 100ピース

家具や襖を傷つけてしまう猫の爪に悩んでいる方にぴったりなのが、「ペットネイルキャップ 100ピース」です。やわらかい素材のキャップを爪にかぶせるだけで、引っかき傷を防止できます。軽くて違和感が少なく、猫もストレスを感じにくい設計。専用の接着剤で簡単に装着でき、外れにくいのもポイントです。豊富なカラー展開で見た目もかわいらしく、ファッション感覚で使えるのが魅力。大切な家と猫、どちらも守れる便利なアイテムです。
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3.破れた襖は自分で修繕できる?
補修シートや張替えキットを使えばDIY可能!
襖は和室の印象を左右する建具ですが、猫の爪によって破れてしまうことがあります。小さな破れでも放置すると傷が広がることがあるため、早めの補修が大切です。
ここでは、猫による破れを補修するための市販シートや張替えキットを使ったDIY修繕の手順を順番に解説します。
小さな破れや穴を補修する場合(補修シート使用)
①破れの状態を確認する 猫の爪による破れや引っ掻き傷の大きさを確認し、補修シートで対応できるか判断します。襖紙がまだ十分残っている小さな破れであれば、シートで簡単に補修可能です。
②補修シートのサイズを決める
破れた部分より少し大きめに補修シートをカットします。少し大きめにしておくと、貼ったときに端が浮きにくくなり、仕上がりもきれいです。裏紙にガイドラインが付いているタイプなら、まっすぐ簡単にカットできるのでおすすめです。
③裏あての準備(必要に応じて)
破れが穴になっている場合は、厚紙を穴のサイズに合わせて切り、裏から差し込みます。厚紙は破れ部分を支える役割があります。
④補修シートを貼る
補修シートや襖紙用の糊を使い、破れた部分に貼り付けましょう。貼るときは中央から外側に向かって空気を押し出すように指やヘラで押さえると、シワができにくくなります。シールタイプなら糊が不要で、手軽に作業できます。
⑤乾燥させる
貼り付けた後は、シワがよらないように軽く上から押さえます。糊タイプの場合は、しっかり乾燥させるのがポイントです。
補修シートには無地タイプのほか、花柄や和風デザインなど種類が豊富にあります。「補修跡を目立たせたくない」「和室の雰囲気を少し変えてみたい」という方は、デザイン入りのシートを選ぶのもおすすめです。
ただし、襖紙と色合いや素材感がぴったり合うものを探すのは難しく、補修した箇所がどうしても目立つ点には注意が必要です。
▶ふすま・しょうじ補修シール

襖にできた小さな破れや傷、そのままにしていませんか?
「ふすま・しょうじ補修シール」は、気になる部分に貼るだけで簡単に補修できる便利なシールです。色や質感が襖紙になじみやすく、補修後も自然な仕上がりに。裏面は強力な粘着タイプで、はがれにくく長持ちします。ハサミやカッターで好きな形にカットできるので、破れの大きさに合わせて調整も可能。貼るだけの手軽さで、業者に頼まずきれいに直せる頼れる補修アイテムです。
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広範囲の破損や全面張替えの場合(張替えキット使用)
猫が繰り返し襖で爪を研いでしまうと、破れが広がり全面的な張替えが必要になることもあります。
襖の張替えキットには、襖紙や茶チリ紙、糊、ヘラなど、張替えに必要な道具が一式そろっています。キットには従来の糊貼りタイプのほか、アイロンやシールで貼るタイプもあり、初心者でも比較的手軽に作業できます。
費用は襖紙4枚セットで2,000~3,000円ほどが目安です。破れが大きい場合は、別途補修紙を用意しましょう。
①引き手と枠を外す
引き手は釘がなければバールで外せます。釘付きならバールで浮かせ、ペンチで抜きます。枠は隙間にバールを差し込み、当て木をして軽く叩いて外します。マスキングテープで印を付けておくと戻すときに便利です。
②古い襖紙と下張りの茶チリ紙を剥がす
襖紙と下張り紙を慎重に剥がします。猫の引っ掻き跡が深い場合は、補修紙を大きめにカットし、市販の襖用の糊を濃いめに作ってしっかり貼り、補強します。少し濃いめに糊を作ると、紙がよれにくく扱いやすくなるため、初心者でも作業がスムーズに進みます。
③茶チリ紙を貼る
新しい茶チリ紙を「袋張り」と呼ばれる方法で貼ります。袋張りとは、茶チリ紙の周囲に糊を塗り、中央から外側へ空気を抜きながら均等に貼る方法です。乾燥後に軽く水を含ませるとピンと張ります。
④新しい襖紙を貼る
茶チリ紙の上に新しい襖紙を貼ります。襖より1センチメートル程度大きめにカットし、中央から外側へ丁寧に押さえて貼ります。猫による再破損を防ぐため、厚手の襖紙や強化タイプを選ぶのがおすすめです。反り防止のため両面を同時に張替えると、仕上がりがより安定します。
⑤枠と引き手を戻す
乾燥後、枠を元の位置に戻し、以前の釘穴が緩い場合は、少し位置をずらして打ち直します。引き手は丸型なら放射状に、四角型なら対角線に切り込みを入れて取り付けます。
⑥乾燥させる
全体が完全に乾燥するまで待ちます。乾燥後は、新品同様にきれいに仕上がります。
張替えキットを使えば猫の爪による破れも比較的簡単に修繕できますが、範囲が広い場合や仕上がりを重視する場合には注意が必要です。重い襖の運搬や作業スペースの確保などで手間がかかるため、不安があるときは最初から業者に依頼すると安心です。
▶シールタイプ ふすま紙

