屋根で雨漏りトラブルが起きた時はどうすればいい?
公開日:2022.12.15 更新日:2024.4.5雨漏りは放置せず、少しでも早めに対処しましょう。屋根トラブルの中でも雨漏りは最も注意するべき事柄です。なぜなら、雨漏りを放置することで、住宅の構造を支える躯体に水が浸入し、建物全体の劣化を招いてしまうから。そのような事態を回避するためには、そうなる前に予防策を打つことも大切ですが、原因を正しく見極めることも大切です。この記事では、雨漏りの事例や原因、対処法について解説します。
雨漏りは放置せず、少しでも早めに対処しましょう。屋根トラブルの中でも雨漏りは最も注意するべき事柄です。なぜなら、雨漏りを放置することで、住宅の構造を支える躯体に水が浸入し、建物全体の劣化を招いてしまうから。そのような事態を回避するためには、そうなる前に予防策を打つことも大切ですが、原因を正しく見極めることも大切です。この記事では、雨漏りの事例や原因、対処法について解説します。
雨漏れの原因の一つは経年劣化によって雨水が内部に侵入することが原因で起こります。屋根材には瓦・ガルバリウム鋼板・カラーベストなど様々な種類がありますが、いずれの場合でも言えるのが、定期的なメンテナンスが必要なことです。
瓦の場合であれば、瓦と瓦の間にある漆喰の再施工、カラーベストであれば塗装や補修、ガルバリウム鋼板の場合には傷が入らなければメンテナンスは不要ですが、傷が入ってしまうと、補修が必須になります。それぞれでメンテナンス周期に違いはありますが、いずれもいつかは必要になる補修だということは共通しています。
この経年劣化による雨漏りを防ぐためには、雨漏りになる手前に劣化のサインを把握して、事前に補修することがおすすめです。屋根の状態を半年に一度でもよいので確認しておくと、何らかの異変に気が付きやすくなります。
漆喰が剥がれている、塗装が色あせてきた、ガルバリウム鋼板に傷が入っているなどそのような状態が見られたら、補修を行うべきサインです。これを放置しておくと、今はそうではなくてもいずれ雨漏りに発展します。そうなる前に補修することが、最も効果的ですよ。
雨漏れの原因事例の一つとして施工不良が挙げられます。ハウスメーカーの場合には施工費用の一部を中間マージンとして差し引いているため、職人に行き渡るお金が少なくなりがちです。職人に行き渡るお金が少なくなるほど、いわゆる「手抜き工事」によって施工不良が起きることがあります。
また家の作りによっては施工不良が発生しやすいところもあります。屋根の構造が最もシンプルな切妻屋根の場合にはそれほど問題ではありませんが、寄棟の場合、建物の一部に入り隅がある場合などは防水の手順が複雑になります。
雨漏りを防ぐためのポイントは実は非常に多くあり、施工管理の人でも把握していないケースが中にはあります。そのようなトラブルを防ぐためには、あらかじめ屋根の形をシンプルにし、その会社の施工実績をよく見ることです。
マージンを取っているから悪いとは言い切れませんので、その施工実績や職人の仕事の様子をもし確認できるようであれば、しっかりと確認しておくと、トラブルに発展することは少なくなるでしょう。
雨漏りの原因は細かく言えば気をつけるべきポイントが非常にたくさんありますが、大まかに言えば、経年劣化と施工不良に分けられます。
経年劣化とは屋根や防水に関わる部品が時間が経過するとともに劣化し、その防水性能が失われることです。大まかに、屋根の棟板金の浮き、スレートの浮きや割れ、ルーフィングの劣化、コーキングの剥がれなどが大まかに多いと言われています。
もう一つの原因が施工不良です。雨仕舞いの作業はほとんどが隠れて見えなくなってしまいますが、知識が十分ではない人が施工した場合に雨漏りが発生することは少なからずあります。また天窓(トップライト)がある場合は、その部分の雨仕舞いが難しく、雨漏りが生じやすいです。
経年劣化による雨漏りは定期的にメンテナンスを行わない限り、いつか必ず生じてしまうことなので、雨漏りに発展する前に補修しましょう。
経年劣化により雨漏りが起きないようにするには、劣化が本格的に進行する前に補修を行うことが大切です。具体的には以下のような対処を行います。
・棟板金の浮きの修繕
・スレート屋根の塗装
・浮きや剥がれたスレート板の差し替え
・剥がれたコーキングの再施工
上記のような対策を気がついた段階で早めに修理しておくと、屋根トラブルを防止できます。
雨漏りの対策を行うために欠かせないのが、定期的なメンテナンスです。そのメンテナンスの頻度などは、それぞれの屋根材によって異なります。ここでは近年の住宅に使われることが多い、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板の3種類のメンテナンスを紹介します。
瓦屋根は屋根自体の耐久性が非常に高く、特に屋根に問題が生じていなければ、50~100年近くもつ耐久性があります。しかし、瓦と瓦の隙間を埋める漆喰が欠けてしまうことで雨漏りになることがあるため、その修繕が必要です。10年程度を目安に様子を見るとよいでしょう。
スレート屋根は、材料が軽くて安価なため、多くの住宅で利用されてきました。しかし、耐用年数は20年と短く10年おきに塗装しないとヒビや割れが生じてしまいます。こちらも10年を目処にメンテナンスを行いましょう。
ガルバリウム鋼板の場合には、特に傷が入っていない限りメンテナンスの必要はありません。しかし何かをぶつけたりこすったことで、傷が入ってしまうと、そこから錆びてしまう可能性があるため、その場合には補修が必要です。
雨漏りは一度起きてしまうと、建物の劣化を急激に進めてしまうだけではなく、症状が進行するほど修理費用が高くなる傾向にあります。そのため、雨漏りは見つけ次第できるだけ早い段階で修理することが欠かせません。屋根は10年程度を目処に屋根業者に確認してもらい、屋根の修理の必要性を確認してもらうと万全ですよ。
この記事では、雨漏りの事例やその原因、雨漏りが起きないための対処法についてお伝えしました。
屋根の修理方法はそれぞれの屋根材ごとに変わりますが、定期的なメンテナンスが欠かせないことはどの屋根でも共通して言えることです。
屋根の状態が悪くなっているのを放置していると、雨漏りが発生し、修理の費用がどんどん高額になるため、できるだけ早めに対処してもらいましょう。