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屋根の雪止めはいらない?設置するメリット・デメリットや費用相場について

公開日:2023.1.6 更新日:2024.4.18
屋根の雪止めはいらない?設置するメリット・デメリットや費用相場について

屋根には雪が積もりやすいので、住宅の破損や、人や車への落雪事故を防ぐためにもしっかりとした屋根の雪対策が必要になってきます。
ただ地域によっては屋根に雪止めがいる場合といらない場合があります。

今回はそんな屋根の雪止めがいる・いらない地域や雪止めを設置するメリット・デメリット、設置にかかる費用相場などをご紹介します。

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1.屋根に雪止めがいる場合といらない場合

屋根の雪止めの必要性は地域や屋根の構造などによる

屋根の雪おろしをする男性の写真

地域によってはその土地の環境から、屋根に雪止めがいらない場合があります。

■屋根に雪止めがいらない地域
北海道や東北地方といった豪雪地帯の住宅の屋根には雪止めを取り付けない場合が多いです。

その理由は、豪雪地帯では屋根の上に積もっている雪を下に落とす「雪下ろし」の作業をすることを前提に住宅が建てられているからです。
そのため、豪雪地帯の住宅の屋根には雪止めが見られないことが多いです。

もし豪雪地帯の住宅に雪止めを取り付けてしまうと、雪下ろしの作業がやりにくくなるため、積雪量が極端に多い地域の屋根には雪止めはいらないといえます。

■雪止めが必要な地域
それに対して、年間の積雪量がそんなに多くなくてもまれに大雪が降ることのある地域には雪止めが必要となります。
落雪が起こるのは雪が融け始めるときなので、関東地域や関西地域などの降雪から1か月以上積もらない地域では雪が融けやすく、落雪事故発生のリスクが高いです。
そのためこういった地域で雪止めは最適といえます。

また、降雪のある地域で傾斜のついた屋根が歩道などに面している住宅の場合も雪止めを設置することが望ましいです。

実際に近年では雪がそこまで多く降らない地域において雪止めが設置されている新築住宅が見かけられます。



落雪による被害を防ぐために雪止めがあるといいでしょう。

2.屋根に雪止めを設置するメリットとは?

主なメリット

メリットのイメージ写真

地域によってはいらないこともある屋根の雪止めですが、設置するとさまざまなメリットがあります。
主なメリットは次の通りです。

・雪がかたまりで落ちてくるのを防いでくれる
屋根に積もった雪が塊で落ちてくると、思わぬ事故につながります。水分を含んだ雪は固く重量もあるため、下にいる住人や通行人、車などにぶつかると非常に危険です。
雪止めがあることで、降り積もった雪が塊で落ちるのを防ぐことができます。

・雨どいに雪が溜まるのを防いでくれる
屋根には傾斜がついていることから、その下にある平らな雨どいに雪が溜まりやすいです。溜まった雪はそれなりに重量があるので、雨どいが損傷するリスクが高いです。

実際に近隣住宅で雪の重みで雨どいが損傷してしまったところを見て、「雪止め」の取り付けを依頼される事例もあります。

雨どいを修理するとなると費用がかかりますので、雪が積もるのが数年に一度という地域でも「雪止め」を設置しておいたほうが安心です。

・近隣とのトラブルを避けられる
屋根からの落雪は近隣に対してのトラブルの原因にもなります。
屋根から落下した雪が近隣住宅に落ちて物を破損させると、損害賠償を求められる可能性があります。

屋根に雪止めを設置しておくことで、こうした「もしものトラブル」も防止できます。

3.屋根に雪止めを設置するデメリットとは?

主なデメリット

デメリットのイメージ写真

その一方で、雪止めの設置にはデメリットもあります。主なデメリットは次の通りです。

・錆びつきやすい
雪止めは金属でできていることから、雨風に晒されることで経年劣化し、錆びついていきます。
錆びついた雪止めから流れた雨水が他の雪止めに触れると、「もらい錆」といって錆が広がります。
一度錆びついた雪止めは、脆くなっていくのが早いため、雪の重さに耐えきれず外れる事もあります。

・施工不良で雨漏りするおそれがある
雪止めがあることで、雪が下へ落下せず屋根に留まります。そのため、施工の際に必要な防水処理を施していない場合は、雪が溶けた時に天井部への雨漏りが発生する可能性があります。

