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エアコンの暖房が効かない理由はガスにあり?主な対策と業者の費用相場について

公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.16
エアコンの暖房が効かない理由はガスにあり?主な対策と業者の費用相場について

寒い冬を快適に過ごすために役に立つエアコンの暖房機能。しかし、場合によっては暖房をつけていても暖かく感じないことも…。
エアコンの暖房が効かない理由は、もしかすると冷媒ガスに原因があるかもしれません。

そこで今回はエアコンの暖房が効かない際のガスの補充方法や業者の費用相場についてご紹介します。

1.エアコンの暖房が効かない原因はガスが関係している

エアコンの配管が老朽化している場合は要注意!

リモコンでエアコンを操作している写真

寒い冬にエアコンをつけてみると、思ったほど暖まらない場合はガスが原因かもしれません。

このようなエアコンの不調を引き起こす要因として多いのが冷媒ガスの漏れ
家庭で使用されているルームエアコンの配管には約1kgもの冷媒ガスが入れられています。

この冷媒ガスはエアコンを稼働させる際に必要不可欠なもの。エアコンにより空気を温めたり冷やしたりする際には冷媒ガスが用いられます。
暖房を稼働させている時は、冷媒ガスが圧縮されることによって液体へと変化し、この時に生じる熱をもとにお部屋の空気をあたためているのです。

冷媒ガスに関してはエアコンの稼働が原因でなくなることはありません。常に室外機と室内機との間を往復している時は増えたり、減ったりしないようになっています。

ただし、エアコンの配管が老朽化したり、損傷を受けたりすると穴が開き、そこから冷媒ガスが漏れていくことになります。
もし冷媒ガスがなくなるとエアコンにエラー表示が出るようになり、エアコンが一時的に稼働を停止します。

冷媒ガスが漏れているかどうかは個人で行うか専門業者に依頼するかして調べておく必要があります。
その上で、冷媒ガスの補充やエアコン機種の交換をするようにしましょう。

2.自分で冷媒ガスは補充できる?

冷媒ガスの補充方法を解説します

ガスチャージホースの写真

エアコン暖房が効かない時の冷媒ガスの漏れを自分で対処したいという方もいらっしゃるかもしれません。
通常ですと修理業者の他、引っ越しやエアコンの取り付け工事でガス補充をしてもらえますが、多くは費用がかかります。
もし自分で行いたい場合はきちんとした手順を踏まえて行うようにしましょう。
冷媒ガスの補充方法は以下の通りです。

①ガスの状態を調べておく
補充する前にガスがないかどうか確かめておきましょう。
冷媒ガスに関しては継ぎ足しが不可能であるため、完全に無くなっているかどうか確認した上で補充しておきます。

②エアコンの冷媒量を調べる
冷媒量とはエアコンに必要とされる冷媒ガスの量を指します。これはお使いの機種によって異なるため、取扱説明書などで確認しておく必要があります。
冷媒ガスに関しては適切な量が補充されていなければならず、多すぎても少なすぎても作動しにくくなります

③真空引きを行う
真空引きとはの室外機、室内機、配管といった箇所の空間を真空にしておく作業のことを指します。
前述したように冷媒ガスは継ぎ足しができないので、完全に空にした状態で交換しておきます

④ガスを補充する
必要とされる量を確認しつつ、冷媒ガスを補充していきます。
7割程度冷媒ガスを入れたら試しにエアコンを稼働させつつ補充を行い、必要量に達したら終了となります。

3.冷媒ガス以外で暖房が効かない原因とは?

主な原因と対策

雪が積もったエアコンの室外機の写真

ガス漏れ以外にもエアコン暖房が効かない原因はいくつかあります。エアコン周辺を確認してみて、どこに原因があるか確認しておきましょう。
主な原因は次の通り。

・すきま風
自宅内にはお部屋のドアや窓をはじめ、すきま風が入り込んでくる箇所がたくさんあります。
暑い時期には気にならなくても、エアコン暖房を付けている寒い時期にはこうしたすきま風が気になってしまいます。
外からの冷たい風が吹いてくると、異常がなくてもエアコン暖房の効率が悪化してしまいます。

・室外機の故障
エアコンが動かない場合は、外にある室外機が故障しているかもしれません。
室外機が作動しているか確認する際は、エアコンの設定温度を室温よりも5℃以上上げてみて室外機のファンが稼働するか確かめます。
もし稼働しなければ、室外機が故障している可能性があります。

・室外機の汚れ
外部に配置されている機器だからこそ、室外機にはさまざまな汚れが付着しています。室外機にほこりや砂が付着していると暖房の効率が低下します。
また、冬の時期になると霜が付着していることがあります。

この他にも室外機の周りに障害物を置いている状態ですと、室外機が稼働しにくくなり、暖房が正常に機能しなくなってしまいます。

4.ガスが原因でエアコンの暖房が効かない時は業者に連絡を

業者をおすすめする理由

エアコンの点検を行う事業者の写真

冷媒ガスの交換は個人で行うのは不可能ではありませんが、ある程度の経験と知識がないと作業するのが難しいです。そんな時に頼りになるのが修理業者。

現在ではメーカーをはじめエアコンのメンテナンスを受け付けているところはたくさんありますが、なるべく専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者をおすすめする理由は次の通り。

・プロの作業員が在籍している
業者にはあらゆるメーカーや機種のルームエアコンに精通しているスタッフが在籍しています。
エアコンは精密な部品から構成されていますので、少し冷媒ガスの補充方法を間違えてしまうと、故障につながることもあります。
業者であれば安全かつ確実に交換にしてもらえます。

・作業スピードが早い
業者の良いところは迅速に駆け付けてくれるところ。最近では24時間365日依頼の受け付けを行っているところもあり、いつでも気軽に頼めるようになりました。
夜間に対応してくれるところであれば、急にエアコントラブルが発生しても安心です。

・アフターサービスが充実している
専門業者では一定期間内での無償修理やエアコンの定期点検など、さまざまなアフターサービスを実施しています。
保証期間やサービス内容は業者ごとに異なりますので、事前に確認しておきましょう。

5.冷媒ガスの補充にかかる費用相場とは?

業者の費用相場について

費用相場のイメージ写真

ガス漏れでエアコンの暖房が効かない際に業者に修理を依頼した場合の費用相場は以下のようになります。

・冷媒ガスの補充:10,000~15,000円

ちなみにその他の修理費用相場はこちら。
・室内機の基板:22,000~33,000円
・室外機の基板:23,000~40,000円
・ファンモーター:20,000~32,000円
・マイコン:13,000~28,000円
・圧縮機:40,000~100,000円
・冷媒管:11,000~20,000円
・モーター:10,000~21,000円
・ルーバー:8,000~15,000円

上記の金額は使用されている機種やメーカーによって異なる場合があります。

このようにエアコンの修理やガス補充にはお金がかかりますが、少しでも費用を安くする方法があります。

一つは見積もりを比較すること。
最近では多くの業者が無料見積もりを受け付けていて、作業に入るまでに見積もりを提示してくれます。
仮に提示された金額に納得できなくても、その場でお断りすることが可能です。

お住まいのエリアで最もお得な業者を見つける時は、最低でも3社以上から見積もりをとることをおすすめします。

もう一つは業者の割引キャンペーンを活用すること。
業者によってはオンライン申し込み限定価格や、期間限定割引など、さまざまな割引キャンペーンを実施しています。
自宅近くにある業者を調べてみて、こうした割引キャンペーンを行っている業者があるか調べてみるといいでしょう。

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