蜂の駆除にペットボトルトラップは有効?罠の作り方や注意点を紹介
公開日:2024.8.9
自宅に蜂の巣が作られると、刺される危険性があるのはもちろん、駆除するのにも費用がかかります。そんな蜂の巣を予防する方法の一つとして、ペットボトルが有効であることをご存じでしょうか。
この記事では、ペットボトルトラップで蜂の巣作りを予防する方法をご紹介します。
自宅に蜂の巣が作られると、刺される危険性があるのはもちろん、駆除するのにも費用がかかります。そんな蜂の巣を予防する方法の一つとして、ペットボトルが有効であることをご存じでしょうか。
この記事では、ペットボトルトラップで蜂の巣作りを予防する方法をご紹介します。
ペットボトルトラップは、甘い匂いで蜂をおびき寄せて捕まえるトラップのことです。
ペットボトルに甘い液体(ジュースや砂糖水)を入れておき、それにつられて中に入った蜂を溺死させます。
ペットボトルトラップの作り方は、材料を混ぜて容器に注ぎ、蜂が入るための穴をあけるだけです。
1.まずは、ペットボトルトラップの材料を用意する
材料は以下のとおりです。
・誘引剤
・トラップ容器
・その他の道具(定規・サインペン・カッターナイフ・計量カップなど)
誘引剤は、酒300ml・酢100ml・砂糖100g・ぶどうの皮で作れます。また、水・焼酎・黒砂糖・酢を50:2:3:1の比率で混ぜたものでも大丈夫です。
ぶどうジュース・焼酎・水や、ぶどう味のカルピスを水で薄めたものなど、他の作り方があるので、実際に調べてみてください。
2.誘引剤を入れるトラップ容器を作る
誘引剤を入れるトラップ容器は、空のペットボトルと紐で作れます。ペットボトルは1.5Lか2Lサイズのものを用意し、ビニール紐や丸紐で大丈夫です。
3.誘引剤をトラップ容器にいれる
誘引剤の材料をトラップ容器に流し込み、よく振って混ぜてください。
4.ペットボトルに蜂の捕獲口を作る
ペットボトルの上のほうに、蜂が入れる大きさの穴を作ります。穴をあける際は、サインペンでHの字を書いて、その字に沿ってカッターの刃を入れてください。
雨が入るのを防ぐために、上の切り込みは外側に折ります。下は内側に折り、蜂が外に出ないようにしてください。
これで完成です。次項では蜂の駆除に有効なペットボトルトラップの使い方をご紹介します。
ペットボトルトラップは、蜂を呼び寄せる道具であるため、トラップの近くにスズメバチやアシナガバチなど危険な蜂が近づいてきます。
そのため、必ず人通りがない場所に設置しましょう。具体的には建物から3メートル以上離れた位置が望ましいです。
人通りがある場所にペットボトルトラップを置くと、蜂は警戒して近づきにくくなるうえに、もし近づいた場合は通行人に危害がおよぶ可能性があります。
他の人が間違って近づかないように、蜂を捕獲している旨の張り紙を貼っておくとよいでしょう。
また、トラップは地上から2メートル以上の高さに置く必要があります。理由としては、蜂は2メートルの高さを飛行するため、捕獲効果が高まるからです。
反対に低い箇所に置いてしまうと蜂に刺される危険があるため、高い場所に置いてください。
ペットボトルトラップを置く時間は、早朝あるいは夕方以降がおすすめです。
なぜなら、昼間の活動時間帯に設置すると、蜂に襲われる危険があるからです。早朝や夕方は巣に帰っておとなしくしているため、襲われるリスクが下がります。
そのほか、ペットボトルトラップは直射日光が当たらない場所に置いてください。
直射日光を受け続けると、誘引剤が蒸発してしまい、効果が弱まるからです。木に吊るすなどして直射日光を避ければ、誘引効果を持続できます。
ペットボトルトラップは、いつ置いても効果を発揮するわけではありません。設置する時期を間違えると捕獲効果がないばかりか、危険が及ぶ可能性があります。
スズメバチやアシナガバチは、女王蜂だけが越冬します。越冬した女王蜂は春先になって巣を作るため、この時期に女王蜂を捕まえなくてはいけません。
そのため、ペットボトルトラップの設置におすすめの季節は、4〜5月です。
4〜5月に女王蜂を捕獲しておけば、女王蜂が巣を作って卵を産むのを防げるでしょう。
