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白蟻は土の中に潜んでいる!?白蟻を見つけたときの対処法を徹底解説

公開日:2023.7.27 更新日:2024.4.22
白蟻は土の中に潜んでいる!?白蟻を見つけたときの対処法を徹底解説

私たちの暮らす家は、新築・中古関係なく、白蟻にとってみればすべてが同じ木材です。気づかないうちに家の柱などを食べてしまい、大切なお家が危険な状態に陥ることも珍しくありません。
そんな白蟻ですが、種類によっては土の中に巣をつくる場合があることをご存じですか?

今回は、白蟻の巣の特徴や土の中に巣をつくられた場合の対処法を紹介します。

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1.白蟻はどこに巣を作る?

白蟻の巣は3タイプ

シロアリ駆除のイメージ写真

白蟻といっても種類によって巣をつくる場所が異なります。どのような場所につくるのかを見ていきましょう。

・食べた場所を巣にするタイプ
決まった巣を持たずに、食べた場所を巣として利用する白蟻がいます。具体的には、ヤマトシロアリカンザイシロアリなどです。

ヤマトシロアリの場合は、朽ちた木を食べて巣にすることが多く、女王蟻がいるスペースは木の奥深くにつくられます。そのため、女王蟻を見る機会は滅多にないでしょう。
また、湿気をある程度保つために、土を巣の中に運びこむのが特徴です。

一方、カンザイシロアリは食べた場所を巣にしますが、乾燥した場所を好む傾向にあります。

・土の中に巣をつくるタイプ
木材は食糧としてのみ使用し、巣は別につくる白蟻がいます。代表的な種類がイエシロアリです。
蟻自身の排泄物や土を唾液と混ぜて、粘土質の素材を作り出します。その粘土質の素材を使い、網目状のものが何層にも重なった巣を広げていくのです。

・蟻塚をつくるタイプ
蟻塚をつくるタイプは日本に生息していません。主にオーストラリアの乾燥地帯やタイに生息しています。
塚の大きさは種類によって違いますが、どれも素材はイエシロアリと同じ粘土状のものです。

2.土の中にある白蟻の巣の特徴

本巣と分巣に分けられる

地下にシロアリの巣がある住宅の絵

前述したとおり白蟻の巣のつくり方には3つのパターンがあります。ここでは、そのなかの「土の中に巣をつくるタイプ」について、より詳しく紹介します。

まず大きな特徴といえるのが、本巣と分巣に分けられていることです。
本巣は一つだけですが、分巣はいくつもつくられます。銀行で例えると、本店と支店のようなイメージです。

・本巣
土の中につくられる大きな拠点となる巣です。粘土質の素材を幾重にも張っていくことで出来上がります。
巣の表面側のほうは比較的割れやすいですが、巣の中心にいくにつれてだんだん丈夫になっていくのが特徴です。
一番固い巣の中心部は、石くらいの強度があります。そしてその中心部にいるのが女王蟻です。

・分巣
分巣は、本巣からつながる蟻道の先につくられます。広い範囲のなかであちらこちらにつくられ、すべての分巣を含めると半径100メートル以上になることも珍しくありません。

本巣が土の中につくられるのに対し、分巣は土の中につくられるのはもちろん、外壁のすきまや小屋裏など、いたるところにつくられます。

・蟻道
蟻道は本巣と分巣をつなぐ道です。土の中にもありますし、地上や壁にもつくられます。
粘土質の素材で、トンネルのような形をしているのが特徴です。

3.白蟻の駆除方法を紹介 その①

土壌処理

シロアリの駆除に使う散布器の写真

土の中の白蟻を駆除するためには、分巣だけを駆除しても意味がありません。本巣が残っていると再び本巣から蟻道をつくり、新たな分巣をつくることができるためです。

では、駆除するにはどのようにすればいいのでしょうか。
駆除する方法はいくつかありますが、そのなかに土壌処理をする方法があります。
以下で詳しく見ていきましょう。

・駆除方法
白蟻の分巣を見つけ、そこからたどって本巣を見つけます。さらにその周辺に広がる分巣の位置を把握し、その範囲に駆除剤を散布します。

作業としては簡単に感じられますが、一般的に白蟻の本巣を見つけるのは困難です。専門業者でなければ完全に駆除することは難しいでしょう。
ただし、まだ分巣が広がっていない場合は、自分でも駆除できる可能性はあります。