破れたり色あせたりした襖を、自分の手で手軽にきれいにしたい方におすすめなのが「シールタイプ ふすま紙」です。裏面がシールになっているので、のりや道具を使わずに貼れるのが特徴。裏紙をはがして貼るだけで、初心者でもムラなく仕上げられます。和室の雰囲気になじむ上品な柄で、貼り替えるだけでお部屋がぐっと明るく。必要なサイズにハサミで簡単にカットでき、部分補修にも使えます。手軽に美しく整えたい方にぴったりの襖紙です。
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- アサヒペン(Asahipen)
4.襖を守るには猫に寄り添うことも大切
しつけには思いやりが大切。お気に入りの爪とぎを用意してあげよう
猫が襖で爪を研いでしまうと、見た目が損なわれるだけでなく、修理にも手間や費用がかかります。もちろん「襖では爪を研がないでほしい」と思うのは当然ですが、強く叱るだけではあまり効果はありません。叱られることで猫は驚いたりストレスを感じたりしてしまい、飼い主との信頼関係に悪影響を与えることもあります。
しつけをするときは、まず猫の行動を理解し、思いやりを持って接することが大切です。
猫が爪を研ぐのは、本能に根ざした自然な行動です。爪を鋭く保つため、縄張りを示すため、リラックスするためなど、理由はいくつかあります。そのため、襖での爪とぎを完全にやめさせるのは難しくても、代わりの場所を用意することで自然に誘導することができます。
爪とぎには段ボール・麻紐・布・木製などさまざまな素材があり、形も縦置き、横置き、柱型など種類が豊富です。猫によって好みが分かれるため、いくつか試してお気に入りを見つけてあげると良いでしょう。
また、爪とぎの設置場所にも工夫が必要です。猫がよく過ごす場所や襖の近くに置くことで、自然とそちらを使うようになります。
さらに、定期的に爪を切ることも襖の被害を減らすポイントです。子猫なら10日に1回、成猫なら2〜3週間に1回を目安に、先端だけを少しずつカットします。嫌がる場合は、おやつを与えて気をそらすとスムーズに行いやすくなります。
叱ったり体罰を与えたりする必要はありません。猫の習性を理解し、寄り添った環境を整えることが、襖を守りつつ猫も快適に過ごせる暮らしにつながります。
編集部おすすめの爪とぎ
カリカリーナ 爪とぎ ベーシック エンジェルピンク スタンダード

猫の爪とぎを「家具のように」楽しめる、それが「カリカリーナ」です。国産段ボールを丁寧に重ねて作られた高品質な爪とぎで、しっかりした厚みと安定感があり、猫が思いきり爪を研いでも倒れにくい設計。爪を研いだあとのカスが出にくく、お掃除が簡単なのも嬉しいポイントです。ゆるやかな曲線デザインは爪とぎだけでなく、ベッドとしても心地よく、リビングに置いても美しくなじみます。耐久性とデザイン性を兼ね備えた、コスパの良い人気の爪とぎ。愛猫への特別なプレゼントにぴったりです。
- 参考価格
- ¥11,200(税込)
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- カリカリーナ (Caricarina)
5.保護シートやフィルムを貼る前に襖の修理やリフォームで被害をリセット
猫による襖被害の心配を相談できるリフォーム業者がおすすめ
猫が襖を引っ掻いたりかじったりすると、見た目が損なわれるだけでなく、襖の開閉が難しくなったり、破れが広がったりと生活に支障をきたすことがあります。こうした状態になると、修理やリフォームが必要になることもあります。
そのため、対策を検討する際には、猫の習性を理解したうえで最適な提案ができるリフォーム業者に相談するのがおすすめです。
近年のリフォーム業者は、単なる補修だけでなく再発防止を考慮した施工を提案してくれる場合があります。例えば、耐久性の高い襖紙を選ぶ方法があります。
さらに、キャットウォークや爪とぎスペースを組み合わせた提案を受けられることもあり、猫の行動欲求を満たしながら住まいを守れる点が大きなメリットです。
相談の際には、猫がどの襖をどのくらいの頻度で傷付けているのかを具体的に伝えることが大切です。行動パターンや性格を共有することで、業者はキャットタワーや専用ルームの設置、滑りにくい床材への変更など、住環境全体を考えた提案を行いやすくなります。
また、猫の嗅覚は非常に敏感なため、低VOC素材や自然素材の建材を選ぶなど、健康に配慮した施工を依頼するのもポイントです。
業者選びの際は、複数社の見積もりを比較し、費用や提案内容だけでなく、施工実績やアフターサポートの有無も確認しましょう。猫による再被害を見越して一定期間の補修保証を設けている業者を選べば、長期的に安心して暮らせます。
襖の修理で被害をリセットするだけでなく、キャットウォークやキャットルームの設置などのリフォームを取り入れることで、猫が快適に過ごせる環境を作れます。
飼い主にとってもストレスの少ない生活につながるため、被害に悩んでいる場合は、補修だけでなく環境改善まで相談できるリフォーム業者への依頼がおすすめです。
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