害虫が発生する原因は?
公開日:2018.7.3 更新日:2025.1.31
害虫が発生する原因として、虫が活発に行動する季節や気温、場所など様々上げられます。
この記事では、シロアリ・羽アリ、コバエ、ムカデ、ゴキブリの発生原因を紹介します。
発生原因や発生源を予め理解・認識して事前に対策してみましょう。
害虫が発生する原因として、虫が活発に行動する季節や気温、場所など様々上げられます。
この記事では、シロアリ・羽アリ、コバエ、ムカデ、ゴキブリの発生原因を紹介します。
発生原因や発生源を予め理解・認識して事前に対策してみましょう。
シロアリが発生する原因として第一に挙げられるのが『湿気』です。
ヤマトシロアリやイエシロアリは温度や湿度が高い場所を好みます。具体的な活動温度はイエシロアリだと10度以上、ヤマトシロアリは6度以上で、湿度は40%以上と言われています。
では6度以下ならシロアリが発生しないかというと、そんなことはありません。冬の寒い日などにはストーブやコタツなどの暖房器具を使いますよね。それが部屋だけでなく床下まで温め、結果シロアリが発生する原因になります。
シロアリは活動温度以下でも冬眠することはありませんので、暖かくなった途端に繁殖活動を再開させます。ただでさえ日本の家屋は床下に木材を使用している家が多いので、シロアリ発生の原因だらけということになりますね。
シロアリの発生原因として特に注意していただきたいのが、ウッドデッキを設置しているご家庭です。屋外に置かれたウッドデッキは年中雨風にさらされています。
特に梅雨などは雨の日が続きますので、ウッドデッキに使用されている木材の湿気は極めて高くなり、新しい巣(コロニー)を作ろうとしているシロアリにとっては絶好の空間になります。
ウッドデッキに寄生したシロアリは、爆発的な繁殖力で数を増やし、床下のシロアリ発生の原因にもなります。耐腐性の木材を使用している場合でも年月によって効果が薄くなりますので、ウッドデッキにカビが生えていたらシロアリの発生を疑って下さい。
羽アリが発生する原因は家の中が不潔だから?
羽アリが大量に発生すると、家の中の衛生状態が悪いのではないかと不安になりますが、衛生状態と羽根アリの発生の原因とは関係がありません。
羽アリが発生する原因はアリの巣立ちと婚活なのです。アリの巣が成熟してくると、年に一回6月から11月頃に繁殖期を迎えます。繁殖期のアリは羽根をはやし、自分が育った巣を後にします。飛んでいる最中に、未来の女王アリと雄のアリが結婚をして(結婚飛行と言います)、その後メスだけが羽根を取り、地中に潜って新しい巣を作り始めます(オスのアリは交尾後に息を引き取ります)。
たくさんの羽根アリが、同時に発生しているように見えるのは、色々な巣から飛び立っているからなのです。黒い羽根アリなら、放っておいても大丈夫なのですが、白い羽アリを見つけたら注意が必要です。
白い羽根アリというのは、シロアリのことですので、彼らが新しい巣をつくる場所は土の中ではなく、家の基礎や柱です。つまり、白い羽アリが発生する原因箇所が有ると考えられますので、白い羽根アリが飛んでいるほど、家が白アリに食べられ、白アリが発生しているということになります。
黒い羽根アリは、発生する原因を知っても止めることは難しいですが、白い羽根アリは発生する原因箇所を早急に突き止めて駆除しましょう。
ハチが発生する原因は近くに巣がある場合がほとんどです。
ハチの巣が出来ている場所として考えられるのは、軒下、屋根裏、庭の木、倉庫などです。さらに発生しているハチがオオスズメバチの場合は、床下などが原因として考えられます。
また家の近くに林や森がある場合はハチの発生原因になっていることもあります。巣が出来始める時期ですが目安としては3月から5月の春先です。ハチの発生原因を無くすことは不可能に近いので、定期的に家の周りを見回って巣が出来ていないか確認しましょう。
天井裏や床下がハチの発生原因の場合、巣が出来る前や駆除後でしたら金網などで塞ぐことでハチが発生する原因を無くすことが出来ますので、早めに対処しましょう。
ハチの発生原因としてもう一つ無視できないのが戻りバチの存在です。基本的にハチは冬を越すことが出来ません。ですが、秋になると新しい女王バチが誕生して寒さの少ない岩陰などで冬を越し、翌年の春になると新しい巣を作ります。その際に居心地が良かった以前の巣と同じ場所に作りやすいのです。毎年同じ場所にハチの巣が出来る場合は戻りバチが発生する原因の可能性がありますので、早めに対策をしておきましょう。
ムカデの発生原因として、現在考えられているのがエサの存在です。
元々ムカデは日本全国に生息しており、湿度が高く薄暗い場所を好む害虫です。では、なぜ外にいるムカデが家の中に発生するのかというと、エサが原因と考えられます。
ムカデは昆虫などを食べるのですが、その中でも特に卵が大好物です。家の中にある昆虫の卵といえば、そう『ゴキブリの卵』です。ゴキブリは一匹当たり4ヵ月間に200個も卵を産みますので、ムカデにとっては大変ありがたい昆虫ということになります。