ペットボトルトラップを使った蜂駆除は、多くの自治体で推奨されています。
実際にペットボトルトラップを使って、百匹以上の女王蜂を捕獲した事例があります。
ペットボトルトラップは、正しく使えば効果が期待できるため、適切な時期に使ってください。
ペットボトルトラップは夕方以降か朝方に設置すれば、蜂に刺される危険が少ないためおすすめです。
昼間にあらかじめ材料を買っておいて、暗くなったらトラップを作り、仕掛けましょう。
昼は蜂の活動時間帯であるため、この時間帯にペットボトルトラップを置くとスズメバチが寄ってきて危険です。
ちなみに、6月になると産んだ卵が孵化し、働き蜂が成長します。巣が大きい状態でトラップを仕掛けると大量の蜂が寄ってくるため、危険です。
巣が大きくなると自力での駆除は難しくなるため、巣が大きくなった場合は蜂駆除の専門業者に依頼してください。
ペットボトルトラップを使う場合は、2週間に1回交換してください。
誘引剤は直射日光にさらされなくても蒸発して、効果が弱まっていきます。
誘引効果が弱くなると駆除ができないため、定期的に新しいものへ交換しましょう。
ただし、2週間たっていなくても蜂の死骸が溜まっている場合はすぐに交換してください。
死骸が水面にたくさん浮かんでいる状態で新たに蜂が捕まると、その蜂は溺れずに逃げ出すおそれがあるからです。
また、トラップを回収する際は、生きている蜂がいないかチェックしてください。生き残った蜂がいる場合は、穴から出てきて襲う可能性があるからです。
さらに、ペットボトル内に生きている蜂がいなくても、毒針に注意しなくてはいけません。なぜなら、死んで間もない蜂を刺激すると、針が出てくるからです。
処分する場合は、ポリ袋のなかに新聞紙を敷いてから、ペットボトルの上を切って蜂を出して、袋をしっかり縛ってください。
そのほか、再三の注意にはなりますが、ペットボトルトラップは巣の近くに設置しないようにしましょう。
巣の近くに置くと、多くの蜂を呼び寄せてしまいます。ペットボトルにたくさん蜂が集まると、トラップを回収する際に穴から蜂が出て、刺される危険があります。
あくまでもトラップは蜂を駆除するのではなく、女王蜂を捕獲して巣を作るのを防ぐものだと考えておいてください。
ペットボトルトラップを使って蜂を駆除できるのは、女王蜂が巣を作る前です。すでに蜂が巣を作った場合は、害虫駆除の専門業者に依頼しなくてはいけません。
蜂の巣の駆除にかかる費用の相場は、約10,000円~です。
それ以下の価格で駆除をすると宣伝している業者は基本料金のみ掲載しており、あとからオプション料金を請求される可能性があります。
蜂に巣をつくられた場合、一回の駆除で解決するとは限りません。巣を駆除した時にいなかった蜂や逃げた蜂が「戻りバチ」として再びやって来る可能性があります。
価格が自然に安い業者だとこの戻りバチ対策がサービス範囲外で、せっかく駆除しても他の場所に巣を作られるリスクがあります。
蜂の巣を作られると、思いもよらないトラブルが起こりえるので、不自然に安い業者には注意してください。
価格の安さだけを重視するのではなく、その業者の口コミなども参考にしてみましょう。
ちなみに、蜂の巣の駆除費用を決めるのは、巣の大きさ・場所・蜂の種類です。
業者に電話やメールで相談する際に上記の3つを伝えれば、大まかな価格を教えてもらえるはずです。
ただし、正確な金額を出してもらうためには、実際に蜂の巣をチェックしてもらう必要があるので、無料の現地調査を行っている業者に依頼しましょう。
ハチ駆除の専門業者に依頼する場合は、相見積もりを取るのがおすすめです。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取ることを指します。
専門業者は複数存在しますが、複数の業者から見積もりを取ればサービス内容と費用を比較できます。
安い費用を提示してくれる業者を見つけられれば、出費を抑えられるためおすすめです。
不自然に安い業者には注意が必要ですが、作業内容がはっきりしていて納得できれば問題はありません。
蜂の巣を取るだけか、中の蜂も駆除してくれるのかなど、サービス内容も比較すれば、良心的な業者を見つけられるでしょう。