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アライグマは冬眠しない!冬の習性と正しい駆除・対策方法

公開日:2025.12.10
アライグマは冬眠しない!冬の習性と正しい駆除・対策方法

クマのように「アライグマも冬眠するのでは?」と考える方は少なくありません。実際には冬のあいだも完全には眠らず、活動量が落ちるだけで、冬眠とは異なる行動を取ります。強い寒さや天候の影響で動きが鈍く見えることがありますが、深く眠っているわけではないため、近づけば攻撃されるリスクがある点には注意が必要です。

また、屋根裏や床下にアライグマが入り込むと、騒音や糞尿による悪臭・衛生面の問題、断熱材や配線の破損など、住宅への被害が一気に広がることがあります。とくに冬場は暖かい場所を求めて居着いてしまうケースが多く、放置すればそのまま越冬し、春以降に子育て場所として利用される可能性もあります。結果として被害が拡大する恐れがあるため、早めの対処が欠かせません。

この記事では、アライグマが季節ごとにどのように行動するのか、冬に気をつけたいポイント、そして被害を抑えるための駆除・対策方法について分かりやすく解説します。

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1.アライグマは冬眠しない

冬のアライグマは1日の睡眠時間が増えるのみ

駐車場にいるアライグマの写真

冬になると姿を見かけなくなるアライグマですが、彼らはクマのように「冬眠」しているわけではありません。寒さをしのぐために行動を控えているだけで、冬の間も人家の近くで静かに暮らしています。

「冬眠」ではなく「休眠」状態で寒さをしのぐ


アライグマは北米原産の動物で、寒さに強く北海道から九州まで日本各地に定着しています。「冬になると冬眠する」と誤解されることがありますが、実際には冬眠せず、体温や代謝を大きく下げない「休眠」という軽い休息状態で寒さをしのぎます。
クマやヤマネのように長期間眠り続けるわけではないため、気温が上がるとすぐに活動を再開する可能性がある点に注意が必要です。

冬は休眠により活動量が落ち、暖かい場所で昼間を過ごし、夜に短時間だけ外へ出て餌を探すことがあります。

2.アライグマの季節ごとの活動

活動期の夏と冬支度の秋に注意

アライグマの写真

アライグマは一年を通して活動しますが、その行動パターンは季節ごとに大きく変化します。繁殖・子育て・餌の確保といった目的に応じ、春夏秋冬それぞれの時期で特有の行動が見られる点が特徴です。

春〜夏:繁殖期で活発になる


春から初夏にかけてはアライグマの活動が活発になり、繁殖期にもあたります。メスは巣穴を作るために屋根裏や床下などの安全で暖かい場所を探す行動を取り、3月から5月頃に出産を迎えることが多く、1回に2〜6匹の子供を産むケースが一般的です。
気温が上がる夏には餌を探して広範囲を移動するようになり、雑食性のため果物・昆虫・魚・家庭ごみなど幅広く摂食します。畑や家庭菜園が荒らされる被害もこの時期に発生しやすくなります。



秋:餌を求めて行動範囲が広がる


秋は冬に備えて体力を蓄える季節で、繁殖を終えたアライグマは木の実や果物を積極的に食べて脂肪を蓄えます。また巣穴をより快適に整えるため、人家や倉庫への侵入が増える傾向があります。



冬:行動が鈍るが完全には眠らない


冬になると気温の低下とともにアライグマの行動は静かになりますが、完全に冬眠するわけではありません。活動量を抑えながら生活する「休眠」状態に入り、暖かい場所を選んで過ごすため、人家の屋根裏や床下、倉庫などに潜むことがあります。
なお、夜間に餌を求めて動き回ることがあるため、寒い季節でも被害が発生する恐れがあります。屋根裏から物音がしたり外壁に爪痕が残っていたりする場合は、アライグマが越冬しているサインと考えられます。

3.冬眠しないアライグマ対策の注意点

冬におとなしくなったアライグマの閉じ込めに注意!

