1.シロアリ駆除の必要がない家の特徴は?
保証期間中でかつシロアリの痕跡がない家は、現状シロアリ駆除の必要がない!
新築時にシロアリ予防の消毒をした場合、効果は約5年ほどです。
そのため、5年の保証期間中で自宅の周りにシロアリの痕跡がない場合には、駆除する必要はありません。
シロアリの痕跡を確認する主な方法をご紹介します。
・蟻道がないか確認する
視力がほぼないシロアリは、蟻道と呼ばれるトンネルのような道を作って移動します。
自宅の床下や基礎部分に土を固めたような線状のものを見かけたら、シロアリが発生している可能性があります。
・壁や床に違和感がないか確認する
自宅がシロアリによる食害を受けていると床がきしんだり、壁を叩いた時に空洞音がしたりします。シロアリは湿気の多い場所を好むため、浴室や洗面所などの水回り部分は特に注意が必要です。
また、シロアリ被害は畳にまで及ぶこともあります。被害を受けている場合、踏むと沈み込むように感じることがあるため、めくって確認してみましょう。
これらの症状があった場合、すでに建物内に被害が出ているため、早急な駆除作業を行う必要があります。
・玄関周辺に痕跡がないか確認する
玄関は、シロアリによる被害を受けやすい場所です。
食害を受けると中身がスカスカになるため、叩くと空洞音がします。ひどいケースでは木材に亀裂が生じていることもあるため、注意深く見てみましょう。
・自宅周りに羽アリの集団がいないか確認する
シロアリが家に住み着いていると、その一部が羽アリになり地上へと上がってきます。
現れるのは4月〜9月あたりで、その時期に羽アリの姿を見たことがなければシロアリが近くにいる可能性は低いでしょう。
上記のように、自宅周りでシロアリの痕跡がなく、蟻道もないようであれば現時点ではシロアリが住み着いている可能性は低いと言えます。
2.鉄骨コンクリート造の家ならシロアリ駆除をする必要がないってホント?
コンクリートでもシロアリの被害にあう
「うちは鉄骨造だからシロアリの心配はいらない」「シロアリを寄せ付けにくいベタ基礎にしているから安心」と、シロアリ予防をしていないご家庭も多いのではないでしょうか。
マンションやベタ基礎の家に住んでいる場合、シロアリ予防は必要ないと安心している方も少なくありません。
しかし、鉄骨造やコンクリートだからといって何も対策をしないのはとても危険です。
シロアリの被害は、木造住宅だけにとどまりません。実は、鉄骨造やコンクリートの家であっても被害を受けるケースがあるのです。
なぜなら、シロアリはほんのちょっとの隙間からでも木造部分を求めて侵入してくるからです。
コンクリートに亀裂が生じている場合、そこから一気に侵食します。
シロアリはコンクリートを餌としては食べませんが、その頑丈な顎でかじって砕き、最悪の場合穴まで開けてしまうことがあります。穴が開いてしまえば、そこから木材部分に到達するのは簡単です。
そうなるとコンクリートの強度や耐震性が弱まってしまう他、家の至る所がシロアリの棲家となってしまいます。
たとえお住まいが鉄骨コンクリート造であっても、「大量の羽アリが出てきた」「木材部分にヒビが入っていた」「壁に見覚えのない穴が開いている」などの症状が現れた場合には、シロアリがいないか調査をしてもらいましょう。
3.乾燥している家はシロアリ駆除の必要がない?
