エアコンのリモコン故障に関する事例や対策方法などを紹介します。このトラブルは一見すると地味ですが、起きてしまうと非常に厄介です。エアコンでは温度調節や運転切り替え、風の向き、風量など、そのほとんどをリモコンで操作しています。さらにタイマーなどもリモコンのボタン一つと非常に簡単ですね。それだけにリモコンは重要な存在で、故障してしまうと非常に厄介です。そこで今回は、リモコン故障の修理方法などを事例を交えながら紹介していきますので、参考にして下さい。
ここでの事例として最初に紹介するのは毎日日付や時間を設定しなくてはならなくなったケースです。朝起きてエアコンをつけようとすると、2000年の文字が表示されていました。何かの不具合かと思い、西暦、月、日付、時間を入力して使い始めたのですが、次の日の朝も同じ症状。毎日設定するのは面倒だったので故障かと思い新しいリモコンを購入しました。
今回の事例では、リモコンの故障ではなく電池の消耗によるものだと考えられます。つまり新しいリモコンを購入しなくても、電池交換さえすれば解決していたでしょう。というのもエアコンのリモコンは電池量が少なくなると事例のような症状が表れます。
ここで厄介なのがテレビやゲーム機などのリモコンと違い、全て設定しないと電源ボタンすら押せないという事です。可能な機種もあるのですが、決して多くはありません。 毎日同じ設定をするのは非常に面倒ですね。エアコンのリモコンで電池が少なくなった時には、上記以外にも表示が薄くなったりボタンを押してもすぐに反応しないなどの症状が表れます。リモコンがきかないから故障と考えるのではなく、まずは電池を交換してみましょう。ちなみにエアコンのリモコンでは、単三電池か単四電池が使用されています。電池を交換する際は、2本同時に新しいものにして下さい。
ここでの事例で次に紹介するのは、特定のボタンだけ反応しなくなったケースです。電源を入れ除湿運転にしようとボタンを押したのですが、普段であればピッピッというはずが全くの無反応。何度押しても同じでした。
リモコンが故障したのかと思い、暖房のボタンを押すとピッピッと鳴って暖房運転になりました。その他、風の向きや風量、タイマーなどは設定できるのに除湿だけは一切反応してくれず、新しいリモコンを取り寄せるまで冷房運転で我慢しました。
今回紹介した事例の原因としては完全に故障でしょう。エアコンに限らずリモコンは一部のボタンだけ反応しなくなる故障が割とあります。特定のボタンだけ押しすぎたことにより内部のゴムが破損したり、そのボタンの周りに詰まったホコリが理由として考えられます。また、リモコン内の基盤が故障した場合も同様の症状が表れることも。
今回の事例への対処方法は後ほど詳しく紹介させていただきますが、エアコンのリモコンが効かなくなるというのはかなり面倒ですね。そのほかリモコン内の室温センサーが故障したという事例も数多くあります。センサーが故障してしまうと、エアコンが室内の温度を正確に把握することができなくなり、自動運転に支障をきたすこととなります。
まず最初に紹介する方法は電池交換です。事例①でも紹介したように電池不足を故障と間違われる方がいらっしゃいます。「故障かな？」と思ったら、とりあえず電池を交換してみましょう。
次に紹介する対策は応急運転です。事例②のように除湿ボタンだけ反応しない、電源ボタンが反応しないので運転を開始できない、といった場合に役に立つのが応急運転ボタン。機種により若干場所は異なりますが、前面のカバーを開けると応急運転と書かれたボタンがあります。これはリモコンが故障したときのために設置してあるボタンで、押すたびに冷房、除湿、暖房と切り替わります。ただし長押しすると強制冷房運転になる機種がありますからご注意下さい。
リモコンが故障して買い替える場合は純正品がおすすめです。しかし、大都市の家電量販店でない限り、メーカーからの取り寄せになることが多く、一週間程度はかかります。それまでの応急処置として有効なのがエアコン専用マルチリモコンです。純正とは違い機能が制限されることがありますが、通常の操作であれば問題なく使用できます。1000以上の機種に対応している商品もあり、価格も1,000円前後、家電量販店で常に販売されていますから、すぐに購入することが可能です。純正品が届くまでのつなぎとして使用し、純正リモコン到着後は、故障した時のサブ機として保管しておくと安心です。
ここでの豆知識として最初に紹介するのは賃貸物件での対処方法です。さきほどエアコンのリモコンが故障したときの対策について説明しましたが、これはあくまで持ち家や分譲マンションでの話です。アパートや賃貸マンションでは入居時にエアコンが取り付けられていることもありますね。
このエアコンの所有者はオーナーです。もちろんリモコンもオーナーの所有物。これを勝手に新しい物に交換してしまうと退去時にトラブルになることがあります。このような物件にお住まいの方でエアコンのリモコンが故障した場合は、オーナーか不動産屋、管理会社に連絡して下さい。オーナー負担で交換してくれることが多いです。
次に紹介する豆知識は新しい形のリモコンです。近年発売されたエアコンの多くは、スマートフォンをリモコンとして使用できるようになっています。専用アプリをインストールするだけですから非常に簡単です。
また、従来の赤外線のエアコンも、スマートフォンをリモコンとして使用できるホームデバイスも開発されています。ホームデバイスで代表的なものといえば、Googlehome(グーグルホーム)やAlexa(アレクサ)です。これらのデバイスとWi-Fi環境さえあれば、従来のエアコンでも外から遠隔操作することができますし、リモコンが故障しても慌てることはなくなりますね。
多くの家電製品にリモコンがありますが、エアコンのリモコンは最も重要ですし、故障したら非常に困ることになりかねません。
ここまで紹介した情報の中でも重要ポイントをまとめます。リモコンが効かなくなった時は、まず電池を交換してみましょう。賃貸の場合はオーナーか管理会社に連絡して下さい。交換する商品としては純正がおすすめですが、すぐに購入できない時は、マルチリモコンを使用するのもひとつの方法です。
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