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畳の裏返しとは?適したタイミングや費用相場などについて解説します

公開日:2021.11.2 更新日:2024.4.9
畳の裏返しとは?適したタイミングや費用相場などについて解説します

今の畳を少しでも長く利用したい、そうお考えの人も多いのではないでしょうか。そのような場合には、畳の「裏返し」を検討するのがおすすめです。
畳の裏返しをすることで、畳全体を長持ちさせることができ、長期的なコスパの向上につながります。
この記事では畳の裏返しとは何か、適切なタイミングや料金について解説します。
この記事を読めば、裏返しをいつするべきなのか、注意点などもバッチリわかりますよ。

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1. そもそも畳の裏返しとは?

畳の裏返しは畳表だけを裏返す方法。畳表を長く利用する場合におすすめ

裏返しされた畳の写真

畳の裏返しとは既存の畳表を剥がし、それを裏に返すことです。
畳は大まかに、い草がある「畳表」とその構造部分である「畳床」に分かれています。
新調したばかりの畳の場合、畳表が色褪せていても、畳床にそれほどダメージはないことが多く、畳表も多少厚みがあるため、裏面にひっくり返すことで、見た目や耐久性をきれいな状態にすることができます。

畳の張り替え方法としては、他に畳表を取り替える表替えと、畳床まで含めた全てを取り替える畳の新調があります。
畳の裏返しはこれらの方法の中でも、既存の材料のみで作業でき、畳1畳あたりのコストを最も抑えて、畳表を新品同様に新しくできます。

この方法は既存の畳表が一度も裏返しをしていない状態のときのみ行うことができます。
また、畳表は再利用しますが、畳の縁は再利用できません。そのため、今のものに近いものを選ぶか、気分を変えるのに新しい縁を選ぶことも選択肢ですよ。

畳表の劣化が進んでいる場合や、5年以上経った畳表の場合には、裏面が変色してしまっている場合があり、裏返しをしたことがない畳表であっても、裏返しができない可能性もあります。
そのため、畳の裏返しをする場合には、裏面の傷みが進行する前に早めにお願いすることを意識すると、最終的に畳を長く利用することにつながります。

2. 畳の裏返しに適したタイミング

畳の裏返しのタイミングは、畳の表が新しくなってから3~5年

裏返しすべき畳の写真

畳の裏返しを検討する最もおすすめのタイミングは、今の畳表が新しくなってから3~5年経った頃です。

畳表は太陽の光や経年劣化、毎日の使用によって徐々にすり切れていきます。
3~5年より早い場合は無理に行う必要はないですが、畳表を5年以上放置しすぎてしまった場合、畳表を裏返しても、表面にあった日焼けやすり切れなどの状態が見えてしまう場合もあります。

そのような場合には、畳を裏返すメリットがないため、畳の裏返しではなく、畳の表替えをすることが賢明です。

また、そのように時間が経った畳表であれば、下手に裏返して使うよりもそのまま使った方が良い可能性すらあります。ただし、既存の畳を踏んだ時に沈む、畳が凹んでいるという場合には畳床が痛んでいる可能性があるため、その場合は裏返しも表替えもできません。
このときには畳の新調を検討するようにしましょう。

畳の裏返しをしたい場合には、畳表を無理に使おうとしすぎずに、なるべく早めのタイミングで行うことが大切です。
適切なタイミングで畳の裏返しをすれば、今の畳を長く使うことができ、長期的に見た場合、畳のコストパフォーマンスがよくなると言えるでしょう。

3. 畳の裏返しに要する時間

業者次第ですが、1日程度が一般的

作業時間のイメージ写真

畳の裏返しにかかる時間は大まかに1日程度が一般的です。
その畳業者によって作業のやり方は変わることが多いですが、その日の朝に引き取りをし、その日の夕方に納品をするのが最も早い場合だと言えるでしょう。
ただし、畳の数が多い場合には1日では作業完了できず、2日以上にまたがる場合もあります。

畳業者の規模や、やり方によっても変わりますが、大まかに6~12畳までであれば、1日で引き取りから交換まで対応できることが多いです。

ただし、早ければ早いほどよいとは必ずしも言えません。畳の裏返しはただ畳表を裏返すだけで済ませる場合もあれば、細かい劣化を修繕してくれる場合もあります。
見た目にはわかりにくいですが、このような作業の手間のかけ方の違いが意外と大きいのが畳職人の現場です。

畳の作業時間は畳の表替えや畳の新調の場合も実はそれほど大きく変わるものではありません。
というのも、細かい作業内容は変わりますが、畳を引き取り新しくする大まかな工程はほとんど変わらないからです。
新調する場合は畳の新調に時間がかかる場合もありますが、表替えとはほぼ変わらないという考え方でよいでしょう。

4. 畳の裏返しにかかる費用相場はいくら?

裏返しにかかる料金は1畳あたり4,000円、6畳で24,000円程度

費用相場のイメージ写真

畳の裏返しにかかる費用は、一般的に3,000円~4,000円程度の間に収まることが多いです。畳の表替えと異なり、既存の畳表を利用するため、畳表のグレードで価格が変わるようなことはありません。

裏返しの場合、例えば畳6畳を裏返しする場合は、18,000~24,000円程度かかることが多いです。畳表の裏返しをしたい場合には、畳表をできるだけきれいな状態にしておくことも大切です。なぜなら、畳表の裏返しは畳表の劣化が進行してしまうと、裏返してもその汚れが反映されて意味がないというケースがあるからです。

そのためのポイントとしてはこまめな掃除や適度に干して乾燥させることです。畳表を固く絞った雑巾で拭き取り、1年に一度程度でよいので畳を立てて乾かしてあげると、畳表の状態がよくなり万全の状態で裏返しができます。また畳にカーペットやラグを敷くのもあまり畳に良い影響を与えません。

仮に裏返しが難しく表替えしかできないという場合には、料金が大幅に高くなってしまいます。畳の表替えを行う場合は畳表に利用するい草の種類やグレードによって1畳あたり5,000円~20,000円程度かかり6畳の場合には、30,000円~120,000円程度かかり、値段が大幅に変わってしまいます。

5. まとめ

裏返しはコストは安いが早めに依頼することが大切

劣化が進んだ畳の写真

この記事では畳表の裏返しとは何か、適切なタイミングについて解説しました。

畳の裏返しは早めに行うことで畳表の寿命を長持ちさせ、長い目で見たときのコストパフォーマンスがよくなりますが、その反面畳表の劣化や汚れがあると、裏返しできない場合があり、コストが余分にかかってしまう可能性があります。

この記事を参考に3~5年程度で適切なタイミングで裏返しを行い畳を長持ちさせましょう。

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