家に潜むアライグマのイラスト

アライグマは冬でも完全には眠らず、屋根裏や床下など暖かい場所でひっそりと過ごしています。活動が少なくなるためおとなしく感じるかもしれませんが、誤った対策をすると被害を拡大させてしまう恐れがあります。

出入口を封鎖する前にしっかりと追い出したことを確認する


冬になるとアライグマの活動は鈍くなり、人家の屋根裏や床下などに潜んで過ごすことが多くなります。姿が見えないため『もういなくなっただろう』と判断し、内部にアライグマが残ったまま出入口や通気口をふさいでしまうケースがあります。その場合、閉じ込められたアライグマが暴れて天井や壁を壊したり危害を加えたりすることがあり危険です。
そのため、封鎖作業に取りかかる前には確実にアライグマが外へ出たことを確認する必要があります。

専門業者は追い出し用の忌避剤や一方向通路を設置して外へ誘導し、一定期間を置いてから封鎖する手順を取ります。正しい順番で作業することで再侵入や閉じ込めを防止できます

4.アライグマ対策は徹底した駆除が大切

環境が変わらない限り害獣は出ていかない

アライグマの写真

アライグマは一度住み着いた環境が快適である限り、自ら出ていくことはありません。一度追い出しても餌や巣穴が残っていれば戻ってくるため、被害を根本から防ぐには「駆除」「清掃」「消毒」「再侵入防止」を組み合わせて行う必要があります。

一度住み着いたアライグマは自然には出ていかない


アライグマは学習能力が高く、快適な環境を見つけると何度でも戻ってきます。屋根裏や床下が暖かく安全な場所だと判断すると、追い払われても再侵入を繰り返すことがあるため、環境そのものを変える視点が欠かせません。



駆除は4ステップで行う


徹底したアライグマ対策は、次の4つのステップで進めるのが基本です。
1.追い出し
2.清掃
3.消毒
4.再侵入防止

アライグマ駆除は「追い出せば終わり」ではありません。安全に追い出したあと、巣穴や糞尿の清掃と消毒を行い、屋根裏や床下などにある侵入口を封鎖して再侵入を防ぐことで、対策が完了します。



環境を変えることで再発を防ぐ


アライグマは一度住み着いた建物を「縄張り」として記憶するため、再侵入が起こることも珍しくありません。
餌となる生ゴミや作物を屋外に放置しないことや、屋根や換気口などの隙間を定期的に点検するなど、建物周辺の環境を整えることが再発防止に直結します

5.自分でアライグマを追い出せないなら、早めに業者に相談しよう

害獣駆除業者は相見積もりで探しましょう

アライグマ駆除業者のイラスト

アライグマの駆除は一見単純に見えても、法律・安全・衛生の面で大きなリスクを伴います。野生動物特有の警戒心や攻撃性、感染症の危険があるため、自己流で対処すると被害を拡大させてしまうこともあります。
安全かつ確実に対処するためには、専門知識と経験を持つ害獣駆除業者への依頼が重要です。

個人での駆除は法律違反や事故のリスクがある


アライグマは「鳥獣保護管理法」と「外来生物法」により保護対象とされており、自治体の許可なく捕獲や殺処分を行うことは違法です。個人の判断でワナを仕掛けたり捕獲したりすると罰則の対象になる可能性があります。
さらに、アライグマに噛まれたり引っかかれたりすれば怪我の危険があり、狂犬病ウイルスや寄生虫などの感染症を媒介する場合もあります。安全に駆除するためには専門業者による調査と適切な対処が欠かせません。



業者選びは「見積もり」で比較するのが基本


アライグマ駆除の費用は被害状況や建物の構造により大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較することが重要です。費用の安さだけで判断せず、見積もりの内訳が明確か、再発防止策や保証の有無、担当者の説明が丁寧かなどを確認しましょう。

また、口コミや施工実績も参考になります。公式サイトや第三者サイトの評判を確認し、信頼できる業者を選ぶことが被害を防ぐ近道です。

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