ジメジメして薄暗い床下などの場所にゴキブリが卵を産み、それを食べるためにムカデが家の中に侵入するという事です。ムカデの発生を止めるには駆除剤が非常に効果的ですが、発生原因となるようなゴキブリの卵を家の中にムカデのエサを作らせないことも大事です。
ムカデの発生を原因から無くすためにはカビの繁殖を止めましょう。なぜカビが関係してるのかというと、カビが生えるとそれを食べるダニが発生し、ダニを食べるゴキブリが発生し、その卵を食べるムカデが発生するからです。
つまり、床下を含む家全体で食物連鎖が完成してしまうということです。ですので、家の中にカビが生えていたらムカデが発生している可能性がありますので、早急に対応しましょう。ちなみに、お庭の草木が伸びている場合もムカデが発生する原因になりますので、こまめに手入れしておきましょう。
ゴキブリが発生する原因は、外から侵入する場合と室内で繁殖する場合の2つです。
まずはゴキブリが家に侵入する原因について考えていきましょう。ゴキブリは湿度が高く温度が28度前後の場所を非常に好みます。
さらにゴキブリの活動に欠かせないのが水分です。湿度が高く適温で水分がある場所と言えば台所や浴室などの水回りや、床下ですね。つまり、人間の家の中はゴキブリにとっても快適な空間ということになります。
ゴキブリというのは非常に賢い害虫ですので、一度でも自分達にとって快適な空間だと認識すれば記憶し、その場所に居続けます。
さらにシンクも含めた家の中はエサである髪の毛やダニなどの死骸、ほこりなども豊富にありますので、まさにゴキブリにとって天国ということになります。ゴキブリ発生の原因はこれらにあると言えます。
ゴキブリというのは冬眠期間がなく、一匹当たり4ヵ月に200個も卵を産む害虫ですので、一度室内に入ると瞬く間に大量発生の原因になります。ゴキブリの大量発生の原因がこれで、多くは卵を産み付ける場所としては床下、浴室の隙間、段ボールなどです。2ヵ月半で成虫になり、また大量の卵を産みます。
さらにゴキブリの糞には、オスメス問わず異性を寄せ付けるフェロモンが豊富ですので、外からの侵入の原因になります。ゴキブリの発生は、原因から取り除かないと完全に駆除するのが不可能ですので、家の中で一匹でもゴキブリの発生を確認したら大量繁殖する前に早めに対策しましょう。
ノミが発生する原因として第一に挙げられるのが、ペットの存在です。
「え?うちはペットを飼っていないのにノミがいるのだけど」というご家庭もあるかと思います。確かに犬や外猫を飼っているご家庭なら、ノミが発生する原因もわかりますし、対策もしていらっしゃることと思います。
ですが、ノミの厄介なところは人にも寄生するという事です。例えば来客者などがペットを飼っていらっしゃれば、ペットについたノミが飼い主を通して自宅へ侵入後、繁殖の原因になる事も結構あります。
それだけでなく、山登りや草むらなどに入った場合は直接人間にくっついて、自宅に入ってくる場合や車内での発生原因にもなる場合も。
その他のノミの発生原因としては、床下や屋根裏に侵入したネズミやハクビシンの可能性があります。それらの動物に寄生していたノミが家の中に卵を産み、その後繁殖します。
家の中でノミを一匹でも見つけた場合、大量発生の原因になる可能性があります。というのも、ノミは一匹が一日当たり4~20個の卵を産みます。卵は約二週間で成虫になり、また卵を産みます。理論上ですが、産卵直前のメスのノミが10匹いれば一ヵ月後には2000匹に増え卵も90,000個以上にもなります。ノミの発生はアレルギーなどの原因にもなりますので、一匹でも見つけたら、駆除業者に頼むなどして徹底的に駆除しておきましょう。
ダニは極域を含む世界中どこにでも生息しており、発生したからと言って原因を突き止めることはほぼ不可能です。ですが、家の中にダニが大量発生している場合には大きく分けて3つの原因があります。
ダニ発生の第一の原因として挙げられるのが室内の温度です。ダニにとっては20~30℃が快適な温度と言われています。さらに25~30℃になると活発に繁殖活動を始めます。現代は冬場でも室内は20℃以上になっているご家庭が殆どですので、そういった意味では一年中ダニが大量発生する原因があると言えます。
ダニの大量発生の第二の原因は湿度です。ダニは湿度60~85%の場所を好み、湿度85%で活発に活動します。具体的な場所で言えば、布団などはダニにとって最高の空間です。さらに、ダニはたとえ室温が20℃以下となっても、湿度が60%以上ある場所なら死滅することはありません。ダニを死滅させるには50℃以上の場所に20分以上置いておく必要があります。
ダニが大量発生する原因の最後は、隠れる場所があることです。ダニは薄暗い場所を好みます。以上の3つのダニ発生原因を整理すると、温度が20~30℃で湿度が60%以上、さらに薄暗い場所ということで、具体的な場所としては布団、カーペット、畳の中などになります。つまり、家の中はダニが大量発生する原因ばかりということになってしまいます。