【産卵・感染症など】ハエによる被害事例や退治方法などの情報をご紹介!
公開日:2022.2.1 更新日:2024.4.11
ハエはブンブンと不快な羽音を出すだけではなく、不衛生な環境で発生することが多い害虫で、感染症のリスクがあります。以前と比べると見かけることは少なくなりました。それでも、注意が必要な存在であることは変わりません。
この記事ではハエの習性や被害事例、駆除にかかる費用について解説します。
ハエはブンブンと不快な羽音を出すだけではなく、不衛生な環境で発生することが多い害虫で、感染症のリスクがあります。以前と比べると見かけることは少なくなりました。それでも、注意が必要な存在であることは変わりません。
この記事ではハエの習性や被害事例、駆除にかかる費用について解説します。
ハエは種類が非常に多く、3,000種類以上のハエが存在するといわれています。
日本の住宅近辺でよく見かけるのは、イエバエ、センチニクバエ、オオクロバエがあげられます。イエバエは人が生活している周辺に生息し、自然界ではほぼ見かけません。センチニクバエは肉食性で動物の死体やフンを食べています。オオクロバエはフンが主食です。
ハエは見た目に鬱陶しいだけではなく、これらの不衛生な場所に多く発生し、様々な感染症の原因になることもあります。具体的に言えば、大腸菌やO-157が挙げられます。それ以外にも赤痢、コレラ、チフスなども含まれています。
かつては日本で非常に多く見かけたハエですが、ゴミ収集や水洗トイレなどにより衛生的な環境が整えられるようになったことから、その数は大幅に減少しました。ただし、ハエにとって有益な環境が整えば、1回に50個〜150個、一生で500個の卵を産んでしまいます。また暖かい環境では卵の孵化速度が早まるため、夏場はより注意が必要です。
最近では数が減ったことから、害虫という認識が少なくなりつつありますが、上記で紹介したような危険な病原菌を持っていることには変わりありません。
そのため、これらのハエを見かけたら、できるだけ早めに駆除し、きれいな環境を整えましょう。
ハエの被害事例として多いのは大量発生した場合でしょう。大量発生する場合、室内で産卵されている可能性が高いです。
ハエは腐敗した食べ物などにたかる習性があり、食品に産卵することもあります。1回の産卵で100匹以上の卵を産むこともあり、これらを放置していると大量発生にもつながりかねません。
ハエは上記で紹介したように様々な病原菌を振りまくため、大量発生を放置することで様々な感染症の原因になることもあります。
そのようなハエの大量発生を防ぐためには、まずハエを侵入させないことが大切です。ハエは明るい場所に入ってくるため、部屋の電気を消すことで外の明かりに吸い寄せられ、外に出ていきます。
また、部屋をきれいにし、ハエのエサや産卵の機会を作らないよう意識しましょう。
室内で大量発生した場合は、産卵場所を突き止めまずは卵を駆除しましょう。殺虫剤も効果的ですが、食品などにたかるため、使いにくいこともあるでしょう。
その場合はハエ取り紙やハエ叩きを利用するのがおすすめです。最近では電気で駆除するものもあり、100円均一でも簡単に購入できます。
ハエの被害事例として、ハエが持っている病原菌があります。
ハエは腐敗した食べ物や動物の死体、フンなどをエサとします。それらから様々な病原菌や細菌を運んでしまい、そのほとんどが人に有害な物ばかりです。
中でもハエが最も多く持っているのがピロリ菌です。ピロリ菌は胃粘膜を傷つけるだけではなく、胃の粘膜に炎症を引き起こさせます。
ピロリ菌は胃酸の影響を受けず、一度住み着いてしまうと、除菌しない限りいなくなることはありません。また、ハエはピロリ菌以外にも大腸菌や黄色ブドウ球菌をはじめ、様々な細菌を保有していることもあります。
O-157などの感染症を引き起こし、中には危険な状態になることもあります。O-157は腸出血性大腸菌と呼ばれ、出血性の下痢や急性脳症などを引き起こし、死に至るリスクもあります。非常に危険な感染症のため、注意が必要です。
ハエの成虫は人の家にも入り込みやすく、ハエは種類によって発生源やエサが多少変わりますが、人にとって有害な感染症を持っていることはほぼ変わらないと考えてよいでしょう。
以前と比べると衛生環境がよくなった分、見かけることも少なくなりましたが、それでも注意が必要になります。
ハエは1匹であれば、駆除はそう難しくはなく、殺虫スプレーなどで簡単に駆除できます。
少々数が多い場合やハエが侵入しやすいような家庭であれば、ハエ取り紙や電気が流れるハエ叩きも効果的です。ハエ叩きは100円からで購入でき、電気が流れる物もあるため、確実に駆除できます。大量発生していない場合は、この方法でほぼ駆除しきることができるでしょう。
ただし、大量発生してしまった場合は駆除したと思っても、産卵場所をなんとかしなければ、再発してしまうことが少なからずあります。これは発生源をきちんと取り除けていないことが原因だと考えられます。
ハエの発生源は、食べ物などがありますが、目に見えないところで産卵されてしまうこともあるので、自力で駆除することが困難になります。そのため、このような状態になってしまった場合はハエの駆除業者に依頼しましょう。
ただし、ハエはきちんと発生源になる場所を潰しておけば、そう大量発生することはありません。
掃除を定期的に行いゴミや食べかすなどを残さないこと、ハエを見つけたら迅速に駆除すること、網戸をしっかりとはり、ハエの侵入を防ぐことで大量発生は自然と防げるでしょう。
この記事ではハエの習性や被害事例、駆除にかかる費用について解説しました。
ハエは最近では街中でも衛生的な環境が整いつつあるため、昔と比べると大量に見かけるということは少なくなりました。しかし、それでも身体に細菌を保有しており、危険な存在であることには変わりないでしょう。この記事を参考にハエを適切に駆除し、快適な環境を作りましょう。