・使用する駆除剤
自分で駆除する場合に使用するのは、市販の白蟻駆除剤です。ホームセンターなどに行けば、数種類の駆除剤が販売されています。

ただ、駆除剤を土に散布すると、「子供が外で遊べなくなるのでは」と心配になるかもしれません。
現在は人体や自然に影響の少ない駆除剤が販売されているので、心配な方はそのような駆除剤がおすすめです。
ツンとした嫌なにおいがしないものもあるため、よく吟味してみましょう。

4.白蟻の駆除方法を紹介 その②

木部処理やベイト工法

シロアリ被害が出やすい床下の写真

土壌処理以外にも白蟻を駆除する方法があります。
以下で詳しく見ていきましょう。

・木部処理
木部処理は、白蟻の食糧となる木材に駆除剤を散布する方法です。仕組みは土壌処理と似ています。
木部処理には木材の表面に駆除剤を塗るタイプと、木材に駆除剤を注入するタイプがあります。

木部処理の駆除剤は、市販されている駆除剤のなかで最も多く販売されているほどメジャーです。手間はかかりますが、直接木材に駆除剤を施すことができるため効果的でしょう。
また、駆除剤は屋外にも使用することができます。

しかし、においが強いというデメリットがあります。

・ベイト工法
ベイト工法は、土壌処理や木部処理とは仕組みが異なります。駆除剤を散布したり塗布したりすることはありません。
ベイト工法は白蟻を駆除するための毒を含ませたエサを、土の中に埋めるという方法です。

毒入りのエサを働き蟻が巣に持ち帰ることにより、巣の場所を特定しなくても白蟻を全滅させることができます。

メリットは、他の方法よりも安全であることです。子供や妊婦の方がいる家庭でも、安心して使用することができるでしょう。
また、一度埋めると2年ほど有効期間があることも魅力の一つです。

一方デメリットは、効き目がでるまで時間がかかることです。
巣まで運んで食べる行為を繰り返さなければならないため、全滅するまでは気長に待つ必要があります。

5.植木鉢やプランターで白蟻を発見したら

駆除方法や防除策をご紹介

シロアリがいるプランターの写真

土の中に巣をつくることができる白蟻は、植木鉢やプランターにも出没することがあります。
その原因や駆除方法、防除策を見ていきましょう。

・原因
白蟻は枯れ木が好物です。枯れてはいなくても植木鉢で育てている木を狙ってくることがあります。
しかしそれ以上に考えられる原因は、土に枯れ木が混ざっていることです。

植物や農作物を育てる際は、土の栄養のために堆肥を混ぜ込むことがありますが、堆肥に含まれる枯れ木の発酵が完全ではない場合は、白蟻が集まってきやすいといわれています。

植木鉢で盆栽や果樹を育てている、木製のプランターを使用している、ウッドチップなどを使用しているというケースでも、白蟻が集まってきやすいため注意しましょう。

・駆除方法と防除策
植木鉢やプランターで白蟻が湧いてしまった場合に一番簡単な対策法は、土と植物を処分してまた新たに植えなおすことです。

大切に育てていた植物を処分するのは悲しい気持ちになりますが、農薬を使って白蟻を駆除するには手間や費用がかかります。手間と費用を考えると、一番楽な方法でしょう。

また、木製プランターを使用したい場合は白蟻防除処理がされているものがおすすめです。きちんと内側と外側に処理が施されているか確認しましょう。

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