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ふすまの種類を紹介します

公開日:2021.11.24 更新日:2024.4.9
ふすまの種類を紹介します

ふすまの種類についてどのようなものがあるのか個別に紹介します。日本家屋や押し入れなどの仕切りに使用されているふすま。マンションでもリビングの畳エリアに使われていることが多いですね。しかしふすまに複数の種類があることはあまり知られていません。それぞれのふすまによって異なる特徴がありますし、使用に適した場所も違います。さらに価格もお手軽なものから驚くほど高価なものまであります。ここからはふすまの種類を紹介しますので、購入する際の参考にして下さい。

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本ふすまについて紹介します

本ふすまとは古来からある一般的なふすま。木枠と中骨子があります

本ふすまが設置された和室の写真

このふすまは昔はよく使用されてきた種類で、木枠と骨子の上に紙が貼りつけられています。障子と似た作りになっており、表面を手で撫でるとガタガタとした感触が伝わってきます。

価格が高額になりやすいことや、次項で紹介する戸ふすまやダンボールふすまの登場によって現在ではあまり使われていません。築年数の古い日本家屋や神社・仏閣などでは本ふすまが用いられています。

このふすまはしっかりとした構造になっていますので、手入れさえきちんとしていれば50年以上もつことも珍しくはありません。ただし中骨子の上に茶ちり、胴貼り、袋貼り、ふすま紙と重ねて貼ってありますので、慣れるまでは交換するのが非常に面倒ですし時間がかかります。本ふすまは中骨子によって内部に複数の空間があり、複数の紙を重ね合わせていますので、高温多湿の場所で使用しても中が腐りにくくなっています。このふすまは太めの木枠で出来ているため非常に重量があります。その代わり湿気や衝撃によって反りづらくなっています。

室町時代や江戸時代に描かれた襖絵を現在でも見ることが出来るのは本ふすまに描かれていたからでしょうね。ここまで紹介したように本ふすまは扱いづらいが良いものですので、仏間や客間にはぴったりです。

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本ふすまとは?

戸ふすまについて紹介します

戸ふすまとはマンションのリビングなどで使用されているふすまのことです

マンションの戸ふすまの写真

本来ふすまとは和室同士を仕切る際に用いられるものですが、戸ふすまはリビングルームと和室を仕切る時に使用されます。自宅のふすまが戸ふすまかどうか判断するには表面の何ヵ所かを指で叩いて下さい。どの場所からもコンコンと木の音がすれば戸ふすまと言うことになります。

本ふすまと違い中骨子ではなくベニヤ板を使用していますので重く頑丈なのが特徴です。また外側の紙も本ふすまのように多重構造ではなく、下貼り紙の上からふすま紙を重ねてあるだけですので交換も容易にできます。

このふすまは洋室と和室の境目にあるため、使用環境によっては温度や湿度の差によりふすまが歪み開け閉めしづらくなります。従来の戸ふすまは敷居の上を滑らして開閉するものでした。しかし近年では開閉しやすくするために吊り戸式の戸ふすまも販売や使用がされています。

このふすまを張り替える際は洋室側と和室側で異なるふすま紙にすることをお勧めします。その方がそれぞれのお部屋全体の雰囲気を壊すことがありませんし、空間を演出することも出来るからです。

戸ふすまの張替えに使用できる紙はたくさんの種類がありますので、クロス感覚で選ぶと個性が出ること間違いなし。3枚以上の戸ふすまを使用する際は片引き戸にすると開けた時の開放感を味わうことが出来ます。

ダンボールふすまについて紹介します

ダンボールふすまとは近年の住宅では最も使用されているふすまです

ダンボールふすまの取っ手の写真

このふすまは近年多くの住宅で使用されており、特にマンションではその傾向が顕著に表れています。その理由は軽くて安いから。本ふすまのように高額ではありませんし、戸ふすまのように重くもありません。

ダンボールふすまの構造は木枠の内側に圧縮したダンボールを使用していることです。これにより低重量・低価格が実現されています。ただしこのふすまは長く使用されるようにはできていません。いわゆる使い捨てのふすまです。紙をベタ張りしているので張り替えは難しいですし、年数が経過したダンボールふすまは内部にカビが生えていることがあるため衛生的にもよくありません。長く使用したいのであればダンボールふすまよりも初期費用は少し高いですが、本ふすまがおすすめです。

ダンボールふすまの詳しい張り替え方法については後述しますが、基本的には古い紙を剥がすのではなく、上から重ね張りします。張り替え回数の目安としては3回程度とお考え下さい。それ以上重ね張りしてしまうと中心部分が中浮きしたり、ふすま自体が歪んで開閉しづらくなります。ご自宅にあるふすまがダンボールふすまかどうか見分けるには複数の場所を指で叩いてみましょう。どの場所からもドンドンと鈍い音がした場合はダンボールふすまです。

発泡スチロールふすまについて紹介します

発泡スチロールふすまとは量産型ふすまのことで基本的には使い捨て

押入れに設置された発泡スチロールふすまの写真

このふすまは名前の通り心材に発泡スチロールを用いたものです。軽くてそこそこの強度もあるため、多くの住宅やマンション、アパートなどで用いられています。特にアパートなどの集合住宅では建築コストを削減するため積極的にこのふすまが使用されています。

このふすまもダンボールふすまと同様に基本的には使い捨てです。ふすま紙が破れた時に通常であれば古い紙を剥がして新しい紙に交換するのですが、発泡スチロールふすまではそれが出来ません。どうしてもふすま紙を新しくしたい場合は、上から重ね張りするか新品を購入するしかありません。

長年使用しているふすまは真っすぐに見えても微妙に歪んでいますので、重ね張りしても中浮きすることが多々あります。詳しい張り替え方については後述しますが、どうしても重ね張りしたい方は凹凸のある紙にしましょう。これでしたら若干の浮きを誤魔化すことが出来ます。

発泡スチロールふすまやダンボールふすまは初期費用は安いもののランニングコストが高くつきます。十年単位の長い目でみると初期費用は高いものの張替えが出来る本ふすまや戸ふすまの方がお得です。発泡スチロールふすまの張替えは専門業者に断られることがありますので、依頼する際は早めに予約するようにしておきましょう。

ふすまの種類まとめ

ふすまの種類に関するさまざまな情報のまとめとポイントのおさらい

和室に設置された本ふすまの写真

ここまで色々なふすまの種類を紹介してきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。

ふすまの種類は大きく分けて本ふすま、戸ふすま、ダンボールふすま、発泡スチロールふすまの4種類です。同じふすまを長く使用したいのであれば本ふすまを選びましょう。

使い捨てでもいいから安いのでいいという方はダンボールふすまや発泡スチロールふすまがおすすめです。その代わり安いふすまは紙の張替えには不向きですのでご注意下さい。

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