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古銭の種類を紹介しますvol.2

公開日:2021.11.18 更新日:2024.4.4
古銭の種類を紹介しますvol.2

古銭の種類は沢山ありますので、その特徴について簡単に紹介します。今回は小判や銀板、記念コインや海外金貨などの特徴や製造された時代背景などについて触れていきます。

一口に古銭と言っても様々な種類がありますね。実家を掃除している最中や引っ越しなどの際に発見しても本物かどうか、価値があるのか無いのかすら分かりません。
ここから紹介する情報が皆様が判断するときの参考にして頂けると幸いです。

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小判とはどんな種類の古銭?

小判の特徴は表面の打ち目と五三桐。模様によって製造された時代が分かります

小判の写真

この古銭の特徴はいろいろありますので、順に紹介していきます。

小判は時代劇でも小道具として使用されていますので、ご存知の方も多いでしょう。金の表面に隙間なく打ち目が施されており、楕円形の上下に皇室のみに使用が許されていた五三桐(ごさんのきり)が描かれています。

中央には壱両の文字と製造元である後藤家の花押となっており、裏面には文や保という壱文字が極印されています。

細かい種類が多すぎてここでは紹介しきれないのですが、極印や表のデザイン、重さによっていつの年代にどの金座(小判を製造する場所)で製造された小判か分かるようになっています。

ちなみに小判と聞くと、純金のイメージがありますが、正式には金と銀の合金で出来ています。

例えば、1736年に製造された文政小判は金65.3%銀34.7%で出来ていますし、1837年の天保小判は金56.8%銀43.2%となっています。

また、この古銭を最初に流通させようとしたのは、江戸幕府を開いた徳川家康です。安土桃山時代には豊臣秀吉によって大判が造られていたのですが、江戸幕府を開くにあたり、貨幣をコントロールするために京の後藤家に命じ製造させました。小判はコレクターの間でも大人気な古銭ですので、レプリカや偽物が多く存在します。売り買いする際は特徴が酷似していても自分で判断せず、専門家に鑑定してもらいましょう。

銀板とはどんな種類の古銭?

銀板にはたくさんの種類がありますので個別に外観などの特徴を紹介します

数多くの銀板の写真

この古銭には多くの形や特徴があるのですが、なかでも有名なのが盛岡銀板、秋田銀版、会津銀版です。

盛岡銀板の特徴は、七匁銀板と八匁銀板の二種類があり、銀の純度99.5%とハイクオリティな造りになっています。小判型の中央に額面が記されており、四方に融の刻印が刻まれています。七匁の盛岡銀板は製造数が極端に少なく、現存が確認できているのは1枚だけです。

秋田銀板の特徴は、四匁六分と九匁二分の二種類があり、それぞれ銀純度90%と97%です。質のいい銀を使用して造られていますので、他の銀板と比較して特有の色になっているのが特徴です。

会津銀板の特徴は、額面の上に菊のご紋、左右には植物の葉が描かれており、大変美しいものとなっています。

この他にも小田原菱小判銀や甚兵衛極印切銀、寶字豆板銀などの銀板も存在します。小判と違い、銀板は切り分けて使用することが多かったので、どこから切っても刻印が入るデザインになっています。

この古銭は主に幕末の動乱期に藩の財政を立て直すべく発行されたので、藩名をつけて呼ばれることが一般的です。その形は小判のような楕円形や四角形、豆粒のようなものまでバラエティ豊かです。銀板には当時や現代で造られた贋作が非常に多く存在していますので、売買の際はプロの鑑定士に依頼しましょう。

記念コインとはどんな種類の古銭?

記念コインにはたくさんの種類がありますので個別に特徴を紹介します

東京オリンピック記念銀貨の写真

ここから紹介する記念コインの特徴は、最近発行されたものから古いものまで沢山の種類があることです。全ての記念コインをお知らせするのはここでは難しいので、プレミアがついているコインを中心に紹介します。

1964年に日本で最初に発行された東京オリンピック記念コインの特徴は、表面に五輪マーク、裏面には富士山が描かれており、額面は100円と1,000円の二種類あったことです。

その4年後に開催された万博を記念して発行された、大阪万博記念硬貨の特徴は白銅貨でEXPO70の文字が刻印されていることです。

少し変わった記念硬貨に、新幹線鉄道開業50周年記念貨幣と第5回アジア冬季競技大会記念硬貨、国際連合加盟50周年記念硬貨などがあります。

これらの記念コインは表面を鏡面仕上げにして着色されていますので、飾っておくにも最適です。その他の記念コインにも様々な特徴がありますので、収集に飽きることはありません。

このコインの素材には金、銀、銅、ニッケル、亜鉛が使用されています。天皇陛下在位60周年などでは金が使われているのですが、同じグラム数のプレートと比較すると、買取金額が低いのが特徴です。記念コインを所持しておくと、突然価値が上がったり、その時の記憶が蘇ることもありますのでおすすめです。

海外金貨とはどんな種類の古銭?

海外金貨にはたくさんの種類がありますので個別に特徴などを紹介します

2003年パンダ記念金貨の写真

この古銭は加工しやすく、腐食や劣化が少ないため、海外を中心に貨幣として流通してきました。

4世紀から用いられてきた金貨が全盛を迎えたのが、13世紀のイタリアです。フィレンツェのフローリン金貨や、ヴェネツィアのゼッキーノ金貨によって、金本位制が広く行き渡りました。

現在でも世界中で多くの金貨が製造されており、貨幣としても資産としても大人気となっています。中国のパンダ金貨やオーストラリアのカンガルー金貨、イギリスのブリタニア金貨、カナダのメイプルリーフ金貨などは、コレクターの間でも人気の金貨となっています。

比較的レアリティが高い金貨では、1892年から8年だけ南アフリカで発行されたクルーガーランド金貨や発行数の少ないアメリカのファーストレディ10ドル金貨などがあります。

海外の金貨は大きく分けて産金国で発行されている地金型金貨と、国際的なイベント時に発行される収集型金貨に分類されています。

前者は相場によって金貨の金額が上下しており、後者の金貨は価格が比較的安定している特徴があります。現在では純度99.9%の金貨が一般的ですが、貨幣として流通していたころはコインの形状を維持するために、金に銀や銅を混ぜ込んで製造されていました。今回紹介した種類以外にも、金貨は世界各国で発売されていますので、コインアルバムを購入して眺めてみても面白いですよ。

古銭の種類の情報まとめvol.2

ここまでお伝えした古銭についての情報のまとめとアドバイスを紹介します

記念硬貨の写真

ここまで古銭についての様々な情報をお伝えしましたが、最後にアドバイスも兼ねてポイントをまとめます。

古銭には今回紹介したもの以外にもさまざまな種類があり、素人目では価値が判断できませんので、所持しているのでしたら一度は専門家に鑑定を依頼しましょう。

これらの種類の貨幣には、精巧な偽物が多いので、購入する際はオークションではなく、専門店や専門サイトを利用することをお勧めします。

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