また、降雪が多くない地域ではそもそも雪止めの施工をしたことのない業者も存在します。そういった業者に依頼してしまうと、すぐに雪止めが外れてしまったり、雪止めの本来の効果を発揮できなかったりといったトラブルに見舞われることも。

こういったトラブルを避けるためにも、過去の雪止め施工事例が多く、きちんと施工してくれる業者を選ぶことが大切です。

・雪止めが不要な屋根もある
屋根によっては雪止めがいらないタイプもあります。

例えばアスファルトシングルの屋根はその材質からやわらかく、屋根に密着しているため、雪止めを設置するのに向いていません。
ただアスファルトシングルの屋根は表面がざらざらしていて摩擦が強く、落雪を防ぐ効果があるので、屋根に雪止めがいらないといえます。

4.雪止めの設置は専門業者にお任せしよう!

屋根の雪止め施工はDIYではむずかしい

雪止めが設置された屋根の写真

それほど降雪量の多くない地域であっても、万が一に備えてなるべく屋根に雪止めを設置されることをおすすめします。

ただ雪止めの設置は専門知識や経験を必要とすることから、DIYでの作業は難しいです。

そのため、屋根修理の専門業者に依頼することが望ましいです。

ただし、前述した通り、間違えてずさんな業者に依頼をしてしまうと余計なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
業者選びの際には、以下のポイントを確認されることをおすすめします。

・施工実績やお客様の声を確認する
業者のホームページには過去の施工事例が掲載されていますので、なるべく雪止めの施工実績が多い業者を選ぶといいでしょう。

また、業者のホームページや口コミサイトでは実際に工事を依頼された方の感想が紹介されています。そちらも参考として目を通してみてください。

・損害保険の加入の有無を確認する
いくらプロといえど人間ですので、作業の途中で屋内外の物を破損させてしまうこともあり得ます。
そういった万が一のトラブルを見越して、損害保険に加入している業者だと比較的安心して作業を任せられます。
ホームページ内に加入の有無の記載がない場合は、業者に直接連絡をして確認しておくといいでしょう。

・アフターサービスの内容を確認する
せっかく雪が積もらない屋根を導入しても、後から施工不良が発覚することもあります。そうした時のために業者では無償修理などのアフターサービスを実施しています。
具体的なサービス内容や保証期間は業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

・屋根の雪害対策に関する知識があるか確認する
経験と知識が豊富なスタッフであれば、屋根の雪害に関する相談に応じてくれるはずなので、積雪への対応など、気になることがあれば積極的に質問されることをおすすめします。

また、そういった相談にもきちんと乗ってくれる業者であれば信頼できるでしょう。

5.屋根の雪止め設置にかかる費用はいくら?

具体的な費用相場

雪止め設置の費用相場のイメージ写真

専門業者に屋根に雪止めを設置してもらうにはある程度お金がかかります。
具体的な設置費用の相場は以下の通りです。

・屋根の雪止めの設置
瓦屋根:80,000~400,000円
ストレート屋根:70,000~100,000円

ただし、上記による費用は目安であり、リフォーム工事を行う屋根の状態によっては値段が上下することもあります。
このほか自宅まで駆けつける出張費用も別途加算されることがあります。

屋根の雪止め施工費用はある程度かかりますが、少しでも安くする方法があります。

一つは複数社の見積もりを比較すること。
見積もりには作業ごとの内容とそれにかかる費用が詳しく記載されていますので、後になって追加料金を請求させる心配がありません。
地域の相場を知るためにも、最低3社以上から見積もりをとることをおすすめします。

二つ目は、お得な割引キャンペーンを利用すること。
業者によっては、ネット予約限定10%オフなど、お得な割引キャンペーンを実施している場合があります。
自宅近くにそうしたキャンペーンを実施しているところがあるか調べてみるといいでしょう。

三つ目は、自治体による補助金制度を活用すること。
お住まいの自治体によっては屋根の雪対策のために補助金制度が設けられています。
具体的には「克雪住宅普及促進事業」や「克雪すまいづくり支援事業」といった、さまざまな制度があります。
詳しくはお住まいの自治体の窓口や屋根の修理業者に聞いてみましょう。

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