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外来種の害獣への対処法とは?具体的な方法や注意点などを解説

公開日:2022.7.7 更新日:2024.4.4
外来種の害獣への対処法とは?具体的な方法や注意点などを解説

外来種の害獣に関する被害は、現在様々な方面で問題になっており、対処方法も在来種の害獣とは違うことがあります。
外来種の害獣を対処するうえで一番考えなくてはいけないのが、繁殖力です。外来種は日本の固有種と比べ繁殖スピードが速く攻撃性も高いため、対処が追いついていないのが現状です。

そこでこの記事では外来種の害獣の対処法について詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

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1. 外来種の害獣の種類別の対処法①

外来種の対処法は対象の動物によって異なるので個別に紹介します

草むらを歩く野生のキョンの写真

■キョンの対処法
キョンは、千葉県勝浦市にある観光施設から逃げ出した数頭が2007年には2000頭、2011年には17000頭にまで増加して大問題になっています。
このキョンによる被害に自分で対処するには、電気柵くらいしか方法がありません。そのため一般的には業者に依頼して、罠を設置してもらうか猟友会による銃の捕獲しかありません。

■タイワンリスの対処法
タイワンリスの対処法に関しては自分でできることはなく、自治体に相談して罠を設置するしか方法はありません。
電気柵などを設置しても小型なリスは、平気ですり抜けてしまうので意味がないからです。可愛い見た目とは違い、農作物を食い荒らしますし、洗濯物などを汚すなど非常に厄介な害獣です。

■フクロギツネの対処法
フクロギツネの対処法に関しては、現在まだこれという方法が確立されていません。
日本ではあまり繁殖していないのですが、ペットとして輸入されたものが逃げ出した事例もありますので、今後問題になる可能性があります。

■チョウセンイタチの対処法
西日本を中心に増加しているチョウセンイタチは、二ホンイタチと同じで忌避剤や燻煙剤が効果的です。ただしチョウセンイタチという種類は、二ホンイタチと比較して繁殖力が強いので、対処する際は徹底的に行いましょう。

外来種の害獣の特徴に共通して言えるのが強い繁殖力ですので、中途半端な対策だと対処することが難しいです。

2.外来種の害獣の種類別の対処法②

害獣の種類によって対策を変えるのがコツです

川を泳ぐヌートリアの写真

■マングースの対処法
ハブ退治を目的にインドから輸入されたマングースは、本来の役目を果たさず家畜であるニワトリやアヒルを食べるようになっています。
これに対処するには罠の使用が効果的なのですが、使い方を間違えると貴重な在来種も捕獲してしまいますので、専門業者に依頼する方が無難です。

■アライグマの対処法
様々な食害があるアライグマに対処するには、罠や電気柵といった方法があります。
被害が出ている畑の周りに、間隔に気を付けて電気柵を設置しましょう。家の敷地などの電気柵を使う事が難しい場所では、アライグマ専用の罠を使いましょう。

■ヌートリアの対処法
西日本を中心に被害が出ているヌートリアに対処する方法は、防獣ネットです。6㎝以内の破れにくいネットを使用することで、敷地に侵入してくるヌートリアを防ぐことが出来ます。
電気柵も効果があるのですが、対策する場所が水辺であることが多いため、ネットの使用をお勧めします。

外来種の害獣の種類別の対処法について解説しましたが、外来種は特定外来種に指定されているものや鳥獣保護法の対象動物であることが多いため、勝手に追い出したり危害を加えると法律で罰せられることがあります。
ですので、これらの外来種を発見した場合は速やかに専門の業者に相談しましょう。

3. 自分でできる 外来種の害獣への対処方法

いくつかの方法を組み合わせると効果的です

音と光のイメージ写真

外来種の害獣への対処方法はいくつかあるのですが、それらを組み合わせることでより高い効果が期待できます。

例えば音と光です。
音を使った対策グッズでは、サイレンやオオカミの鳴き声のような音が再現されたものが販売されています。光を使った対策グッズでは、青色LEDや赤色灯など様々な光の種類が用意されています。
対処したい害獣の種類によって組み合わせをいろいろ試してみましょう。一般的に苦手な音や光の色は害獣によってある程度は決まっているのですが、出没する地域や時期、個体によってだいぶムラがありますので、試行錯誤しながら最適な対処法を見つけることが肝心です。

もちろん音や光だけでなく、忌避剤や燻煙剤も組み合わせることも出来ます。
一口に忌避剤と言っても竹酢液や木酢液、人の髪の毛やオオカミの尿などたくさんの種類がありますので、いろいろ試してみましょう。
たとえばキョンでしたら、オオカミの尿と青色LED、サイレンの組み合わせが効果を発揮します。

対処方法によっては、自治体の許可が必要になることもありますので、外来種の害獣に対処する前に相談しておくことをおすすめします。地域で一斉対処している場合は、自治体の指示に従って行動しましょう。

今回紹介した対処法だけでもたくさんの組み合わせがありますので、徹底したい場合は方法ごとに詳しいデータを取っていきましょう。その際は暗視カメラが非常に役に立ちます。

4.外来種の害獣に対処する際の注意点

外来種に対処するときの危険性や注意点について分かりやすくお伝えします

野生のアライグマの写真

外来種の害獣にかかわらず、野生の動物に対処する際には、様々な危険が伴いますので、注意して対処しましょう。

例えば、東京都内でも姿を見かけることのあるアライグマは、そのかわいらしい見た目とは裏腹に凶暴で人を噛む危険性があるので、注意が必要です。
日本では被害が報告されていないのですが、アメリカではアライグマに噛まれたことにより、アライグマ回虫に感染して死亡した例が報告されています。
アライグマの被害は日本国内で拡大しているので、日本でも今後このような事例が起こる可能性があります。

また、野生化したウサギも人を噛むことがあるので、注意が必要です。見た目が可愛いので思わず触りたくなりますが、対処する際には触れないように注意しましょう。

頭数は徐々に少なくなっているもののタイワンザルにも注意が必要です。
サルは強力なあごを持っていますし、力も強いので、発見したら自分で対処しようとせず、自治体に連絡しましょう。

そのほか、兵庫県で最も生息しているげっ歯類のヌートリアも噛む力が強いとされています。ヌートリアに関しても、発見しても自分で対処しようとせず、自治体に報告して下さい。

外来種の害獣に対処する際にうかつに危害を加えてしまうと法律で罰せられる危険があります。
これらの害獣の多くは鳥獣保護法の対象ですので、最悪の場合一年以下の懲役や100万円以下の罰金刑になることがあります。
また、特定外来生物に指定されている外来種の飼育も法律で禁止されていますのでご注意下さい。

5. 外来種の害獣に対処する時のアドバイス

外来種の害獣に対処する際のアドバイス・ポイントとここまでの情報まとめ

野生のフクロギツネの写真

これらの害獣に対処するための様々な情報をお伝えしてきましたが、最後にアドバイスも兼ねていくつかポイントを紹介します。

外来種の繁殖スピードは速いので、一匹でも発見したら早急に対処しないと被害が拡大する危険性があります。畑やお庭から追い出す際は、害獣の種類に合った方法を選びましょう。

また、外来種の害獣に対処する時には法律に抵触しないようご注意下さい。

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