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害獣が発生してしまう原因とは?

公開日:2021.10.29 更新日:2024.4.1
害獣が発生してしまう原因とは?

害獣が発生する原因は人間の生活の変化にあります。近年では外来種の存在も。害獣の被害が増加している原因として第一に考えられるのが人間の生活の変化です。イノシシやシカ、タヌキは昔から生息していました。近年になり急に増加したわけではありません。里山で生活する人が減少した結果、林や森が荒れエサが実らなくなって動物たちは仕方なくエサを求めて畑などを荒らすようになりました。もう一つ害獣被害の原因として無視できないのが外来種の存在です。繁殖力の強い外来種は近年脅威となっています。

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1. ネズミの発生原因

ネズミの発生原因いろいろ。エサや温度だけではなく隙間に要注意です

物陰に潜むネズミの写真

ネズミが発生してしまう原因を簡単に解説していきますので、ご自宅で確認してみて下さい。

ネズミの発生原因としてまず挙げられるのがエサの有無です。と言ってもネズミは雑食ですし食品だけではなく木や同胞をも食します。コンクリート100%で作られたビルなどにもネズミが発生することを考えると、エサを完全に無くすことはほぼ不可能です。

ネズミの発生原因として次に紹介するのが温度です。ネズミは10℃以下になると活動を停止して冬眠に入ります。しかし現在の住宅は断熱性能が向上しているため床下や天井裏でも10℃を下回ることはありません。その為ネズミが1年中活動してしまいます。

ネズミの発生原因は上記以外にもあります。それは住宅の中は天敵から身を守ることが出来る点です。林や森と違い住宅の中はイタチやテンなどに襲われる危険性が少ないのでネズミにとって最高の隠れ家となります。 ネズミの発生原因として最後に紹介するのが、隙間の有無です。ネズミが屋内に侵入する時は必ず隙間からです。また隙間を放置しておくとネズミのエサとなるゴキブリなども発生しやすくなりますので、ネズミを引き寄せる結果になります。ネズミは害獣の中でも比較的賢い動物ですので、早めに対策をしておくことで次の侵入を防止することが出来ます。

2. ハクビシンの発生原因

ハクビシンの発生原因は家の隙間!少しでも開いていると侵入されます

野生のハクビシンの写真

ハクビシンが発生する原因は大きく分けて2つあります。

まず一つ目は軒下の通気口や隙間です。ハクビシンの大きさにもよりますが、一般的に長方形の場合四方8㎝、円型の場合は直径10㎝の隙間があれば通り抜けることが出来ます。通常の通気口は上記の大きさ以上はありますので、キャップやファンが外れているとハクビシンに侵入されてしまいます。住宅以外にも倉庫なども同様に隙間が原因でハクビシンが住み着く可能性もあります。

ハクビシンが発生するもう一つの原因がゴミの放置です。生ゴミを保管しておくポリバケツなどを外に置いておくとハクビシンを引き寄せてしまうこともあります。ハクビシンは嗅覚が優れていますので仮にフタを閉めていても発生の原因になる事もあります。生ゴミ以外にも段ボールなども放置することは控えましょう。

ハクビシンの発生原因で意外に多いのが庭の樹木を伝っての侵入です。ハクビシンは木登りが非常に得意です。大好物の柿やイチジクはもちろんですが、その他の樹木にも上り、屋根の隙間から天井裏に侵入します。一度でもハクビシンの侵入を許してしまうと、家の中に巣を作ってしまい、そこで繁殖活動をはじめますので、最初の一匹を侵入させないようにしましょう。

3. アライグマの場合

アライグマの発生原因は人間のエゴ!特定外来種の驚異的な繁殖力

木の幹の中に住み着くアライグマの写真

アライグマの発生原因は人間による飼育放棄です。アライグマは本来北アメリカにしか生息していなかったのですが、アニメの影響もあってか1960年代から1970年代にかけてペットや毛皮目的で年間1500頭も輸入されました。流行の移り変わりや住宅状況の変化によりアライグマに興味がなくなった、もしくは飼育できなくなった方が山などに捨てたのが発生の原因です(現在は許可なく飼育した場合は違法です)。

また、日本国内にはアライグマの天敵となるオオカミやピューマのような大型肉食獣がいませんので、大量繁殖してしまい現在に至ります。それ以外にも野外で飼育していたアライグマが脱走したことも発生原因の一つです。

アライグマが発生している原因として無視できないのが人間による餌付けです。アライグマは見た目が可愛いのでお子様などがエサをあげてしまい繁殖の原因を作っているケースもあります。

アライグマの大量発生の原因は、外来種ならではの繁殖率もあります。アライグマはオスが2歳メスが1歳で繁殖活動が可能になります。また妊娠率もほぼ100%と言われており、一回目の繁殖活動で失敗しても、すぐに次の繁殖活動に移れます。一回の出産で3頭から6頭産まれ、先ほども紹介した通り、日本には天敵がいませんので、幼児期に死亡することも少ないので大量に発生しています。

4. イタチの発生原因

イタチが発生する原因の一つに簡単に駆除できないことがあります

野生のイタチの写真

イタチの発生原因として鳥獣保護法という法律の存在があります。鳥獣保護法とは環境省が所管している法律で正式には『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』と言います。

