本文へ移動

エアコンが効かない原因は室外機?原因と解決策を徹底解説

公開日:2024.7.30
エアコンが効かない原因は室外機?原因と解決策を徹底解説

夏の暑い時期にエアコンの効きが悪いと困りますよね。実は、室内が涼しくならない原因の一つに室外機の問題があることをご存じでしょうか。

この記事では、室外機が原因でエアコンの効きが悪くなった場合の対処法をご紹介します。

1.エアコンが効かない原因とは?

風力の低下もしくは冷媒に問題がある

エアコンの前で困っている女性の写真

エアコンが効かない場合、まずは「風力」が問題なのか、「効き」に問題があるのかを調べます。

たとえば、冷たい空気が出ていても風が弱い場合は、効きではなく風力の低下が原因です。
一方、風に勢いがあっても空気が冷たくない場合は、風力ではなく効きに問題があることになります。

エアコンが吸い込んだ空気は、熱交換器の中を通る「冷媒」によって冷えたり温められたりするシステムとなっており、冷媒がなければエアコンとして機能しません。
エアコンの効きは冷媒の働きによって良し悪しが決まるため、効きに問題がある場合は冷媒に何らかのトラブルが発生している可能性があります。

冷媒の機能が低下する主な原因として、コンプレッサーなどエアコン部品の故障が考えられます。コンプレッサーは圧縮機とも呼ばれ、冷媒を循環させる役割を担う、いわばエアコンの心臓部分です。

また、冷媒は液体、気体と形状を変えて循環しているのですが、気化した冷媒ガスを液化させる際に必要になる部品が膨張弁です。この膨張弁が不調や故障を起こしていると、エアコンの効きに影響します。

その他、温度を検知するセンサーに問題があるときも、間違った検知をするとエアコンが正常に運転できなくなるケースがあります。

コンプレッサーや膨張弁、センサーなど部品の故障が原因である場合は、部品の交換あるいは修理が必要です。

2.エアコンが効かないのは室外機が原因?

室外機の周りに物がないかチェック

エアコンと室外機のイラスト

エアコンが効かない原因は、エアコン本体の部品の不調だけではなく、室外機が原因である可能性も疑ってみましょう。

エアコンの室内機が冷たい空気を吹き出しているとき、一方の室外機は熱を放出しています。
それこそエアコンの熱交換が機能している証なのですが、室外機の前に物があると放出した熱が跳ね返ってきてしまいます。障害物にあたってうまく熱が放出されなければ、熱交換の役割を担う冷媒の働きが弱まり、エアコンが正常に機能しません。

また、エアコンの室外機を設置する際は、最適な設置スペースの確保が必要です。
室外機の周りに十分なスペースが確保されていないと、放出した熱がこもって再び取り込むことになり、結果としてエアコンの冷房機能を著しく低下させます。
室外機の前に植木鉢を並べていたり、室外機を柵で囲っていたりすると、熱がこもってエアコンの効きに悪影響を与えるため、周りに物がないかチェックしておきましょう。

エアコンの室外機の設置に必要なスペースは、各メーカー、各機種、設置場所によって推奨条件が異なります。
エアコンの空気の循環を良くするためにも、取扱説明書を確認しながら、エアコンの室外機にとって最適なスペースを確保するのが大切です。

3.エアコンが効かない原因が室外機だった場合の解決策

室外機の清掃とカバーの設置もおすすめ

汚れた室外機のイラスト

室外機は前面と背面で空気を吸い込んだり吐き出したりしています。
そのため、室外機の周りに物が置かれていたり、風が通るスペースが不足していたりすると、エアコンの空調機能に影響を及ぼすケースがあります。
エアコンが効かない原因が室外機と考えられる場合は、まず室外機の設置環境を見直してみましょう。

たとえば、室外機周りの雑草が伸び放題になっていると、室外機のファンが雑草を巻き込んで故障するケースも起こり得ます。
夏場に故障してしまうと、復旧に時間がかかり生活に支障をきたすおそれがあるため、定期的に草刈りをするなど、室外機の周りをこまめに清掃するよう心がけましょう。
少なくとも前面25センチメートル、背面と側面ともに5センチメートル以上のスペースを空けるのが目安です。

