このパーツが故障してしまうと冷媒ガスから熱を奪ったり与えたりできなくなるので、実質エアコンをつけても意味が無いということになります。目立つ場所にはありませんし滅多に故障することのない部品だけに、エアコンが効かなくなっても原因に気づかない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は具体的な事例を交えながら原因や対処方法について紹介していきますので、ぜひ参考にして下さい。
帰宅後に涼しい部屋で過ごそうとオンタイマーをつけて外出したが、帰宅してみると室内は灼熱地獄のようだった･･･。みなさんにはこんな経験はありませんか？
エアコンのコンプレッサーが故障してしまうと、空気を冷やしたり温めたりできなくなります。
同じような症状が表れる故障としては、冷媒ガスの漏れ、制御盤の故障などがあります。これらの故障とコンプレッサーの故障が違う点がひとつ。それは室外機からの異音です。エアコンが運転状態になるとカチカチといった音がし始めます。
また、今回の事例ではありませんでしたが頻繁に電源が落ちるといった症状も。これらが複合して起きている時はコンプレッサーが故障している可能性が高くなります。
コンプレッサーの寿命はおおむね10年と言われていますので、それ以上使用している場合は故障する前に新しいエアコンを購入することをおすすめします。
では、なぜコンプレッサーが故障してしまうかという事ですが、今回の事例では経年劣化による部品の破損が原因だったようです。
コンプレッサーはエアコンの心臓部といっても過言ではない部品ですから、少しでも異音や異常を感じたら専門の業者に依頼して早めに調べてもらいましょう。
この故障の原因として最初に紹介するのは経年劣化です。
前項でも紹介したように、エアコンの耐用年数は10年とされています。たしかに20年使用しても故障ひとつない事もありますが、それは単純に運がいいだけです。さらに20年使用したエアコンでは電気代も相当必要となります。
特にコンプレッサーが格納されている室外機は年中雨風に晒されていますから、室内機と比べると劣化のスピードは速くなってしまいます。
コンプレッサーが故障する原因として次に紹介するのは、ほこりなどの蓄積です。
これは前述した経年劣化と共通している部分ですが、室外機の内部に蓄積された砂などのほこりが何らかの理由でフィルターをくぐり抜け、コンプレッサーの内部に侵入することで故障の原因となります。
これだけでコンプレッサーの故障リスクを減少させることができますから、こまめに対策しておきましょう。
それから、コンプレッサーの故障に対処するために依頼する業者ですが、慌てて選ばないようにして下さい。ホームページなどで作業費などをオープンにしており、評判のいい業者に依頼することをおすすめします。
先ほども紹介した通りコンプレッサーは人間でいうところの心臓です。ですので故障した際は新しく購入するしか対処法が無いというのが実情です。
ただし、購入して5年以内であればメーカーによる無償交換の対象ですから、無料で修理することも可能です。また、故障の程度によっては修理で対処できることもあります。
いずれにしても素人で対処することは非常に困難です。自分で修理を試すことは自由ですが、余計に費用が発生することがあります。コンプレッサーが故障したときは専門の業者に依頼することをおすすめします。
コンプレッサーに関しては故障してから対処するよりも、故障しないように対策しておくことが重要です。例えば、定期的に室外機のカバーを開けて中のほこりを取り除いたり、幹線道路に面している場所でしたら使用しない時期にはカバーをかけておく方法もあります。
このトラブルの修理費用ですがメーカー・機種・グレードによって大きく異なります。
三菱ルームエアコンのコンプレッサーを修理する費用の相場は、22,000円～167,000円です。東芝エアコンのコンプレッサーは58,000円～105,000円、ダイキンエアコンでしたら70,000円～100,000円が相場の金額です。
同じ型番のエアコンであっても、故障の程度により修理金額も大きく異なります。各メーカー、各機種の修理費用を平均すると24,000円～81,000円となります。ただし、この平均値には明らかに交換すべき故障は含まれていません。
機種やメーカー以外に関しても相場が変わることがあります。それはコンプレッサーの修理を依頼する業者です。エアコン修理業者は、全国展開している会社もあれば個人経営の会社もあります。料金形態も全く異なりますから、選ぶ際は注意してください。
その時に比較サイトなどを使うと非常に便利です。コンプレッサーの修理に対応しているたくさんの業者が登録しており、金額や実績なども簡単に閲覧することが可能です。仮にいい業者だと思ってもすぐに依頼しないで下さい。一度見積もりをとり、その金額に納得してから契約することをおすすめします。
この故障に関連するさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてポイントをまとめます。
コンプレッサーはエアコンの心臓部ですから、故障した場合は修理するのではなく買い替えを検討しましょう。コンプレッサーの故障かどうか調査してもらうだけでも費用は発生しますので、業者選びには慎重を期して下さい。このような事態にならないためには日頃のメンテナンスが大切です。
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