乾燥を好むシロアリもいる
「乾燥している場所にはシロアリがいない」こんな話を耳にしたことはありませんか。
シロアリといえば「水のない場所にはいない」という考えがスタンダードでした。なぜなら、在来種のシロアリが生存するには液体の水が必要だからです。
このようにシロアリ=乾燥を嫌うと思われがちですが、実は乾燥を好むシロアリも存在します。
それは、「アメリカカンザイシロアリ」という外来種のシロアリです。
アメリカカンザイシロアリは、1975年東京都江戸川区にて日本で初めて発見されました。現在は関東地方を中心とした数多くの主要都市で発見されており、日本中に広がりつつあります。
在来種のシロアリですと、キッチンやお風呂場、トイレや洗面所など、水回りを中心に多く住み着きますが、アメリカカンザイシロアリは全く違い、水がなくても生きていけるのです。
さらに在来種のように床下から上がってくるのではなく、屋根裏や2階以上の建物にあっという間に侵入し、木材を食い散らかしていきます。「網戸を開けたら室内に入り込んで被害を受けた」という例もあるほどです。
通常シロアリの被害を受けにくいマンションでの発生も確認されており、どのような建物でも安心せずに注意を払う必要があります。
4.今はシロアリ駆除が必要ない家でも予防は大切
専門業者の調査でシロアリの有無を調べよう
住宅といえば、人生で最も大きな買い物のひとつではないでしょうか。
近年「シロアリの駆除が必要ない」と言われた住宅でもリスクは増しており、マイホームを守るためにも駆除や予防が大切になっています。
駆除や予防をどのタイミングで行うのかは、状況によって変わります。住んでいる家がどのような状態なのかを把握して、適切に対処しましょう。
・シロアリ被害がある場合は駆除する
・シロアリ予防を5年に一度行い被害を未然に防ぐ
・点検や予防を定期的に行う
もしシロアリに侵入されていたとしても、しっかりと対処することで被害を最小限に抑えることが可能です。
調査や駆除作業は自分で行うこともできますが、確実に被害を防ぎたい、抑えたいのであれば専門業者に依頼するのがおすすめです。
プロに依頼することで、自分ではわからなかった部分の被害やリスクを認識することができます。
まずは、シロアリ被害の有無だけでもチェックしてもらってはいかがでしょうか。
シロアリの被害があるなら徹底的な駆除を、ないならリスクを下げるための予防を、といったように方向性を決めることもできるでしょう。
最近では無料調査を行っているケースもあり、気軽に依頼できる業者も増えてきました。
大切な家に安心して住み続けられるよう、駆除や予防はしっかりと行いましょう。
番外編:新築時に行っておきたいシロアリ予防方法
新築時にしかできない対処法
大切なご自宅を守るためにはシロアリ対策を行うことが重要ですが、新築時にしかできない対策方法もあります。
新築時にやっておくべき対策方法をご紹介しますので、これから家を建てる方はぜひ参考にしてみてください。
・家のつくりを点検しやすい構造にする
シロアリの初期症状の現れやすい床下や基礎部分ですが、通常の作りですと確認がし辛いです。そのため、床下点検口を設置したり、床下に人が潜れるスペースを作ったりして、点検しやすい構造にしておくことをおすすめします。
新築時に点検しやすいつくりにすることで、初期の被害であったとしても見つけやすくなるでしょう。
・侵入しやすい場所を塞ぐ
配管貫通部や基礎の打ち継ぎ部には隙間があるため、その部分がシロアリの侵入経路となりやすいです。
あらかじめ隙間があればシーリングなどで塞ぐことで、シロアリの予防となるでしょう。
・バリア工法によって予防する
バリア工法とは、床下などシロアリが侵入しやすい場所にパイプを設置し、そこへ薬剤を注入して侵入を防ぐ方法です。
バリア工法は中古住宅でも行えますが、玄関など床下から処理できない場所も少なくありません。
新築住宅なら、柱のつなぎ目や土台の奥などすみずみまで散布しやすく、高い効果が得られるのです。
・木材や断熱材に防蟻薬剤を施す
骨組みとなる木材や断熱材などに、防蟻薬剤を注入するのも効果的です。しかし、薬剤を注入した木材以外には予防効果がないため、他の方法を併用して行うのがおすすめです。
・シロアリが嫌う木材を選ぶ
ヒノキやスギ、ケヤキなどがシロアリを寄せ付けにくい木材です。あくまでも「食べられにくい」だけですので、他の方法と組み合わせましょう。
・防蟻シートを貼る
床パネルの下に防蟻シートを貼る方法もおすすめです。薬剤ではなくシートを使うため、人体にとっても安全性が高いです。