また、室外機に直射日光があたると室外機自体の温度が上がってしまい、放熱する室外機本来の役割を果たせず、エアコンの効きも悪くなります。
吸い込んだ空気を冷やすのにいつも以上のエネルギーを要することとなり、結果的に電気料金にも響いてくるため、早急な対策が必要です。
室外機の日除け対策には、室外機の上に置くタイプのカバーの設置がおすすめです。
カバーが屋根代わりとなって直射日光が本体にあたるのを遮り、室外機の本体温度が上がるのを防げるので、エアコンの冷房効率が高まり節電効果が期待できます。

4.エアコンの室外機が動かない場合は故障している可能性も

エアコンの室外機が動かない場合、故障かどうか確認するために、次のステップでチェックしましょう。

錆びた室外機の写真

①送風モードになっていないか確認
室外機が動かない場合は、まず送風モードになっていないか確認してみましょう。送風モードになっていた場合は室外機が動作しないので、故障ではありません。

②リモコンのエラーコードを確認
また、リモコンにエラーコードが表示されている場合は、取扱説明書や公式ホームページに記載されている対処法を試せば解決する可能性があります。

③設定温度を極端な温度にしてみる
リモコンで設定した温度に達したときや、室外機に熱がこもったとき、エアコンの動作が自動的に停止することがあります。これは正常な動作であり、故障ではありません。時間が経てば再び動き始めます。

すぐに故障かどうか確認したい場合は、冷房を18℃、暖房を30℃の極端な温度に設定してみてください。これで正常に動作すれば、室外機に問題はありません。

④エアコンを再起動させる
ここまで試しても動作しない場合は、エアコンの再起動を試みるために、コンセントを一度抜いてください。この際、すぐに差し直すのではなく、1〜2分ほど待ちましょう。
その後、コンセントを再び差し込み、室外機が正常に動作すれば、内部システムのエラーが原因だった可能性があります。

⑤応急ボタンを押してみる
最後に、エアコン本体の「応急運転」ボタンを試してみましょう。このボタンは、リモコンが反応しないときなどにエアコンを手動で操作するための機能です。
「応急運転」ボタンの位置は、取扱説明書でご確認ください。

ここまで試してもどうしても動かない場合は、室外機の修理か交換を検討する必要があります。
制御基板やパワートランジスタの故障、冷媒ガスの漏れ、ファンモーターやコンプレッサーの不調が原因の可能性が高く、自分では修理が難しいためです。

室外機を修理するか交換するかで悩んだ際は、使用年数や保証期間で判断しましょう。
使用年数が10年以上の場合はエアコンの寿命が近く、修理してもすぐ不具合を起こす可能性が高いため、新しい室外機への交換がおすすめです。

一方、使用して間もない場合は、メーカーの保証期間内となり無償で対応してもらえる可能性があります。

5.エアコンの室外機の修理を依頼するなら専門業者がおすすめ

費用を抑えるためにも相見積もりを

室外機の点検をする業者の写真

室外機が動かなかったときのセルフチェックを試してみて、やはり修理が必要と判断したら、エアコンの修理業者を探して問い合わせをしてみましょう。
保証期間内であれば、購入した家電量販店やエアコンメーカーに依頼すると無料で修理してもらえるため、手元の保証書内容を確認してみてください。
すでに保証期間が過ぎている、または保証対象外だった場合は、エアコン修理の専門業者への依頼がおすすめです。

ただし、賃貸物件に元々設置されていたエアコンの場合は、勝手に修理するとあとにトラブルの原因になる場合があるので、まずは管理会社へ問い合わせてみてください。

専門業者を選ぶときは、最初から1社だけに絞るのではなく、複数の業者から見積もりを取るのが基本です。
相見積もりを取るとエアコン修理の相場を知れるうえ、費用を抑える点につながります。

しかし、価格の安さだけに着目して業者選びをするのは危険です。エアコンを長く快適に使えるよう修理してもらうためにも、アフターサービスの有無や口コミなどもチェックして、安心して任せられる業者かどうかを判断しましょう。

修理費用が高額になる場合は交換したほうがお得なケースもあるため、見積もりの際に業者に相談してみてください。

エアコン修理の新着記事

おすすめ記事