簡単に説明すると「被害があるからと言って許可なく駆除してはいけないよ」という法律で、イタチも保護の対象動物となっています。つまりイタチが発生しているという理由で許可なく駆除は出来ないという事です。この法律によってイタチが発生してもすぐに対処が出来ないので、被害を拡大させる原因となっている一面もあります。

イタチが発生する原因はその他にもあります。現在西日本や九州で勢力を拡大させているのは日本固有種の二ホンイタチではなくチョウセンイタチという外来種なのですが、日本で繁殖した原因は船に忍び込んだり毛皮業者によって持ち込まれたことです。

イタチが屋内に発生する原因としては、軒下や瓦などの隙間です。イタチはハクビシンよりも小型なため、3㎝から5㎝の隙間があれば屋根裏に侵入することが可能です。屋根裏は冬でも外に比べて暖かく、天敵であるワシやタカに襲われることがありませんので、イタチにとっては快適空間です。とは言えイタチは家の壁を登れるわけではありませんので、屋根に上がられる原因となる木などは切っておきましょう。

5. イノシシの発生原因

イノシシが発生する原因は天敵のオオカミと人間がいなくなったから

餌を探しているイノシシの写真

イノシシの発生原因は天敵がいなくなったことと地球温暖化が大きく関係していると考えられます。イノシシの天敵と言えばオオカミなどの大型肉食獣と人間です。オオカミは1905年に捕獲されたものが最後と言われていますし、人間もイノシシの住む森から遠く離れて暮らすようになったため、イノシシが自由に行動できる範囲が拡大し発生が多くなりました。

イノシシの発生原因として近年言われているのがハンターの減少ですが、あまり関係ないことが数字で証明されています。確かに2000年の狩猟登録者は21万人に対して2011年は19.8万人と減少していることは事実なのですが、イノシシの駆除数自体は2000年で約10万頭だったものが2011年は約18万頭と大幅に増加しています。

それでもなおイノシシの数が増加しているという事は駆除するよりも繁殖するスピードが速いという事になります。

イノシシの発生原因として繁殖スピードを挙げましたが、具体的な数字で説明します。イノシシの寿命は5~10年です。イノシシは1歳半から出産可能になり1年に平均4.5頭を出産します。

つまり一頭のイノシシが一生で産める子供の数は13.5~36頭。本来であればこの数から天敵の存在や、数年に一回の大雪などで頭数を大幅に減らすのですが、温暖化の影響か雪の量が減少しているため、イノシシが大量発生している現状があります。

6. タヌキの発生原因

タヌキが発生する原因はそこにエサがあるから。ため糞も原因のひとつ

砂利道を歩く3匹のタヌキ

タヌキの発生原因は非常にシンプルでエサがあるからです。ネズミやハクビシン、イタチなどは外敵から身を守るために家屋に浸入することがあるのですが、タヌキの場合は原因となるのはエサの有無のみです。

昔からタヌキと人間は適度な距離感で付き合ってきました。例えば食物についた昆虫を食べてもらう代わりに多少の被害には目をつぶることもありました。本来タヌキは鉄砲の音だけで気絶したり命を落とすこともある非常に憶病な動物ですので森の中で暮らし、たまに人里に現れる存在でした。しかし、森林が荒れたことによりエサが不足してしまい都会にも発生するようになりました。

タヌキは雑食ですので家庭から出る生ゴミや産廃など全てが発生させる原因となってしまいます。タヌキを発生させない為には原因となるエサを出さないようにしましょう。

タヌキの発生原因がエサ以外であるとすれば、それはため糞の放置です。タヌキは自分の縄張りを主張するために糞を山のように重ねます。その高さは大きいもので20㎝にもなります。ため糞をそのまま放置しておくと、タヌキがこの場所は安全だと勘違いをして、再度発生する原因になるばかりか、グループ単位で発生してしまう原因にもなります。

7. シカの発生原因

シカが発生する原因は森林の伐採と手入れ不足によるエサの減少です

森に生息しているシカの写真

シカが発生する原因はいくつかあるのですがその中でも大きいのが、エサ不足です。現在日本にある多くの森林が間引きなどの手入れをされないことで高い木が生い茂りシカの好物のやわらかい草が生えない状態になっています。その為シカはエサを求めて畑の農作物を荒らしたり本来生息地ではない高山に生えている植物を食べたりしています。

それに加えてシカは順調であれば毎年10%も増加する驚異の繁殖力ですので、天敵であるオオカミがいない状況ではいくら駆除しても増加の一途をたどっています。

シカの発生が爆発的に増えた原因の一つとして考えられているのが人工林の存在です。人工林とは土砂崩れなどを防止するために人工的に作った林のことです。人工林を作る際に植えた苗木がシカのエサになり頭数が増えたという意見もあります。

シカが発生する最大の原因は、人が都市部に移り住んだことで田畑と人との距離が遠くなったことです。

先ほどシカの天敵はオオカミと言いましたが、人間もシカにとっては恐れる存在です。昔は田畑や林の近くに家や集落があったので、シカも近づいてこなかったのですが、現在では田畑の周りに家があったとしても少数です。それが原因でシカは安心して農作物を荒らすことが出来ている状況です。

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