スズメバチの活動時間とは?駆除方法や予防方法について
公開日:2023.7.19 更新日:2024.4.22
強い毒を持っており、駆除をするのが難しいスズメバチ。
ただそんなスズメバチは時間を問わず活動しているわけではなく、時間帯によっては駆除しやすくなることがあります。
今回はスズメバチの活動時間や具体的な駆除および予防方法をご紹介します。
強い毒を持っており、駆除をするのが難しいスズメバチ。
ただそんなスズメバチは時間を問わず活動しているわけではなく、時間帯によっては駆除しやすくなることがあります。
今回はスズメバチの活動時間や具体的な駆除および予防方法をご紹介します。
スズメバチは1日中活動しているわけではなく、ピークになる時間帯もあれば、比較的大人しくなる時間帯もあります。
スズメバチが活動を行っている時間帯は主に早朝から夕方にかけてです。
中でもスズメバチのピークである活動時間帯は、早朝です。
毎朝6時頃になると、スズメバチたちは巣で暮らしている女王蜂や仲間たちのためにエサを求めて外へと飛び立ちます。
この時間帯では、スズメバチの巣付近で出入りが激しくなります。
日中はエサを探して動き回りますが、気温が高い時期になると比較的活動が落ち着きます。
しかし落ち着いているからと言って油断はできず、無暗に近づくと攻撃されるおそれがあります。
夕方以降になると外に出ていたスズメバチたちがその日の活動を終えて、自分たちの巣へと帰還していきます。
また、基本的にスズメバチは夜に飛び回っていることはなく、自分たちの巣の中で大人しくしています。
そのためスズメバチの活動時間を考えると、夜間に駆除を行うのが得策です。
なおモンスズメバチは例外であり、夏場は日が暮れた後も樹液を集めるために外に出ている場合があります。
特に広葉樹の樹液に集まりやすいので、夜間でも広葉樹付近は危険です。
スズメバチの活動時間帯はもちろん、外見や習性を知ることも対策を行う上で重要です。
スズメバチの特徴は次の通り。
・外見
体長は27~37mmほどであり、オレンジ色の胴体が特徴です。
オスのスズメバチはメスに比べて顎のあたりがほっそりしています。
また、メスとは異なりオスは毒針を持っていません。そのため、オスはメスよりも腹の先が平たくなっています。
・飛び方
外では素早く、直線的かつ滑らかに飛びまわっています。
・食性
スズメバチは、主に幼虫の唾液腺から分泌される栄養液や植物の樹液が栄養源です。
スズメバチの幼虫は、スズメバチの成虫が捕まえてきた昆虫をエサにしています。
エサが少ないと、スズメバチは食料を求めて他の蜂の巣を襲撃することがあります。
・攻撃性
スズメバチは攻撃性が高く、巣の付近を通っただけで襲われる事例もあります。
スズメバチの毒針に刺されると、アナフィラキシーショックと呼ばれる症状が引き起こされ、呼吸困難や意識障害、全身の腫れにつながります。
・巣の特徴
スズメバチの巣はマーブル模様・貝殻模様でボールに似た形をしています。
春先に作られたばかりのころはフラスコのような形をしていて、だんだんボールのようになっていきます。
巣は軒下や木の枝などの開放された場所だけでなく、天井裏や床下といった閉鎖的な空間に作ることもあります。
夜間のようにスズメバチが大人しい活動時間ならば、駆除しやすいです。
スズメバチの駆除方法は次の通り。
1.必要な道具を用意する
攻撃性の高さにかかわらずスズメバチは毒針を持っているので、防護服やヘルメットなど身を守るための道具が必要となります。
・ハチ用殺虫剤
・白い防護服(黒いものに反応するため)
・長靴
・手袋
・顔にアクリルやメッシュが付いたヘルメット
・長い棒
・ゴミ袋
2.巣を取り除く
駆除の道具がすべて揃ったら、巣を取り除く作業を開始します。
夜間はもちろんのこと、雨の日もスズメバチが積極的に活動しないので作業が比較的楽になります。
巣から3mほど距離を確保し、巣へ殺虫スプレーをかけましょう。
中のスズメバチが出てくる気配がなければ、巣に近づいてスプレーを吹き付けます。
物音が聞こえないことを確認したら、長い棒を使って巣を落とします。
3.巣を処分する
駆除が終わった巣をゴミ袋に密閉し、各市区町村が定めている規則に基づいて処分します。
まだ生きている可能性もあるので、袋を閉じる前に再度スプレーを噴射すると、生き残ったスズメバチが出現するリスクを抑えられます。
スプレーをしたら袋を密閉し、燃えるゴミの日に捨てます。
スズメバチの駆除方法を覚えることはもちろん、被害に遭わないためには予防策を行うことが大切です。
主な予防策は次の通り。
・寄せ付ける香りを出さない
蜂は甘い香りにつられて近寄ってきます。特に洗剤や清涼飲料水の缶、食べ物などは甘い香りがするものがあります。
スズメバチの活動時間の間は、屋外にそうしたものを出さないようにしましょう。
外での洗濯物に使う洗剤・柔軟剤はなるべく無香料のものを使用するのが望ましいです。
また、ミントやハッカなどハーブ系の植物を庭に植えるとスズメバチが寄りつきにくくなります。
・木酢液を使用する
木酢液からは蜂が苦手とするにおいがあり、蜂対策に利用されています。人体や植物に優しい成分が含まれていますので、安心して使えます。
ペットボトルに木酢液と水を1:1の割合で割ったものを入れて屋外に置いておくか、スプレーボトルに入れて吹けることでスズメバチの侵入を防止できます。
1カ月ほどで効果が薄れてしまうので、定期的に交換しておきましょう。
ただしペットが木酢液のにおいを苦手とする場合もありますので、使用する際には注意が必要です。
・虫よけネットを使う
虫よけネットには忌避成分の入った防虫剤が入れてあります。
物干し竿などに吊るして設置し、周囲に防虫剤を撒いておくことで蜂の侵入防止効果の向上が期待できます。
防護服や殺虫スプレーなど、必要な道具を準備すれば自分でもスズメバチを駆除することが可能です。
ただ、夜間のようにスズメバチが大人しい時間帯でも、巣に近づいて駆除するのに抵抗のある方も多いと思います。
そんな時に頼りになるのがハチ駆除業者です。専門業者をおすすめする理由は次の通り。
・怪我の心配をしなくていい
スズメバチのメスは強力な毒針を持っていますので、駆除のやり方を誤ると怪我につながるおそれがあります。
その点、駆除業者は高い技術力がありますので、安心安全に駆除を行います。
・業務用の駆除剤が確実に退治してくれる
害虫駆除に長く携わってきたスタッフが揃っていますので、なかなか現れない他の仲間や女王蜂まで確実に駆除してくれます。
駆除剤をはじめ、使う道具は業者でしか手に入らないものを活用しているため、個人で行う以上の駆除効果が期待できます。
・アフターフォローもしっかりやってくれる
戻り蜂のように、一度追い出しても前にいた場所にやってくるケースもあります。
そうした蜂のことを考えて、業者によっては再発した際の無償駆除サービスを実施しているところもあります。
アフターフォローには保証期間がありますので、事前に確認しておきましょう。